話題株ピックアップ【夕刊】(2):ウエルシア、フリー、メガチップス

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■ウエルシア <3141>  2,782.5円   +83 円 (+3.1%)  本日終値
 ウエルシアホールディングス<3141>が5日続伸。8日の取引終了後に発表した8月中間期連結決算が、売上高6787億9300万円(前年同期比7.6%増)、営業利益228億900万円(同20.8%増)、純利益159億2300万円(同35.9%増)と大幅増益となったことが好感された。物販部門におけるプライベートブランド商品の拡販や、調剤部門における調剤併設店舗数の増加による処方箋受付枚数の増加などで、物販及び調剤合計の既存店売上高が前年同期比2.3%増と伸長したことに加えて、前期実施したM&Aによる効果も寄与。粗利率の改善及び販管費コントロールも奏功し増収増益となった。なお、ツルハホールディングス<3391>との経営統合を予定し、11月27日に上場廃止になる予定であることから、26年2月期通期業績予想は発表していない。

■フリー <4478>  3,550円   +95 円 (+2.8%)  本日終値
 フリー<4478>は後場上昇。9日、同社のクラウド会計ソフト「freee会計」とAlphatique(東京都三鷹市)が展開するアマゾンでのEC運営自動化サービス「セラー管理くん」をAPI連携したと発表しており、株価の支援材料になったようだ。今回の連携により、アマゾンの出品者の管理画面のデータから自動生成された仕訳をセラー管理くん経由で、簡単にfreee会計の振替伝票に転記できるようになった。

■メガチップス <6875>  8,250円   +150 円 (+1.9%)  本日終値
 メガチップス<6875>が反発。8日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.10%から6.38%に上昇したことが判明し、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は10月1日となっている。

■日本ビジネスシステムズ <5036>  1,512円   +27 円 (+1.8%)  本日終値
 日本ビジネスシステムズ<5036>が3日続伸。この日、法人の営業活動の全プロセスを支援し伴走するAIソリューション「Sales AIgent(セールスアイジェント)」をリリースしたと発表しており、好材料視された。「Sales AIgent」は、営業先について公開されている情報と自社内に蓄積されている情報を参照し、商談準備から商談後までのすべての営業プロセスに伴走するAIソリューション。商談の質を上げることにフォーカスし、事前に顧客の基本情報レポートや商談指示書の自動生成、商談後のネクストアクションプラン提案など、営業案件の推進からクロージングに向けてAIが全方位的に営業活動を支援するとしており、売り上げ向上と営業組織のパフォーマンス最大化に貢献するとしている。

■出光興産 <5019>  1,039.5円   +15.5 円 (+1.5%)  本日終値
 出光興産<5019>が底堅い。同社はこの日、世界最大規模のブラックペレット生産工場がベトナムにおいて商業運転を開始したと発表。これを手掛かりとした買いが発表直後に入り、株価の支援材料となった。樹木などのバイオマスを加熱処理したカーボンニュートラルのエネルギー資源であるブラックペレットの生産を通じ、脱炭素化に貢献する。年産能力は12万トン。石炭を使用する主に日本国内の顧客の代替燃料として供給していく。

■ウェザーニューズ <4825>  4,315円   -475 円 (-9.9%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ウェザーニューズ<4825>は反落。同社は8日の取引終了後、26年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.8%増の60億600万円、営業利益が同2.0倍の9億1200万円、最終利益が同2.4倍の6億7200万円だった。第1四半期として売上高、各段階利益ともに過去最高となったものの、直近で好決算を期待した先回り買いが入っていたこともあり、材料出尽くし感から利益確定売りが優勢になった。エネルギー市場のほか、建設・物流・工場など新市場でサービスの導入が進み増収につながった。利益面では広告戦略の変更などによる販促費の削減が業績を押し上げた。

■エービーシー・マート <2670>  2,650円   -256 円 (-8.8%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 エービーシー・マート<2670>は大幅安。8日取引終了後に3~8月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比0.9%増の1901億3200万円、営業利益は同1.2%減の336億4400万円だった。新規出店など各種施策が奏功した一方、前年に比べ為替が円高に振れたことによる影響があった。営業利益の対通期進捗率は5割程度と順調で、ことさらネガティブ視される内容ではないものの、決算通過による材料出尽くし感から目先利益確定の動きが優勢となったようだ。

■ラウンドワン <4680>  1,211円   -71 円 (-5.5%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 ラウンドワン<4680>が後場に入り下げ幅を拡大。午前11時30分に発表した9月度の売上速報で、日本既存店売上高が前年同月比1.1%減となり、16カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。コラボキャンペーンや値上げの影響などにより客単価が上昇したものの、前年よりも土日祝日数が1日少ない影響が大きかった。一方、米国の既存店売上高は同4.9%減と3カ月ぶりに前年割れとなった。曜日まわりの影響に加えて、前期オープン店舗のオープン景気の反動などが響いた。

■コメダホールディングス <3543>  3,005円   -45 円 (-1.5%)  本日終値
 コメダホールディングス<3543>は冴えない。8日の取引終了後に発表した8月中間期連結決算は、売上高285億2900万円(前年同期比23.7%増)、営業利益46億9900万円(同5.5%増)、純利益31億7300万円(同6.0%増)と増収増益となったものの、通期計画に対する営業利益の進捗率が5割を下回っていることがネガティブ視されたようだ。上期は、国内でコメダ珈琲店を11店舗、おかげ庵を1店舗出店したことに加えて、各種キャンペーンの実施や季節ごとの限定商品発売が奏功。FC加盟店向け卸売の既存店売上高は前年同期比12.4%増、全店売上高は同17.2%増となり、国内事業の売上高を牽引した。また、海外事業ではシンガポールでカフェ及びタイ料理レストラン30店舗を運営するPOON株式の70%を取得し連結子会社化したことも寄与した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高548億8000万円(前期比16.6%増)、営業利益100億円(同13.4%増)、純利益67億7000万円(同16.4%増)の従来見通しを据え置いている。

株探ニュース

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