話題株ピックアップ【夕刊】(3):プロパスト、T&S・G、グランド

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材料

■プロパスト <3236>  277円   +40 円 (+16.9%)  本日終値
 プロパスト<3236>が急騰。首都圏を中心にマンション開発を手掛けており、今期は大幅減益予想ながらPERやPBRなどから割安感が強い。また、M&A戦略による業容拡大にも積極的で、7日取引終了後に、同社の建設業務発注先でもある小川建設(東京都新宿区)の株式を取得額合計40億5600万円(概算)でシノケングループから取得し子会社化することを発表した。これを材料視する形で投資マネーを呼び込む格好となった。

■ティアンドエスグループ <4055>  1,350円   +152 円 (+12.7%)  本日終値
 ティアンドエスグループ<4055>が急動意。独立系のシステムインテグレーターで、先端半導体工場向けの受託開発で実績が高い。とりわけNAND型メモリーのリーディングカンパニーでAIデータセンター向けSSDの需要獲得が進むキオクシアホールディングス<285A>を主要顧客としており、今後中期的にキオクシア案件で商機の高まりが期待される状況にある。画像認識などAIソリューション分野でも実力を開花させていることから、日米の株式市場で盛り上がるAI関連株の一角としても頭角を現している。

■ホテル、ニューグランド <9720>  7,550円   +500 円 (+7.1%)  本日終値
 ホテル、ニューグランド<9720>が続伸。7日の取引終了後、25年11月期の単独業績予想について、売上高を60億8800万円から63億円(前期比7.6%増)へ、営業利益を1億500万円から2億2000万円(同13.4%減)へ、純利益を7000万円から2億1000万円(同30.7%減)へ上方修正したことが好感された。コロナ禍後の反動による国内旅行需要の取り込みに注力したことで、宿泊の稼働率が大幅に上昇していることに加えて、宴会、レストランも好調なことが要因。また、コロナ禍に実施した経費削減の効果が継続していることも寄与する。

■日本アジア投資 <8518>  247円   +12 円 (+5.1%) 一時ストップ高   本日終値
 日本アジア投資<8518>が続急騰し、3月28日につけた年初来高値306円を一気に更新してきた。7日の取引終了後、関連会社JAICデータダイナミクス(以下JAIC-DD社)の福島県双葉町における分散型AIデータセンター事業が、経済産業省の第5次地域経済効果立地支援事業(自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金)に採択されたと発表しており、好材料視された。JAIC-DD社の福島県双葉町における分散型AIデータセンター事業は、同社が、AIの急速な普及などにより高まることが予想されている計算力需要に応えるため、新規事業として取り組むAIデータセンターの構築・運用事業の第1号案件。今回の採択を受けてJAIC-DD社は最大15億円の補助金を交付申請する予定であり、審査手続きのあと26年12月予定の同センター運用開始後に補助金が発生する見込みとしている。なお、JAIC-DD社は圧縮記帳を行い、補助金の発生時に同額の固定資産圧縮損を計上する予定としている。

■テイツー <7610>  146円   +6 円 (+4.3%)  本日終値
 テイツー<7610>は反発。7日の取引終了後に発表した9月の月次売上高が前年同月比15%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。中古ゲーム、中古トレカ、中古ホビーが対前年を上回り全体を牽引。また、前月に続き新品ゲーム、新品トレカが対前年を上回り、新品部門全体の売上増に貢献した。

■Ridge-i <5572>  2,813円   +80 円 (+2.9%)  本日終値
 Ridge-i<5572>が反発。この日、経済産業省・中小企業庁・中小企業基盤整備機構が実施する「中小企業成長加速化補助金」に採択されたと発表したことが好材料視された。同事業は、成長意欲の高い中小企業の大規模な投資を支援し、地域経済にインパクトのある成長企業「100億企業」の創出を目指すもので、建物費(拠点新設・増築など)、機械装置費(器具・備品費含む)、ソフトウェア費、外注費、専門家経費などを対象に費用の2分の1以内、最大5億円を補助する。同社では同補助金を活用し、人材獲得や待遇向上による事業基盤の強化や、計算資源を増強することによるAIの技術開発への積極的な投資を進めるとしている。

■日本色材工業研究所 <4920>  1,132円   +27 円 (+2.4%)  本日終値
 日本色材工業研究所<4920>が3日続伸。7日の取引終了後に26年2月期の配当予想を期末一括20円から30円(前期20円)へ増額修正したことが好感された。同時に、26年2月期の連結業績予想について、売上高を168億7700万円から164億6200万円(前期比6.6%減)へ、営業利益を4億1100万円から2億4300万円(同50.3%減)へ、最終利益を4億1100万円から3億2100万円(同48.6%増)へ下方修正した。フランス連結子会社で、上期に医薬品及び化粧品の受注が低迷しユーロ建て・円換算後ともに減収となったことに加えて、人件費や諸物価の高騰や一部新規設備稼働の遅れもあって業績は予想を下回る見込みとしている。

■アツギ <3529>  1,114円   +26 円 (+2.4%)  本日終値
 アツギ<3529>が続伸。7日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資ファンド、アセット・バリュー・インベスターズ社による株式保有割合が21.22%から22.29%に上昇したことが判明しており、需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資及び持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為などを行う可能性があるとしており、報告義務発生日は9月30日となっている。

■キッズウェル・バイオ <4584>  248円   +5 円 (+2.1%)  本日終値
 キッズウェル・バイオ<4584>は続伸。7日の取引終了後、名古屋大学が主導し、同社グループのS-Quatreが共同で取り組む臨床研究「脳性麻痺児に対する自己乳歯歯髄幹細胞単回投与の安全性、忍容性を検討する臨床試験」に関して、研究機関とは独立した安全性評価委員会が「安全性に問題なし」と評価したと発表しており、好材料視された。同社グループでは、有効な治療法のない小児疾患や希少疾患に対する新規細胞治療薬(再生医療等製品)の創出を目指して、独自の乳歯由来歯髄幹細胞SQ-SHEDを活用した研究開発に取り組んでいるが、今回の評価は、今後予定している治験計画を後押しする重要なマイルストーンになるとしている。

■ビリングシステム <3623>  1,167円   +22 円 (+1.9%)  本日終値
 ビリングシステム<3623>が5日続伸。同社は8日、ジェーシービー(東京都港区)と法人向け事業における基本合意契約を締結したと発表しており、今後の収益貢献を期待する買いが集まった。ジェーシービーは自社の中小企業・個人事業主向け資金管理・キャッシュフロー改善サービス「Cashmap」に、2026年3月ごろからビリングシスが展開する法人の税金・公共料金などの支払業務を効率化するサービス「PayB for Business」を組み込む。PayB for Businessは7月から提供が始まったサービスで、ジェーシービーが自社のサービス機能として取り入れる初めての企業となる。

●ストップ高銘柄
 オーネックス <5987>  1,966円   +400 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  401円   +80 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 ウリドキ <418A>  1,631円   +300 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 デリバリコン <9240>  1,082円   +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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