話題株ピックアップ【昼刊】:竹内製作所、良品計画、アイドマHD

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■技研製作所 <6289>  1,584円   +202 円 (+14.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 技研製作所<6289>が急反騰している。10日の取引終了後に、上限を138万株(自己株式を除く発行済み株数の5.22%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は10月14日から来年5月31日までで、資本効率の向上及び株主還元の充実により、更なる株主価値向上を図ることが目的という。また、同時に発表した26年8月期連結業績予想で、売上高278億円(前期比5.6%増)、営業利益29億円(同13.0%増)、純利益22億円(同47.9%増)と2ケタ営業増益を見込むことも好材料視されている。建設機械事業で国内向けに新機種投入で需要を喚起するほか、海外向けは市場拡大を受け過去最高水準だった前期の売上高を上回る見通し。一方、圧入工事事業では能登半島地震の復旧工事や防災・減災、国土強靱化関連工事を堅調に受注していることや、ドイツにおけるオペレータ付きレンタルニーズの拡大などが牽引役となる。なお、25年8月期決算は、売上高263億3700万円(前の期比10.7%減)、営業利益25億6600万円(同22.8%減)、純利益14億8700万円(同39.0%減)だった。ユーザーの設備投資減速で建設機械事業が落ち込んだことが響いた。

■竹内製作所 <6432>  5,880円   +670 円 (+12.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 竹内製作所<6432>が急騰。ミニショベルを主力に小型建機を製造・販売するが、欧米を中心に海外販売比率が99%という異色企業で、10月以降の対ドルや対ユーロでの円安進行が追い風となっている。そうしたなか、前週末10日取引終了後に26年2月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の336億円から380億円(前期比2.3%増)に増額した。米国での建設市場が活況でその恩恵が及んでいる。なお、株主配当の上乗せも併せて発表しており、従来計画の200円から210円(前期実績は200円)に増配する。これを好感する買いを呼び込む状況となった。

■良品計画 <7453>  3,131円   +343 円 (+12.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 良品計画<7453>が大幅高で4連騰。同社は前週末10日の取引終了後に25年8月期の連結決算を発表。あわせて26年8月期の業績予想を開示した。計画上振れとなった前期の実績に対し、今期の売上高は9.6%増の8600億円、最終利益は4.2%増の530億円を計画する。過去最高益の連続更新と実質増配の計画を示し、評価されたようだ。今期は国内で郊外を中心に48店舗出店し、期末に723店舗とする予定。海外では84店舗を出店し、期末に785店舗とする。あわせて同社は3カ年の中期経営計画を更新し、28年8月期に売上高1兆800億円、営業利益1080億円(26年8月期予想は790億円)とする目標を掲げた。25年8月期の売上高は前の期比18.6%増の7846億2900万円、最終利益は同22.3%増の508億4600万円だった。また、同社は前期の期末配当予想を従来の見通しから6円増額して28円(年間配当は50円)とした。9月1日付で実施した1対2の株式分割を考慮したベースで前期の年間配当は25円となる。今期は株式分割後のベースで中間・期末それぞれで14円、年間28円の配当を実施する予定。実質増配を計画している。

■アイドマHD <7373>  3,010円   +263 円 (+9.6%)  11:30現在
 アイドマ・ホールディングス<7373>は急反騰し年初来高値を更新している。同社は前週末10日の取引終了後、25年8月期の連結決算の発表にあわせて、26年8月期の連結業績予想を開示した。売上高予想は170億円(前期比28.1%増)、営業利益予想は40億円(同28.9%増)とした。前期に達成した過去最高業績の更新を目指しており、高成長が継続する見通しを評価する買いが流入している。企業の人手不足が深刻化するなか、営業活動におけるアウトソーシング需要が拡大し、多様な働き方を求める人材の就労機会も高まるとみる。コンサルティング・アウトソーシング・営業DXツールをパッケージで提供する営業支援事業は105億9200万円(同20.4%増)、リモートで働きたい人材と人手不足の企業をつなげる人材支援事業は56億7900万円(同44.7%増)と大幅な増収を見込む。25年8月期は売上高が132億6900万円(前の期比25.0%増)、営業利益が31億200万円(同25.7%増)だった。営業支援事業、人材支援事業ともに受注件数が前の期を上回り、6期連続となる増収増益を達成した。

