<動意株・10日>(前引け)=ヤマシン―F、吉野家HD、東海ソフト
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ヤマシンフィルタ<6240.T>=上昇加速で連日の新高値。建設機械向け油圧フィルターで世界トップシェアを誇る。米国ではトランプ米大統領が「エネルギー非常事態宣言」を行い、国策として化石燃料増産の方向を打ち出しており、掘削する建機需要への追い風が強い。ヤマシン―Fは米キャタピラー<CAT>にもエンジン用フィルターなどを供給していることもあり、その関連株としてマーケットでも注目度が高い。トランプ米大統領は今月下旬に来日し日米首脳会談を行う予定が伝えられていることで、改めて同社株が投資資金のターゲットとなっている。株式需給面でも取組妙味が指摘される。日証金では貸借倍率が0.5倍台と大幅に売り長だ。また、国内トップクラスの資産運用会社であるアセットマネジメントOneが同社株を買い増す動きをみせていることも注目されている。 吉野家ホールディングス<9861.T>=上げ足強め続伸。同社は9日取引終了後、26年2月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の74億円から82億円(前期比12.2%増)に引き上げた。売上高の見通しは従来通り2250億円(同9.8%増)で据え置いたが、増収に伴う変動費の増加を適切にコントロールしていることが利益面を押し上げるとしている。また、中間配当と期末配当をそれぞれ従来計画比1円増額の11円とすることもあわせて発表。これにより、年間配当は22円(前期は20円)となる。 東海ソフト<4430.T>=上値追いに拍車。5月19日につけた高値1715円をクリアし約5カ月ぶりに年初来高値更新となった。ソフトウェア受託開発を手掛けており、IoTや産業向け人工知能(AI)分野に注力し、車載向けでは電子制御ユニット(ECU)など組み込み関連に強い。足もとの業績は車載向けや産業機器向けともに旺盛な開発需要を取り込んでおり好調に推移している。同社が9日取引終了後に発表した26年5月期第1四半期(25年6~8月)決算は、経常利益が3億7000万円(前年同期は単独ベースで2億4200万円)と高変化を示しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。前日終値換算でPERが9倍台、配当利回りが3.4%台とバリュエーション面からも割安感が強い。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS