話題株ピックアップ【夕刊】(3):アサカ理研、アクサスHD、SKジャパン

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■アサカ理研 <5724>  1,590円   +248 円 (+18.5%) 一時ストップ高   本日終値
 アサカ理研 <5724> が急反騰。中国がレアアースの輸出規制を強化する方向に動いたことで、トランプ米大統領がその報復として中国への輸出関税を強化する方針を表明するなど、米中対立が再び緊張化する流れとなっている。これを受けて全体の相場環境はリスクオフとなったが、レアアース関連に位置付けられる銘柄は軒並み動兆した。都市鉱山関連の雄、アサカ理研<5724>のほか、南鳥島沖でのレアアース泥の採掘事業に参画している東洋エンジニアリング<6330>やレアアース回収機材の開発に取り組む古河機械金属<5715>、貴金属リサイクルビジネスを展開する松田産業<7456>なども買い人気を集めた。

■アクサスHD <3536>  153円   +23 円 (+17.7%) 一時ストップ高   本日終値
 アクサスホールディングス<3536>が後場動意。一時ストップ高をつけ、年初来高値を更新した。同社はきょう午後2時ごろ、26年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比2.6倍の4億3200万円としていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同8.6%増の131億7200万円となる見通し。主力の小売事業ではインバウンド需要の拡大や所得の増加による個人消費の持ち直しを見込んでいるほか、卸売事業では積極的な海外販路の開拓などに取り組むとしている。

■エスケイジャパン <7608>  1,299円   +176 円 (+15.7%)  本日終値
 エスケイジャパン<7608>が3日ぶり急反騰。正午ごろ、26年2月期の連結業績予想について、売上高を136億円から140億円(前期比5.5%増)へ、営業利益を13億円から16億円(同30.2%増)へ、純利益を9億1000万円から11億2000万円(同20.5%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間15円・期末16円の年31円から中間18円・期末20円の年38円へ引き上げたことを好感した買いが流入した。主力のキャラクターエンターテインメント事業で、上期にクレーンゲームなどのプライズゲーム市場が引き続き活況であったことから定番キャラクター商品の受注が堅調に推移したことや、海外取引先店舗でプライズゲーム機が増台されたことにより受注が増加したことが寄与。また、活況な市場環境により、下期も商品受注が引き続き堅調に推移することが予想されることから、業績予想を引き上げた。なお、8月中間期決算は、売上高76億100万円(前年同期比20.2%増)、営業利益10億700万円(同72.1%増)、純利益7億900万円(同70.0%増)だった。

■イーグランド <3294>  1,937円   +222 円 (+12.9%)  本日終値
 イーグランド<3294>が急反騰。10日の取引終了後、26年3月期の単独業績予想について、売上高を387億円から405億6700万円(前期比33.0%増)へ、営業利益を23億円から29億5600万円(同98.8%増)へ、純利益を13億5000万円から18億3400万円(同2.1倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各42円の年84円から中間・期末各46円の年92円へ引き上げたことが好感された。上期において、居住用物件・収益用物件ともに販売が計画通りに進捗し、堅調に推移したことに加えて、居住用物件の在庫入れ替えが進んだことにより売上総利益率が改善したことが売上高・利益を押し上げる。

■ディ・アイ・システム <4421>  985円   +31 円 (+3.3%) 一時ストップ高   本日終値
 ディ・アイ・システム<4421>が急反発し一時ストップ高の1104円に買われる場面があった。午前11時ごろ、NTT<9432>グループで人的資本に関するコンサルティングなどを提供するNTT HumanEX(東京都港区)と、企業向け生成AI活用ソリューションの共同提供を開始したと発表しており、好材料視された。同ソリューションは、DIシステムが提供する実践型研修「生成AIで磨くビジネススキル基礎研修」と、NTT HumanEXが提供するeラーニング「生成AIビギンズ!」を組み合わせたハイブリッドプログラム。これにより、従業員一人ひとりのAIリテラシー向上から、具体的な業務への活用スキル定着までをトータルで支援し、企業のDXを強力に推進するとしている。