■リンガーハット <8200>  2,369円   +113 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 10日に決算を発表。「今期経常を25%上方修正、配当も1円増額」が好感された。
 リンガーハット <8200> [東証P] が10月10日大引け後(15:30)に決算を発表。26年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比41.8%増の8.4億円に拡大し、従来の41.2%減益予想から一転して増益で着地。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の12円→13円(前期は12円)に増額修正した。
 同時に発表した「29年2月期に営業利益38億円目標」も買い材料。

■日本車輌製造 <7102>  2,807円   +118 円 (+4.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 日本車輌製造<7102>は4日ぶりに反発している。10月10日の取引終了後、JR東海<9022>から新幹線電車「N700S」192両(12編成)を受注したと発表しており、好材料視されている。受注金額は非開示で、27年3月期以降に売り上げ計上する。

■パンパシHD <7532>  974.4円   +35.3 円 (+3.8%)  11:30現在
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が3日ぶりに反発した。前週末10日の取引終了後に発表した国内リテール事業における既存店売上高は前年同月比4.0%増となった。増収基調を継続したことが株価の支援材料となったようだ。前年同月比で土日休日数は1日少なかった。ディスカウント事業ではキャラクター商品が伸長したほか、プロテインやサプリメントも好調だった。ユニー事業では総菜や加工食品に加え、洗剤、ヘアケア商品が売り上げに貢献。コメ類や酒類などが好調に推移した。

■アドヴァングループ <7463>  876円   +27 円 (+3.2%)  11:30現在
 アドヴァングループ<7463>が3日ぶりに反発している。10月10日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を35万2000株(発行済み株数の1.03%)、または3億円としており、取得期間は10月14日から12月26日まで。資本効率の向上及び機動的な資本政策を遂行するため。あわせて、PBRの向上並びに株主還元の充実を目指すために取得するとしている。

■古野電気 <6814>  7,360円   +150 円 (+2.1%)  11:30現在
 古野電気<6814>が反発している。10日の取引終了後、26年2月期連結業績予想について、売上高を1275億円から1375億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を115億円から160億円(同21.4%増)へ、純利益を90億円から155億円(同35.3%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各55円の年110円から中間・期末各75円の年150円へ引き上げたことが好感されている。中国における造船会社の高水準な手持ち工事量を背景に建造能力の拡大が進んだことなどを背景に、引き続き舶用事業の商船向け市場における需要が好調に推移する見通し。なお、同時に発表した8月中間期決算は、売上高686億5300万円(前年同期比9.3%増)、営業利益93億300万円(同27.5%増)、純利益101億9000万円(同2.0倍)だった。

■大阪有機化学工業 <4187>  3,365円   +40 円 (+1.2%)  11:30現在
 大阪有機化学工業<4187>が反発している。同社は前週末10日の取引終了後、25年11月期第3四半期累計(24年12月~25年8月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.3%増の266億9900万円、営業利益が同54.5%増の46億3100万円だったとしており、好業績を評価する買いが集まっている。電子材料事業において、EUV(極端紫外線)レジスト用原料は減少した一方で、主力のArFレジスト用原料の販売が改善し売上高は大きく伸長。化成品事業や機能化学品事業も大幅な増収増益を達成し業績を押し上げた。

■三井金属 <5706>  13,795円   +135 円 (+1.0%)  11:30現在
 三井金属<5706>が一時600円を超える大幅高を演じ、全般波乱含みの地合いのなか異彩を放っている。金価格に続き銀の国際価格上昇も顕著となっており、直近で史上最高値を更新するなど貴金属市況高の動きが加速している。これを背景に東京市場でも住友金属鉱山<5713>を筆頭に非鉄株への継続的な買いが観測される。そうしたなか、同社は電子材料分野への展開で突出した実力を有し、AI半導体関連の一角としても存在感を示す。足もとでは、同社が先端半導体向けに、加熱すると縮む素材の量産を2026~27年に開始すると日本経済新聞が報じており、これが株価の刺激材料となっている。これは米エヌビディアの製造するGPU(画像処理半導体)向け半導体封止材などへの需要が想定され、マーケットの関心を集めている。

