本日注目すべき【好決算】銘柄 乃村工芸社、吉野家HD、ファストリ (9日引け後 発表分)
投稿:
10月9日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 乃村工芸社 <9716> [東証P] ★今期経常を26%上方修正・6期ぶり最高益、配当も6円増額 ◆26年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比4.6倍の70.2億円に急拡大して着地。大阪・関西万博関連案件が完工したほか、インバウンド関連や都市再開発、オフィスなどの大型プロジェクトが堅調に推移し、39.0%の大幅増収を達成した。収益性改善策の効果も利益拡大につながった。 併せて、通期の同利益を従来予想の96億円→121億円に26.0%上方修正。増益率が6.0%増→33.6%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の34円→40円(前期は32円)に増額修正した。 オプロ <228A> [東証G] ★今期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆25年11月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億1400万円→2億9200万円に36.4%上方修正。増益率が1.9%増→39.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ライセンスの受注遅れで売上高は計画を下回るものの、採用や人件費を保守的に運用したことが奏功し、利益は上振れする。 アルバイトT <2341> [東証S] ★上期経常が13倍増益で着地 ◆26年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比13倍の8000万円に急拡大して着地。サブスクリプション型採用管理システムなどのHRテックや正社員領域の販売、IT教育事業が堅調に推移し、人材サービス事業の収益が大きく伸びた。 併せて、発行済み株式数の3.39%にあたる100万株の自社株を消却すると発表。消却予定日は10月17日。 レイ <4317> [東証S] ★今期経常を一転24%増益に上方修正 ◆26年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の5.4億円→7.7億円に44.1%上方修正。大阪・関西万博関連やコンサート・展示会などが活発に開催される中、映像機器レンタル部門で中間期末にかけての実施案件数が想定以上に積み上がり、保有機材の稼働量が増加したことが収益を押し上げた。 併せて、通期の同利益も従来予想の10億円→13億円に30.0%上方修正。従来の減益予想から一転して23.8%増益見通しとなった。 東海ソフト <4430> [東証S] ★6-8月期(1Q)経常は53%増益で着地 ◆26年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期非連結比52.9%増の3.7億円に拡大して着地。ソフトウエア開発会社AJ・Flatの買収効果に加え、国内製造業のDXニーズの高まりを背景に、製造・流通及び業務システム関連事業が大きく伸びたことが寄与。 吉野家HD <9861> [東証P] ★今期経常を9%上方修正、配当も2円増額 ◆26年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比21.0%増の48億円に伸び、従来の減益予想(37億円)から一転して増益で着地。吉野家、はなまるの集客施策が奏功し、売上高が計画通りに推移する中、変動費の抑制などが利益を押し上げた。 併せて、通期の同利益を従来予想の80億円→87億円に8.8%上方修正。増益率が0.1%増→8.8%増に拡大する見通しとなった。 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→22円(前期は20円)に増額修正した。 ファストリ <9983> [東証P] ★今期最終は微増で6期連続最高益、前期配当を20円増額・今期は20円増配へ ◆25年8月期の連結最終利益は前の期比16.4%増の4330億円に伸びて着地。続く26年8月期は前期比0.5%増の4350億円と6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は海外ユニクロ事業の大幅な増収増益を計画する。国内ユニクロ事業は既存店売上高3%増、事業利益は前期並みを見込む。 業績好調に伴い、前期の年間配当を480円→500円(前の期は400円)に増額し、今期も前期比20円増の520円に増配する方針とした。 株探ニュース