話題株ピックアップ【昼刊】:サン電子、ファストリ、吉野家HD

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■サン電子 <6736>  10,740円   +1,100 円 (+11.4%)  11:30現在
 サン電子<6736>が6連騰している。9日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルと共同保有者の株式保有割合が7.87%となり新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び経営陣への助言または状況に応じて重要提案行為を行うこととしており、報告義務発生日は10月2日となっている。

■ファーストリテイリング <9983>  51,350円   +3,060 円 (+6.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 9日に決算を発表。「今期最終は微増で6期連続最高益、前期配当を20円増額・今期は20円増配へ」が好感された。
 ファーストリテイリング <9983> [東証P] が10月9日大引け後(15:31)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年8月期の連結最終利益は前の期比16.4%増の4330億円になり、26年8月期は前期比0.5%増の4350億円とほぼ横ばいを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を480円→500円(前の期は400円)に増額し、今期も前期比20円増の520円に増配する方針とした。

■吉野家ホールディングス <9861>  3,180円   +136 円 (+4.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 吉野家ホールディングス<9861>が大幅続伸となっている。同社は9日取引終了後、26年2月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の74億円から82億円(前期比12.2%増)に引き上げた。売上高の見通しは従来通り2250億円(同9.8%増)で据え置いたが、増収に伴う変動費の増加を適切にコントロールしていることが利益面を押し上げるとしている。また、中間配当と期末配当をそれぞれ従来計画比1円増額の11円とすることもあわせて発表。これにより、年間配当は22円(前期は20円)となる。

■フィナHD <4419>  1,225円   +47 円 (+4.0%)  11:30現在
 Finatextホールディングス<4419>が反発している。9日、子会社のスマートプラスが三菱UFJモルガン・スタンレー証券と共同運営するデジタル証券取引サービス「ASTOMO(アストモ)」を同日に始めると発表しており、材料視した買いが入っている。アストモでは三菱UFJモルガン・スタンレー証券が期中分配金と満期償還金による資産形成が期待できるデジタル証券を厳選。まずは不動産セキュリティー・トークン(ST)から取り扱いを始める。利用者はスマホを使い10万円から投資することができる。アストモに関し、スマートプラスは展開している証券ビジネスプラットフォーム「BaaS(バース)」のST取引機能を三菱UFJモルガン・スタンレー証券へ提供する。

■ヤマシンフィルタ <6240>  824円   +30 円 (+3.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ヤマシンフィルタ<6240>が全般軟調地合いに逆行し大幅高。マドを開けての6連騰で一時6%を超える上昇をみせ、連日の年初来高値更新と気を吐いている。建設機械向け油圧フィルターで世界トップシェアを誇る。米国ではトランプ米大統領が「エネルギー非常事態宣言」を行い、国策として化石燃料増産の方向を打ち出しており、掘削する建機需要への追い風が強い。ヤマシン―Fは米キャタピラーにもエンジン用フィルターなどを供給していることもあり、その関連株としてマーケットでも注目度が高い。トランプ米大統領は今月下旬に来日し日米首脳会談を行う予定が伝えられていることで、改めて同社株が投資資金のターゲットとなっている。株式需給面でも取組妙味が指摘される。日証金では貸借倍率が0.5倍台と大幅に売り長だ。また、国内トップクラスの資産運用会社であるアセットマネジメントOneが同社株を買い増す動きをみせていることも注目されている。

■システムサポ <4396>  3,305円   +55 円 (+1.7%)  11:30現在
 システムサポートホールディングス<4396>が反発している。この日、傘下のシステムサポートが、マイクロソフトのクラウド型統合業務サービス「Microsoft 365」の導入支援サービスの提供を開始したと発表しており、好材料視されている。同サービスは、従来の「Microsoft 365」のライセンス販売に加え、導入・移行支援やアカウント・デバイスなどの管理ソリューションの提供を通じて、顧客のビジネスニーズに合わせた最適な「Microsoft 365」環境の構築を支援するもの。なお、同件が26年6月期業績に与える影響は軽微としている。

■日本ペHD <4612>  1,043円   +13 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本ペイントホールディングス<4612>が高い。9日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を3500万株(自己株式を除く発行済み株数の1.49%)、または300億円としており、取得期間は10月10日から来年2月28日までとしている。

■エア・ウォーター <4088>  2,076.5円   -500 円 (-19.4%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 エア・ウォーター<4088>はストップ安ウリ気配。9日取引終了後、特別調査委員会を設置すると発表した。連結子会社の日本ヘリウムで在庫を巡る不適切な会計処理(損失の先送り)があり、また連結子会社のエア・ウォーター・エコロッカ、エア・ウォーター・メカトロニクスのほか、エアウォータ本体のプラントガス部でも同様の事案が判明したため。調査に時間を要すことから、11月14日に予定していた第2四半期決算の発表は延期するという。先行き不透明感を嫌気した売りが膨らんでいる。

■トレファク <3093>  1,632円   -165 円 (-9.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 トレジャー・ファクトリー<3093>は大幅安。9日取引終了後に3~8月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比14.5%増の224億5300万円、営業利益は同10.0%増の19億1900万円だった。物価高騰などを背景としたリユース需要の顕在化・利用者層の拡大が追い風となった。良好な決算内容で通期計画に対する進捗も概ね順調なものの、サプライズ感はなく目先利益確定の動きが優勢となったようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  22,095円   -870 円 (-3.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が売り買い交錯もやや売り優勢。前日は7300億円近い記録的な売買をこなし一時2700円を超える上昇で一気に2万3000円台まで上値を伸ばす場面があった。目先は急騰の反動も警戒されるところだが、押し目買いニーズも強い。直近で日経平均構成比率も首位のアドバンテスト<6857>に肉薄している状況で、先物を絡めたインデックス買いと合わせて同社株の値動きが、日経平均の動向に大きな影響を及ぼす状況にある。前日の米国株市場ではナスダック総合株価指数が小安く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇一服となったが、個別にエヌビディアは強い動きをみせたほか、ソフトバンクG傘下のアーム・ホールディングスが9連騰と上げ足の強さを際立たせており株価面で追い風要因も多い。

■セブン&アイ <3382>  1,916円   -64 円 (-3.2%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が続落している。9日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、売上高を10兆7220億円から10兆5600億円(前期比11.8%減)へ、営業利益を4240億円から4040億円(同4.0%減)へ下方修正し、増益から一転して営業減益予想としたことが嫌気されている。差別化された商品展開の効果は出ているものの、物価高の影響で節約志向が高まり、国内コンビニエンスストアが伸び悩んでおり、既存店売上高の見通しや、商品粗利率の予想を引き下げたことが要因。一方、イトーヨーカ堂の資産売却益などの寄与で、純利益は2550億円から2650億円(同53.1%増)へ上方修正した。同時に発表した8月中間期決算は、売上高5兆6166億円(前年同期比6.9%減)、営業利益2083億8800万円(同11.4%増)、純利益1218億200万円(同2.3倍)だった。スーパーストア事業の復調が業績を牽引した。

■丸善CHI <3159>  329円   -10 円 (-3.0%)  11:30現在
 丸善CHIホールディングス<3159>や文教堂グループホールディングス<9978>、トップカルチャー<7640>などの書店株が安い。今年のノーベル文学賞が9日に発表され、ハンガリーの作家クラスナホルカイ・ラースロー氏が選ばれた。村上春樹氏や多和田葉子氏といった日本人作家の受賞による書籍販売の増加を期待していた向きの思惑が外れた格好となり、売りを誘っているようだ。

■乃村工藝社 <9716>  1,013円   -20 円 (-1.9%)  11:30現在
 乃村工藝社<9716>が続落している。9日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、売上高を1550億円から1600億円(前期比6.5%増)へ、営業利益を95億円から120億円(同34.9%増)へ、純利益を70億円から85億円(同25.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を34円から40円(前期32円)へ引き上げた。これを受けて朝方は高く始まったものの、全般相場軟調もあって買いが続かなかったようだ。活況な民間投資やインバウンド需要の継続を背景に、海外ブランドの店舗を多く手掛ける専門店市場や、大阪・関西万博における多くのパビリオンや出展ブースなどの空間づくりに携わった博覧会・イベント市場などの売り上げが堅調に推移したことが要因。また、大型プロジェクト推進による収益性の改善なども寄与する。なお、同時に発表した8月中間期決算は、売上高805億3400万円(前年同期比39.0%増)、営業利益68億9500万円(同4.8倍)、純利益44億4200万円(同5.2倍)だった。

■三井物産 <8031>  3,723円   -70 円 (-1.9%)  11:30現在
 三井物産<8031>は売り買い交錯の展開。寄り付き早々に3800円台を回復し9月26日につけた年初来高値3840円の更新を視野に捉えたが、その後はやや売り物に押される展開となっている。同社は9日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが9月末時点で同社株式の10.12%(議決権ベース)を保有し筆頭株主となったことを発表した。ただ、これに先立って株価は“バフェット効果”を織り込みながら上昇基調を示していたことで、目先はいったん利益確定売りを優先する動きが観測される。テクニカル的には3700円近辺に位置する25日移動平均線が下値のサポートラインとなる。

■アルバイトタイムス <2341>  199円   +24 円 (+13.7%)  11:30現在
 アルバイトタイムス<2341>は急伸。9日取引終了後に3~8月期連結決算を発表し、売上高は24億400万円(前年同期比15.6%増)、営業利益は8200万円(前年同期100万円)だった。採用管理システム「ワガシャ de DOMO」やIT教育事業が堅調に推移した。決算内容を好感した買いが入っている。あわせて、17日付で100万株(発行済み株数の3.39%)の自社株を消却することを明らかにした。

■セルシード <7776>  518円   +80 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 セルシード<7776>が物色人気を集めている。9日取引終了後、同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相試験で第1例目の症例が登録されたと発表した。症例の登録とは、患者(被験者)を臨床試験に組み入れることが確定したことを指す。これが材料視されている。

●ストップ高銘柄
 オーネックス <5987>  2,866円   +500 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 農中仏債7H <2092>  5,496円   +700 円 (+14.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 エア・ウォーター <4088>  2,076.5円   -500 円 (-19.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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