■笑美面 <9237>  2,120円   +40 円 (+1.9%)  本日終値
 笑美面<9237>が反発。10日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げ株式の流動性を向上させ、投資家により投資しやすい環境を整えることで投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。また、子会社ケアサンクが新たな事業「ケアサンク パートナーリース」事業を開始すると発表した。ケアサンクがサブリース契約の形態で地権者から物件を一括で借り上げ、同時に介護事業者に貸し付け(転貸)を行うという。なお、同件が25年10月期業績に与える影響は軽微としている。

■Hmcomm <265A>  1,053円   +3 円 (+0.3%)  本日終値
 Hmcomm<265A>が全体リスクオフ相場に逆行。同社は人工知能(AI)の研究開発及び社会実装を主眼に、音声認識処理、異音検知・自然言語解析処理などを活用したソリューションを展開し、株式市場でもAI関連株の一角として、年央から夏場にかけて株価を倍化させ注目を浴びた経緯がある。9月末を境に利益確定売りの動きが表面化し下値模索の動きを強めていたが、足もとで満を持してリバウンドに転じる気配。前週末10日取引終了後に生成AIとBPaaS(Business Process as a Service)を組み合わせた中小企業向け採用DXソリューションの提供を開始することを決議したと発表、これが手掛かり材料となっている。

■モビルス <4370>  497円   -100 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値
 モビルス<4370>はストップ安。同社は前週末10日の取引終了後、25年8月期の連結決算の発表にあわせて、26年8月期の連結業績予想を開示した。売上高予想を22億9800万円(前期比23.9%増)、最終損益予想を4500万円の赤字(前期は9000万円の黒字)とした。赤字に転落する見通しとなっており、失望売りが膨らんでいる。人件費・採用費やオフィス移転に伴うコストの増加などから単体業績で大幅な減益を見込む。加えて、連結子会社でAIエージェント事業の立ち上げを進めるvottiaへの先行投資を計画している。25年8月期の連結決算は売上高が18億5400万円だった。同社は25年8月期第3四半期(3~5月)から連結決算に移行した。単独決算だった前の期は売上高が15億3400万円、最終損益が7億3100万円の赤字だった。主力のSaaSサービスは大規模のオペレーターを有するコンタクトセンターでの利用が始まるなど案件が大型化したうえ、生成AI関連の同社製品「MooA(ムーア)」の導入が進み大幅な増収になった。

■アジャイル <6573>  94円   -18 円 (-16.1%)  本日終値
 アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が後場下げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、25年12月期の連結業績予想について、営業損益を1億6500万円の赤字から2億1400万円の赤字(前期3億100万円の赤字)へ、最終損益を1億7400万円の赤字から1億7700万円の赤字(同3億3700万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。M&Aした企業の売上高が上乗せされるため、売上高は6億8300万円から7億5600万円(前期比66.2%増)へ上方修正されたが、子会社インプレストラベルにおける第3種旅行業登録完了の遅れから営業開始のための諸準備が予定より遅延し、営業活動にも影響が生じたことや、アンバサダー事業の営業の遅れなどが響いた。

■FIXER <5129>  523円   -100 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値
 FIXER<5129>はストップ安。前週末10日取引終了後に発表した25年8月期連結決算は売上高が39億8000万円(前の期単独64億6800万円)、営業損益が17億2900万円の赤字(同2億6000万円の黒字)だった。医療DXビジネスを推進する「GaiXer Medical Agent」の導入が期末までに完了できなかった影響などがあった。26年8月期の業績予想は非開示。配当予想は無配継続とした。大幅な営業赤字で着地したことがネガティブ視されている。

●ストップ高銘柄
 エリアクエスト <8912>  281円   +80 円 (+39.8%) ストップ高   本日終値
 Link-Uグループ <4446>  1,521円   +300 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 イーエムネットジャパン <7036>  1,148円   +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 オーネックス <5987>  2,366円   -500 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

株探ニュース

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