前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■フォスター <6794>  2,549円 (+83円、+3.4%)

 フォスター電機 <6794> [東証P]が大幅高で4日続伸。6日の取引終了後に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資運用会社アクシウム・キャピタル社の株式保有割合が9.26%から10.37%に上昇したことが判明したことを受けて、思惑的な買いが入った。投資目的は純投資で、報告義務発生日は9月29日となっている。

■ココナラ <4176>  502円 (+13円、+2.7%)

 ココナラ <4176> [東証G]が続伸。同社は7日、知識・スキル・経験をネットショッピングのように売り買いできる「ココナラスキルマーケット」の累計出品サービス数が100万件を突破したことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。同社は2012年にココナラスキルマーケットを開始し、出品サービス数は順調に増加。20年と25年を比較した出品サービス数の成長率を調査した結果、「AI」関連のサービスが急成長しているという。

■第一三共 <4568>  4,001円 (+96円、+2.5%)

 第一三共 <4568> [東証P]が6日続伸。同社は6日、乳がん患者向けの新薬候補「ダトポタマブ デルクステカン」に関し、第3相臨床試験の結果を公表した。主要評価項目である全生存期間などで、化学療法の投与群に対し統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示したという。新薬の実用化に向けた期待が高まる格好となり、買いを誘ったようだ。試験結果に基づき、第一三共は日本を含むグローバル承認申請に向けた準備を進めていく。

■JDSC <4418>  945円 (+23円、+2.5%)

 JDSC <4418> [東証G]が3日続伸。同社は7日、農林水産省などが推進する「スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)」に参画したと発表。データ基盤構築を手掛ける同社に対しては、収益機会の獲得を期待した買いが入ったようだ。JDSCは農業・畜産の現場におけるスマート農業の社会実装に向け、デジタル技術とデータサイエンスの活用を通じ、実効性のあるソリューションを提供し、地方創生にも寄与していく。

■西鉄 <9031>  2,366円 (+48.5円、+2.1%)

 西日本鉄道 <9031> [東証P]が3日続伸。6日、同社初となる海外賃貸オフィス開発事業にインド・ムンバイで参画すると発表しており、株価の下支え要因となったようだ。同国の大手ディベロッパーのRunwal Enterprisesなどと共同で現地プロジェクト会社に出資する。今回開発を手掛けるオフィスビルは2029年6月に竣工する予定。西鉄は今後も現地パートナーとの共同事業を通じ、成長市場であるインドでの不動産開発の拡大を目指す。

■マーチャント <3121>  280円 (+5円、+1.8%)

 マーチャント・バンカーズ <3121> [東証S]が反発。6日の取引終了後、特定卸供給事業者(アグリゲーター)のライセンスを持つエネルギーポイント(東京都渋谷区)の第三者割当増資を引き受け、持ち分法適用関連会社化すると発表しており、好材料視された。アグリゲーターは電力の自由化に伴い電力を調達し、需要者に供給する企業のことで、エネルギーポイントは25年5月にアグリゲーターライセンスを取得し、系統用蓄電池で蓄電する電力を安く調達し、市場などを通じて最適な条件で電力需要者に供給する。今回、マーチャントは、エネルギーポイントの株式の20.0%を保有し資本・業務提携を締結することで系統用蓄電池事業の強化を図る方針で、マーチャントが投資する系統用蓄電池案件について、エネルギーポイント社と共同して案件の発掘・開発を行うほか、エネルギーポイントがアグリゲーターとして運営を行うことになる。なお、25年10月期業績への影響は軽微としている。

■住友不 <8830>  6,990円 (+117円、+1.7%)

 住友不動産 <8830> [東証P]が3日続伸。7000円台に乗せて上場来高値を更新した。米ブルームバーグ通信が7日、「アクティビスト(物言う投資家)の米エリオット・インベストメント・マネジメントが、住友不動産の株式持ち合い先企業に対して同社株の買い取りを打診していたことが分かった」と報じた。ブロック取引による市場価格水準での買い取りを書簡で企業側に提案した、などと伝えている。アクティビストの買い増しによる影響力拡大と、住友不による企業価値の向上に向けた取り組みへの思惑を広げる形となり、買いを集めたようだ。

■楽待 <6037>  1,326円 (+22円、+1.7%)

 楽待 <6037> [東証S]が続伸。6日の取引終了後、自社株140万株(消却前発行済み株数の6.62%)を10月17日付で消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1975万3800株となる。

■めぶきFG <7167>  926.8円 (+13.3円、+1.5%)

 めぶきフィナンシャルグループ <7167> [東証P]が反発。6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を900万株(自己株式を除く発行済み株数の0.95%)、または70億円としており、取得期間は10月7日から11月28日まで。株主還元の充実と資本効率の向上及び経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を実行するためとしている。

■セリア <2782>  3,080円 (+40円、+1.3%)

 セリア <2782> [東証S]が続伸。6日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.8%増となり、7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が0.1%減にとどまった一方、客数は同1.9%増と伸長した。なお、全社売上高は同4.7%増だった。

※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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