■チヨダ <8185>  1,009円   -113 円 (-10.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 チヨダ<8185>が大幅安で5日続落している。10日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、売上高を860億円から818億5000万円(前期比10.9%減)へ、営業利益を36億円から17億円(同22.5%減)へ、純利益を27億5000万円から10億円(同65.8%減)へ下方修正したことが嫌気されている。上期にプライベートブランド「スパットシューズ」の成長を戦略的に推進したことで、「スパットシューズ」は前年に対して7割以上の増収を達成したものの、それ以外の商品の売り上げが計画に対して約90%にとどまり、想定以上に低迷したことが要因。また、ナショナルブランドの構成比やカテゴリーの見直しを行ったものの、売り上げが想定に至らなかったことも響く。なお、同時に発表した8月中間期決算は、売上高418億3000万円(前年同期比14.4%減)、営業利益13億7900万円(同14.6%減)、純利益9億2100万円(同42.0%減)だった。

■QPS研究所 <5595>  1,835円   -125 円 (-6.4%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「6-8月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。
 QPS研究所 <5595> [東証G] が10月10日大引け後(16:30)に決算を発表。26年5月期第1四半期(6-8月)の経常損益(非連結)は4.8億円の赤字(前年同期は2.6億円の赤字)に赤字幅が拡大した。

■アステラス製薬 <4503>  1,586円   -35 円 (-2.2%)  11:30現在
 アステラス製薬<4503>が冴えない。同社は14日、膵腺がんの一時治療薬として開発中の「ゾルベツキシマブ」に関し、ゾルベツキシマブとゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルの併用療法の有効性と安全性を評価する第2相GLEAM試験の最終解析において、主要評価項目を達成しなかったと発表。これを嫌気した売りが株価の重荷となっているようだ。全生存期間において統計学的に有意な改善が認められなかった。26年3月期の業績への影響は軽微としている。

■アサカ理研 <5724>  1,642円   +300 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在
 アサカ理研<5724>が急騰。9月5日につけた高値1524円を払拭し新値街道に突入した。金市況高は他の貴金属市況の価格上昇も牽引する形となっており、直近は銀の国際価格が史上最高値を更新している。同社は廃棄される電子機器のデバイスに含有される貴金属、いわゆる「都市鉱山」から独自技術を使って貴金属回収を手掛けるビジネスを展開していることで、関連有力株として投資資金の波状的な攻勢が続いている。同社株は急騰習性にも注目度が高く、2014年11月には8営業日連続のストップ高を交え、わずか13営業日で株価を約18倍化させた経緯がある。

■フェニックスバイオ <6190>  488円   +80 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フェニックスバイオ<6190>がストップ高の488円でカイ気配となっている。10日の取引終了後、「コレステロール不含の高比重リポタンパク質粒子」に関する日本特許査定を受領したと発表しており、これを好感した買いが流入している。高比重リポタンパク質粒子(HDL)は、ヒトの体の中にあるコレステロールを回収して肝臓に持って帰る役割を担っているが、同社は肝細胞の培養物中にコレステロールをほとんど、または全く含まないHDLが存在することを発見。HDLの中でも、特にコレステロール不含のHDLが、高いコレステロール回収機能を有していることを確認しており、今回特許査定を取得した発明はこれに関するもの。同社は今後、この発明をもとに脂質異常症の治療法や治療薬の開発を行っている研究機関や製薬企業との共同研究やライセンスアウトを模索するとしている。 なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■内海造船 <7018>  9,220円   +1,500 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 内海造船<7018>がストップ高の9220円でカイ気配となっている。10日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を455億円から465億円(前期比4.1%増)へ、営業利益を7億円から26億円(同83.7%増)へ、純利益を5億円から20億円(同96.7%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入している。上期において、ドル円相場が円安傾向で推移していることを受けて外貨建て工事の売上高を見直したことが要因。また、資機材価格についても足もとの価格動向を踏まえて見直したことや、生産性向上及び諸経費の削減に取り組んでいることも寄与する。

●ストップ高銘柄
 エリアクエスト <8912>  281円   +80 円 (+39.8%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 FIXER <5129>  523円   -100 円 (-16.1%) ストップ安   11:30現在
 モビルス <4370>  497円   -100 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

株探ニュース

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