日本色材、今期経常を52%下方修正、配当は10円増額

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決算

 日本色材工業研究所 <4920> [東証S] が10月7日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。26年2月期の連結経常利益を従来予想の2億7600万円→1億3300万円(前期は3億6700万円)に51.8%下方修正し、減益率が24.8%減→63.8%減に拡大する見通しとなった。
 ただ、3-8月期(上期)の連結経常利益は従来予想の7700万円→9000万円(前年同期は4億2400万円)に16.9%上方修正し、減益率が81.8%減→78.8%減に縮小する見通しとなった。

 同時に、期末一括配当を従来計画の20円→30円(前期は20円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2026年2月期の第2四半期(中間期)におきまして、化粧品業界では、新型コロナウイルス禍明けのメイクアップ製品を中心とした受注の波が前連結会計年度下期に沈静化した後、緩やかな需要の回復・改善傾向が続いております。  (個別業績) 当社におきましても、第2四半期(中間期)は、国内・海外の化粧品メーカーからの受注が前連結会計年度下期から回復傾向にある中で、売上高は前回発表予想値を若干下回るものの、クリーン・ビューティー等の当社処方が評価されて前連結会計年度に受注した大口新製品のリピート受注が継続していることもあって、利益面ではインフレによる各種費用増等を打ち返して、前回発表予想値を上回る見込みです。  2026年2月期の通期個別業績予想につきましては、第3・第4四半期の売上高は、第2四半期(中間期)並みとなる見込みで、第3・第4四半期の利益は第2四半期(中間期)を若干下回る見込みですが、通期の個別業績につきましては、第2四半期(中間期)の業績嵩上げにより前回発表予想値を上回る見込みです。尚、2025年4月11日に適時開示致しました固定資産の譲渡は第3四半期に実施しており、譲渡益を第3四半期に計上する予定です。  (連結業績) 連結業績の第2四半期(中間期)におきまして、フランス連結子会社であるTHEPENIER PHARMA & COSMETICS S.A.S.及びNippon Shikizai France S.A.S.は、医薬品及び化粧品の受注が低迷してユーロ建て・円換算後共に売上高が減収、加えて人件費や諸物価の高騰や一部新規設備稼働の遅れもあって両社合計として利益は予想を下回って赤字となる見込みです。連結業績では、売上高・営業利益は前回発表予想値を下回りますが、経常利益・親会社株主に帰属する中間純利益はフランス連結子会社の赤字を個別業績の黒字で打ち返して前回発表予想値を上回る見込みです。  2026年2月期の通期連結業績予想につきましては、フランス連結子会社が医薬品及び化粧品の受注回復の遅れに加えて一部新規設備の立ち上がりが遅れている影響で通期業績も予想を下回る見込みで、通期個別業績予想の上乗せでまかないきれず、通期連結業績は売上高・利益共に前回発表予想値を下回る見込みです。

 当社は、継続的かつ安定した配当を実現することを基本方針として、業績の進展状況に応じて利益配分を行っておりますが、新型コロナウイルス感染症のまん延による業績悪化で下がった自己資本比率を回復、財務安定性を回復させつつ持続的成長を実現していくことも必要と認識し、利益の水準と自己資本の充実に向けた内部留保の必要性双方を勘案した結果、2026年2月期の配当予想金額は従来1株当たり20円とさせて頂いておりました。  今般の2026年2月期の連結業績予想は、フランス連結子会社の回復の遅れで前回の発表予想値を下回る見込みですが、新型コロナウイルス感染症の影響を脱して黒字基調が継続しており、自己資本比率も改善の傾向にあることを勘案し、2026年2月期の配当予想を1株当たり30円としております(従来の予想は1株当たり20円)。

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