話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクステージ、フォスター、第一三共
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■ネクステージ <3186> 2,619円 +226 円 (+9.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 ネクステージ<3186>は大幅高で4連騰し、年初来高値を更新した。同社は6日の取引終了後、25年11月期第3四半期累計(24年12月~25年8月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.7%増の4766億6000万円、営業利益が同27.3%増の129億7500万円だったとしており、好業績を評価する買いが流入した。中古車販売が伸長した。また、販管費の抑制も営業利益率の改善につながった。 ■サムコ <6387> 4,140円 +350 円 (+9.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 サムコ<6387>が続急騰、4000円大台に乗せ9月18日につけた高値3830円を払拭し年初来高値を更新した。化合物半導体(次世代パワー半導体)に重心を置き、オプトエレクトロニクス分野や高周波デバイス分野で実力を発揮する研究開発型装置メーカーとして存在感を示している。半導体関連の出遅れ株として株高修正の動きが期待されるほか、足もとではペロブスカイト太陽電池関連として人気化素地を開花させた。ペロブスカイト太陽電池向けに同社が手掛けるALD装置(原子層堆積装置)に評価が高い。きょうはノーベル物理学賞の発表を控えるが、量子コンピューターのほかペロブスカイト太陽電池関連が注目分野に挙がっており、その関連株の一角としてにわかに脚光を浴びている格好だ。また、ペロブスカイト太陽電池は、自民党新総裁に選出された高市早苗氏が推奨している製品分野でもあり、高市トレードの対象テーマともなっているため、ノーベル物理学賞の結果にかかわらず、中期的なテーマ性を発揮するとの読みも投資家サイドに働いている。 ■フォスター電機 <6794> 2,549円 +83 円 (+3.4%) 本日終値 フォスター電機<6794>が4日続伸し連日の年初来高値更新となった。6日の取引終了後に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資運用会社アクシウム・キャピタル社の株式保有割合が9.26%から10.37%に上昇したことが判明したことを受けて、思惑的な買いが入った。投資目的は純投資で、報告義務発生日は9月29日となっている。 ■第一三共 <4568> 4,001円 +96 円 (+2.5%) 本日終値 第一三共<4568>が6日続伸し、4000円台に乗せた。同社は6日、乳がん患者向けの新薬候補「ダトポタマブ デルクステカン」に関し、第3相臨床試験の結果を公表した。主要評価項目である全生存期間などで、化学療法の投与群に対し統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示したという。新薬の実用化に向けた期待が高まる格好となり、買いを誘ったようだ。試験結果に基づき、第一三共は日本を含むグローバル承認申請に向けた準備を進めていく。 ■西日本鉄道 <9031> 2,366円 +48.5 円 (+2.1%) 本日終値 西日本鉄道<9031>が底堅い。6日、同社初となる海外賃貸オフィス開発事業にインド・ムンバイで参画すると発表しており、株価の下支え要因となったようだ。同国の大手ディベロッパーのRunwal Enterprisesなどと共同で現地プロジェクト会社に出資する。今回開発を手掛けるオフィスビルは2029年6月に竣工する予定。西鉄は今後も現地パートナーとの共同事業を通じ、成長市場であるインドでの不動産開発の拡大を目指す。 ■住友不動産 <8830> 6,990円 +117 円 (+1.7%) 本日終値 住友不動産<8830>が大幅高で3連騰。7000円台に乗せて上場来高値を更新した。米ブルームバーグ通信が7日、「アクティビスト(物言う投資家)の米エリオット・インベストメント・マネジメントが、住友不動産の株式持ち合い先企業に対して同社株の買い取りを打診していたことが分かった」と報じた。ブロック取引による市場価格水準での買い取りを書簡で企業側に提案した、などと伝えている。アクティビストの買い増しによる影響力拡大と、住友不による企業価値の向上に向けた取り組みへの思惑を広げる形となり、買いを集めたようだ。 ■めぶきFG <7167> 926.8円 +13.3 円 (+1.5%) 本日終値 めぶきフィナンシャルグループ<7167>が反発。6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を900万株(自己株式を除く発行済み株数の0.95%)、または70億円としており、取得期間は10月7日から11月28日まで。株主還元の充実と資本効率の向上及び経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を実行するためとしている。 ■セリア <2782> 3,080円 +40 円 (+1.3%) 本日終値 セリア<2782>は続伸。6日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.8%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が0.1%減にとどまった一方、客数は同1.9%増と伸長した。なお、全社売上高は同4.7%増だった。 ■ブックオフG <9278> 1,503円 +11 円 (+0.7%) 本日終値 ブックオフグループホールディングス<9278>が3日続伸。6日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況で、国内ブックオフ事業における既存店売上高が前年同月比7.1%増となり、56カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。トレーディングカード・ホビー、貴金属・時計・ブランドバッグ、アパレル、家電・携帯電話などが伸長した。なお、全店売上高は同7.0%増だった。 ■アドバンテスト <6857> 18,005円 +115 円 (+0.6%) 本日終値 アドバンテスト<6857>が5日続伸。前日は一時1万8000円台まで上値を伸ばし、大引けはやや伸び悩んだものの2200円高と大幅高で最高値を更新した。きょうも目先スピード警戒感からの売り圧力を吸収して上値指向が強い。前日の米国株市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズが米オープンAIとの資本・業務提携を材料視され24%高と急騰を演じるなど、AI半導体関連株への人気に拍車がかかっており、これが東京市場にも追い風となっている。アドテストは前日にプライム市場で断トツとなる5500億円近い記録的な売買代金をこなしており、マーケットの関心が一段と高まっている。PER面では割高感も拭えないが、日経平均寄与度でも群を抜いているだけに同社株のモメンタム相場の行方に注目が集まっている。 株探ニュース