話題株ピックアップ【夕刊】(2):ホンダ、マクドナルド、戸田建

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■ホンダ <7267>  1,597円   +8 円 (+0.5%)  本日終値
 ホンダ<7267>が3日続伸。この日、9月5日に発売した新型「PRELUDE(プレリュード)」の累計受注台数が、発売から約1カ月後となる10月6日時点で約2400台となり、月間販売計画(300台)の約8倍となったと発表しており、好材料視された。同社によると、想定を超える受注となったことで、現在一部の販売店で受注停止の措置が取られているが、好調な受注状況を受けて増産を含めた対応を行う予定としている。

■マクドナルド <2702>  6,230円   +10 円 (+0.2%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>がしっかり。6日の取引終了後に発表した9月度売上高で、既存店売上高が前年同月比5.5%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。秋の風物詩として好評の「マクドナルドの“月見”」として、新商品5種を含む全8商品の「月見ファミリー」を期間限定で販売したほか、エビを使ったプリプリ食感のサイドメニュー「プリプリエビプリオ」と、夕方5時からの夜マック限定で「食べくらべポテナゲ大・特大」を期間限定で販売したことなどが寄与した。

■戸田建設 <1860>  1,028.5円   +1.5 円 (+0.2%)  本日終値
 戸田建設<1860>が後場プラスに転じた。この日、JTB(東京都品川区)、富士通<6702>と、福井県越前市における訪日外国人観光客の誘客拡大を目的とした観光DXプロジェクト「ECHIZENクエスト」の実証実験を11月から来年1月末まで行うと発表しており、好材料視された。「ECHIZENクエスト」は越前市内の体験工房と連携して、越前和紙、越前打刃物、越前箪笥、越前漆器、越前焼きなどの伝統工芸や眼鏡、繊維などのモノづくりを巡る体験型コンテンツ。参加者は各スポットで体験を通じて越前市にゆかりのある紫式部が描かれたNFTを取得。同NFTは観光体験の証としての意味を持ち、地域への支援や土産との交換が可能なもので、将来的には特定地域内で利用可能な通貨やポイント制度、またNFT保有者割引や限定体験などの特典との連携も視野に入れているという。戸田建は、事業全体の統括・スマートシティ基盤整備を担当。また、JTBは観光商品の企画・造成、プロモーションを、富士通はNFT発行・デジタル通貨ヴィジュアルコイン技術支援をそれぞれ担当する。

■データセクション <3905>  1,899円   -301 円 (-13.7%)  本日終値
 データセクション<3905>が後場に急落した。日本生命保険が7日、近畿財務局に変更報告書を提出。このなかで日本生命が保有するデータセクの全株式を売却していたことが明らかとなり、需給懸念で売られたようだ。直近の日本生命の保有割合は6.69%で、保有目的は「純投資(収益性を投資判断の基準とする投資)」としていた。報告義務発生日は9月30日となっている。

■インターメスティック <262A>  2,416円   -185 円 (-7.1%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 インターメスティック<262A>が大幅続落。6日の取引終了後に発表した9月度の国内月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比4.9%増と33カ月連続で前年実績を上回ったものの、7月の同24.0%増、8月の同18.0%増から伸び率が鈍化しており、これを警戒した売りが出たようだ。猛暑日が継続したことで、「SUNCUT Glasses」や「調光レンズ」が好調に推移した。また、引き続き各種プロモーション施策を実施したことも奏功した。なお、全店売上高は同8.2%増だった。

■コーナン商事 <7516>  4,035円   -15 円 (-0.4%)  本日終値
 コーナン商事<7516>は冴えない動き。6日の取引終了後に発表した9月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比1.5%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。引き続き気温が高かったため、冷感ウェアやエアコン・扇風機、殺虫剤などの夏物商品が好調だったほか、テレビ・洗濯機・冷凍庫や高圧洗浄機などの高額品や大容量衣料用洗剤、猫用スナックなどが好調に推移した。ただ、曜日回りによる影響で前年よりも日曜日が1日少なかった影響があったほか、秋の園芸関連用品が不調。前年の大幅な防災用品需要増の反動減も継続し前年割れとなった。

■レナサイエンス <4889>  2,034円   +400 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 レナサイエンス<4889>はストップ高。6日の取引終了後、サウジアラビア政府の医療研究機関「キング・アブドラ国際医療研究センター」と同国における臨床や事業化などで連携を進める基本合意書を締結したと発表しており、中東マネーをもとに新薬の開発活動が加速するとの見方から、買いが集まったようだ。基本合意書に基づき、レナが研究してきた「プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(PAI)―1阻害薬RS5614」をがん治療薬及び抗老化・長寿治療薬としてサウジアラビアで臨床開発を行う。そのほか、レナが開発中のAIを用いた糖尿病及び血液透析を支援するプログラム医療機器の同国における開発などにも取り組む。

■Link-Uグループ <4446>  880円   +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 Link-Uグループ<4446>が急騰。自社設計のオリジナルサーバーを活用し、マンガを中心としたコンテンツ配信を主力に手掛けており、9月下旬に米アニメ配信大手のクランチロールとの提携を発表し3日連続ストップ高に買われるなど異彩人気を博した経緯がある。その後は目先筋の利益確定売りをこなしながら600~700円台を軸にもみ合っていたが、足もとで再び買い攻勢が顕著となった。上下にボラティリティが高いが、9月末から貸株規制の対象となるなど需給相場に向けた動きが醸成されている。突発的に人気化した経緯から信用買い残が積み上がっていないこともあって、機関投資家など空売り筋の思惑が逆方向に作用している面もあるようだ。

■ZenmuTech <338A>  7,180円   +1,000 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 ZenmuTech<338A>が後場急伸し、ストップ高まで買われた。同社はきょう午前11時30分ごろ、ジェイズ・コミュニケーション(東京都中央区)が来年1月から、自社の国産秘密分散技術のSDK「ZENMU Engine」を搭載した次世代ファイル交換システム「RevoWorks ZENMU-Storage」を販売する予定だと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このシステムは、近年深刻化するランサムウェア攻撃や、いわゆる「PPAP」(P:パスワード付きZIPファイル送付、P:パスワードの送付、A:暗号化、P:プロトコル)問題に代表される従来型ファイル共有の脆弱性を根本から解決する国産初の革新的ファイル交換ソリューション。ジェイズ・コミュニケーションは、同サービスの販売を積極的に展開し、3年間で30億円規模の売り上げを目標にしているという。

株探ニュース

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