話題株ピックアップ【夕刊】(1):良品計画、アイドマHD、技研製
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■良品計画 <7453> 3,162円 +374 円 (+13.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 良品計画<7453>が大幅高で4連騰。同社は前週末10日の取引終了後に25年8月期の連結決算を発表。あわせて26年8月期の業績予想を開示した。計画上振れとなった前期の実績に対し、今期の売上高は9.6%増の8600億円、最終利益は4.2%増の530億円を計画する。過去最高益の連続更新と実質増配の計画を示し、評価されたようだ。今期は国内で郊外を中心に48店舗出店し、期末に723店舗とする予定。海外では84店舗を出店し、期末に785店舗とする。あわせて同社は3カ年の中期経営計画を更新し、28年8月期に売上高1兆800億円、営業利益1080億円(26年8月期予想は790億円)とする目標を掲げた。25年8月期の売上高は前の期比18.6%増の7846億2900万円、最終利益は同22.3%増の508億4600万円だった。また、同社は前期の期末配当予想を従来の見通しから6円増額して28円(年間配当は50円)とした。9月1日付で実施した1対2の株式分割を考慮したベースで前期の年間配当は25円となる。今期は株式分割後のベースで中間・期末それぞれで14円、年間28円の配当を実施する予定。実質増配を計画している。 ■アイドマHD <7373> 3,095円 +348 円 (+12.7%) 本日終値 アイドマ・ホールディングス<7373>は急反騰し年初来高値を更新。同社は前週末10日の取引終了後、25年8月期の連結決算の発表にあわせて、26年8月期の連結業績予想を開示した。売上高予想は170億円(前期比28.1%増)、営業利益予想は40億円(同28.9%増)とした。前期に達成した過去最高業績の更新を目指しており、高成長が継続する見通しを評価する買いが流入した。企業の人手不足が深刻化するなか、営業活動におけるアウトソーシング需要が拡大し、多様な働き方を求める人材の就労機会も高まるとみる。コンサルティング・アウトソーシング・営業DXツールをパッケージで提供する営業支援事業は105億9200万円(同20.4%増)、リモートで働きたい人材と人手不足の企業をつなげる人材支援事業は56億7900万円(同44.7%増)と大幅な増収を見込む。25年8月期は売上高が132億6900万円(前の期比25.0%増)、営業利益が31億200万円(同25.7%増)だった。営業支援事業、人材支援事業ともに受注件数が前の期を上回り、6期連続となる増収増益を達成した。 ■技研製作所 <6289> 1,557円 +175 円 (+12.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 技研製作所<6289>が急反騰。10日の取引終了後に、上限を138万株(自己株式を除く発行済み株数の5.22%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は10月14日から来年5月31日までで、資本効率の向上及び株主還元の充実により、更なる株主価値向上を図ることが目的という。また、同時に発表した26年8月期連結業績予想で、売上高278億円(前期比5.6%増)、営業利益29億円(同13.0%増)、純利益22億円(同47.9%増)と2ケタ営業増益を見込むことも好材料視された。建設機械事業で国内向けに新機種投入で需要を喚起するほか、海外向けは市場拡大を受け過去最高水準だった前期の売上高を上回る見通し。一方、圧入工事事業では能登半島地震の復旧工事や防災・減災、国土強靱化関連工事を堅調に受注していることや、ドイツにおけるオペレータ付きレンタルニーズの拡大などが牽引役となる。なお、25年8月期決算は、売上高263億3700万円(前の期比10.7%減)、営業利益25億6600万円(同22.8%減)、純利益14億8700万円(同39.0%減)だった。ユーザーの設備投資減速で建設機械事業が落ち込んだことが響いた。 ■竹内製作所 <6432> 5,800円 +590 円 (+11.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 竹内製作所<6432>が急騰。ミニショベルを主力に小型建機を製造・販売するが、欧米を中心に海外販売比率が99%という異色企業で、10月以降の対ドルや対ユーロでの円安進行が追い風となっている。そうしたなか、前週末10日取引終了後に26年2月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の336億円から380億円(前期比2.3%増)に増額した。米国での建設市場が活況でその恩恵が及んでいる。なお、株主配当の上乗せも併せて発表しており、従来計画の200円から210円(前期実績は200円)に増配する。これを好感する買いを呼び込む状況となった。 ■データセクション <3905> 1,556円 +110 円 (+7.6%) 本日終値 データセクション<3905>が後場一段高。同社はきょう、オーストラリアの大手データセンターサービス企業と、AIデータセンター向け施設利用にかかる契約を9日付で締結したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この契約に基づき、26年中には段階的に最大100メガワットの電力供給を予定しており、最先端の冷却技術が必要なAIワークロードにも対応できる体制を整えるという。なお、先行して発表したプロジェクトとあわせて、オーストラリアで利用可能なAIデータセンター向け電力供給は、合計160メガワットへと拡張する見込みになるとしている。 ■リンガーハット <8200> 2,380円 +124 円 (+5.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 リンガーハット<8200>が大幅高で5日ぶりに反発。10日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、売上高を455億円から457億4900万円(前期比4.5%増)へ、営業利益を17億円から19億9000万円(同17.5%増)へ、純利益を10億円から12億3100万円(同27.1%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、記録的猛暑の影響により「涼を求める」外食動機が増え飲食業には特需が生じたことに加えて、ショッピングセンターなど商業施設への集客が増加したことが貢献する。なお、同時に発表した8月中間期決算は、売上高223億9900万円(前年同期比5.5%増)、営業利益7億9000万円(同12.2%増)、純利益5億1100万円(同56.3%増)で着地。あわせて中間配当を5円から6円へ引き上げ、年間配当を13円(前期12円)へ増額した。また、29年2月期に売上高523億円、営業利益38億円を目指す中期経営計画を策定した。外食事業の強化に加えて、冷凍食品市場の拡大に対応した外販事業の強化や更なるASEAN地域へ出店強化、DX化による業務効率化などを進めるとしている。 ■日本車輌製造 <7102> 2,818円 +129 円 (+4.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 日本車輌製造<7102>は4日ぶりに反発。10月10日の取引終了後、JR東海<9022>から新幹線電車「N700S」192両(12編成)を受注したと発表しており、好材料視された。受注金額は非開示で、27年3月期以降に売り上げ計上する。 ■アドヴァングループ <7463> 885円 +36 円 (+4.2%) 本日終値 アドヴァングループ<7463>が3日ぶりに反発。10月10日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を35万2000株(発行済み株数の1.03%)、または3億円としており、取得期間は10月14日から12月26日まで。資本効率の向上及び機動的な資本政策を遂行するため。あわせて、PBRの向上並びに株主還元の充実を目指すために取得するとしている。 ■パンパシHD <7532> 974.9円 +35.8 円 (+3.8%) 本日終値 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が3日ぶりに反発した。前週末10日の取引終了後に発表した国内リテール事業における既存店売上高は前年同月比4.0%増となった。増収基調を継続したことが株価の支援材料となったようだ。前年同月比で土日休日数は1日少なかった。ディスカウント事業ではキャラクター商品が伸長したほか、プロテインやサプリメントも好調だった。ユニー事業では総菜や加工食品に加え、洗剤、ヘアケア商品が売り上げに貢献。コメ類や酒類などが好調に推移した。 ■アレンザHD <3546> 1,080円 +38 円 (+3.7%) 本日終値 アレンザホールディングス<3546>が大幅続伸。10日の取引終了後に発表した8月中間期連結決算が、売上高781億2600万円(前年同期比0.8%減)、営業利益30億3900万円(同66.5%増)、純利益20億2300万円(同65.9%増)となり、従来予想の営業利益21億円を大きく上回って着地したことが好感された。消費者の節約志向や買い控えによる継続的な客数や買い上げ点数の減少により既存店売上高が減収となり、売上高は従来予想の796億円を下回ったものの、PB売り上げ比率の拡大やPB商品の粗利率の改善、店舗閉鎖及びコストコントロールなどが奏功し利益は計画を上回って着地した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高1550億円(前期比1.1%増)、営業利益37億5000万円(同6.9%増)、純利益22億円(同5.4%増)の従来見通しを据え置いている。 株探ニュース