話題株ピックアップ【夕刊】(3):物語コーポ、三井物、セルシード

投稿:

材料

■物語コーポレーション <3097>  4,010円   -95 円 (-2.3%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>は4日続落。9日取引終了後、月次動向の速報値を発表した。9月の既存店売上高(国内直営店とFC店の合計)は前年同月比1%減となり、16カ月ぶりにマイナスに転じた。客数は同5.7%減だった。全店ベースの売上高は同6.8%増とプラス基調を維持した。

■三井物産 <8031>  3,714円   -79 円 (-2.1%)  本日終値
 三井物産<8031>は売り買い交錯の展開。寄り付き早々に3800円台を回復し9月26日につけた年初来高値3840円の更新を視野に捉えたが、その後はやや売り物に押される展開となった。同社は9日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが9月末時点で同社株式の10.12%(議決権ベース)を保有し筆頭株主となったことを発表した。ただ、これに先立って株価は“バフェット効果”を織り込みながら上昇基調を示していたことで、目先はいったん利益確定売りを優先する動きが観測される。テクニカル的には3700円近辺に位置する25日移動平均線が下値のサポートラインとなる。

■バローホールディングス <9956>  2,770円   -12 円 (-0.4%)  本日終値
 バローホールディングス<9956>が下げ幅を縮小。午後1時ごろに発表した9月度の月次営業情報で、主力のスーパーマーケット既存店売上高が前年同月比4.2%増と31カ月連続で前年実績を上回ったことを好感した買いが下値に入った。客数が同0.5%増とプラスに転じたほか、客単価が同3.7%増と上昇したことが寄与した。また、ドラッグストア事業の既存店売上高は同0.1%増、ホームセンター事業の既存店売上高は同6.1%減となった。

■セルシード <7776>  518円   +80 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 セルシード<7776>が物色人気を集めた。9日取引終了後、同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相試験で第1例目の症例が登録されたと発表した。症例の登録とは、患者(被験者)を臨床試験に組み入れることが確定したことを指す。これが材料視された。

■インターファクトリー <4057>  527円   +80 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 インターファクトリー<4057>がストップ高。同社はきょう正午ごろ、26年5月期第1四半期(6~8月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比2.7倍の4400万円となり、通期計画の8200万円に対する進捗率は53%超となった。売上高は同16.6%増の7億3600万円で着地。システム運用保守とECビジネス成長支援事業が堅調に推移したほか、利益面では業務効率化の効果が寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■東海ソフト <4430>  1,784円   +98 円 (+5.8%)  本日終値
 東海ソフト<4430>が続急伸で年初来高値を更新。ソフトウェア受託開発を手掛けており、IoTや産業向け人工知能(AI)分野に注力し、車載向けでは電子制御ユニット(ECU)など組み込み関連に強い。足もとの業績は車載向けや産業機器向けともに旺盛な開発需要を取り込んでおり好調に推移している。同社が9日取引終了後に発表した26年5月期第1四半期(25年6~8月)決算は、経常利益が3億7000万円(前年同期は単独ベースで2億4200万円)と高変化を示しており、これを好感する買いを呼び込んだ。前日終値換算でPERが9倍台、配当利回りが3.4%台とバリュエーション面からも割安感が強い。

■アルバイトタイムス <2341>  185円   +10 円 (+5.7%)  本日終値
 アルバイトタイムス<2341>は急伸。9日取引終了後に3~8月期連結決算を発表し、売上高は24億400万円(前年同期比15.6%増)、営業利益は8200万円(前年同期100万円)だった。採用管理システム「ワガシャ de DOMO」やIT教育事業が堅調に推移した。決算内容を好感した買いが入った。あわせて、17日付で100万株(発行済み株数の3.39%)の自社株を消却することを明らかにした。

■ReYuu Japan <9425>  669円   +22 円 (+3.4%)  本日終値
 ReYuu Japan<9425>が反発。東京証券取引所が9日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を10日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も10日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入したようだ。

■キャンバス <4575>  1,064円   +28 円 (+2.7%)  本日終値
 キャンバス<4575>が3日ぶりに反発。同社は9日の取引終了後、自社で創出し臨床試験段階にある抗がん剤候補化合物CBP501について、免疫チェックポイント阻害薬などとの併用投与に関する特許査定を欧州特許庁から受領したと発表しており、好感した買いを集めた。CBP501の物質特許は特許権の存続期間が過ぎているものの、今回の特許などを活用することで実質的に保護される期間を確保する。なお、26年6月期の業績に与える影響はないという。

●ストップ高銘柄
 エリアクエスト <8912>  201円   +50 円 (+33.1%) ストップ高   本日終値
 オーネックス <5987>  2,866円   +500 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 農中仏債7H <2092>  5,496円   +700 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 エア・ウォーター <4088>  2,076.5円  -500 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。