外為サマリー:円売り強まり152円30銭台に上伸
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8日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=152円31銭前後と前日の午後5時時点に比べ1円70銭程度のドル高・円安となっている。 7日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=151円90銭前後と前日に比べ1円55銭程度のドル高・円安で取引を終えた。自民党の新総裁に選出された高市早苗氏が積極財政を志向しているとの見方を背景に、拡張的な財政政策を警戒した円売りが継続し、一時152円04銭と約8カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた。 この流れを引き継ぐかたちで、この日の東京市場も円売り・ドル買いが優勢。厚生労働省が朝方発表した8月の毎月勤労統計調査で、物価変動の影響を除いた実質賃金が前年同月比1.4%減と8カ月連続のマイナスとなったことが円の重荷となっている面もあるようだ。反落して始まった日経平均株価が切り返したこともドル高・円安につながり、午前9時00分すぎに152円30銭台に乗せたあとも堅調な動きとなっている。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1647ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0030ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=177円39銭前後と同1円50銭程度のユーロ高・円安で推移している。 出所:MINKABU PRESS