話題株ピックアップ【昼刊】:ネクステージ、住友不、アドテスト
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■サムコ <6387> 4,200円 +410 円 (+10.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 サムコ<6387>が続急騰、4000円大台に乗せ9月18日につけた高値3830円を払拭し年初来高値を更新した。化合物半導体(次世代パワー半導体)に重心を置き、オプトエレクトロニクス分野や高周波デバイス分野で実力を発揮する研究開発型装置メーカーとして存在感を示している。半導体関連の出遅れ株として株高修正の動きが期待されるほか、足もとではペロブスカイト太陽電池関連として人気化素地を開花させた。ペロブスカイト太陽電池向けに同社が手掛けるALD装置(原子層堆積装置)に評価が高い。きょうはノーベル物理学賞の発表を控えるが、量子コンピューターのほかペロブスカイト太陽電池関連が注目分野に挙がっており、その関連株の一角としてにわかに脚光を浴びている格好だ。また、ペロブスカイト太陽電池は、自民党新総裁に選出された高市早苗氏が推奨している製品分野でもあり、高市トレードの対象テーマともなっているため、ノーベル物理学賞の結果にかかわらず、中期的なテーマ性を発揮するとの読みも投資家サイドに働いている。 ■ネクステージ <3186> 2,631円 +238 円 (+10.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 ネクステージ<3186>は大幅高で4連騰し、年初来高値を更新している。同社は6日の取引終了後、25年11月期第3四半期累計(24年12月~25年8月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.7%増の4766億6000万円、営業利益が同27.3%増の129億7500万円だったとしており、好業績を評価する買いが流入している。中古車販売が伸長した。また、販管費の抑制も営業利益率の改善につながった。 ■住友不動産 <8830> 7,159円 +286 円 (+4.2%) 11:30現在 住友不動産<8830>が大幅高で3連騰。7000円台に乗せて上場来高値を更新した。米ブルームバーグ通信が7日、「アクティビスト(物言う投資家)の米エリオット・インベストメント・マネジメントが、住友不動産の株式持ち合い先企業に対して同社株の買い取りを打診していたことが分かった」と報じた。ブロック取引による市場価格水準での買い取りを書簡で企業側に提案した、などと伝えている。アクティビストの買い増しによる影響力拡大と、住友不による企業価値の向上に向けた取り組みへの思惑を広げる形となり、買いを集めたようだ。 ■フォスター電機 <6794> 2,551円 +85 円 (+3.5%) 11:30現在 フォスター電機<6794>が4日続伸し連日の年初来高値更新となっている。6日の取引終了後に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資運用会社アクシウム・キャピタル社の株式保有割合が9.26%から10.37%に上昇したことが判明したことを受けて、思惑的な買いが入っている。投資目的は純投資で、報告義務発生日は9月29日となっている。 ■アドバンテスト <6857> 18,350円 +460 円 (+2.6%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>が5日続伸。前日は一時1万8000円台まで上値を伸ばし、大引けはやや伸び悩んだものの2200円高と大幅高で最高値を更新した。きょうも目先スピード警戒感からの売り圧力を吸収して上値指向が強い。前日の米国株市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズが米オープンAIとの資本・業務提携を材料視され24%高と急騰を演じるなど、AI半導体関連株への人気に拍車がかかっており、これが東京市場にも追い風となっている。アドテストは前日にプライム市場で断トツとなる5500億円近い記録的な売買代金をこなしており、マーケットの関心が一段と高まっている。PER面では割高感も拭えないが、日経平均寄与度でも群を抜いているだけに同社株のモメンタム相場の行方に注目が集まっている。 ■セリア <2782> 3,110円 +70 円 (+2.3%) 11:30現在 セリア<2782>は続伸している。6日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.8%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客単価が0.1%減にとどまった一方、客数は同1.9%増と伸長した。なお、全社売上高は同4.7%増だった。 ■ブックオフG <9278> 1,503円 +11 円 (+0.7%) 11:30現在 ブックオフグループホールディングス<9278>が3日続伸している。6日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況で、国内ブックオフ事業における既存店売上高が前年同月比7.1%増となり、56カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。トレーディングカード・ホビー、貴金属・時計・ブランドバッグ、アパレル、家電・携帯電話などが伸長した。なお、全店売上高は同7.0%増だった。 ■日本郵政 <6178> 1,436.5円 +4.5 円 (+0.3%) 11:30現在 日本郵政<6178>は続伸。6日取引終了後、子会社の日本郵便が物流大手ロジスティード(旧日立物流)を傘下に持つロジスティードホールディングス(東京都千代田区)の株式を19.9%取得すると発表した。ロジスティードHDの株主である米投資ファンドのKKRから譲り受ける。あわせてロジスティードグループと資本・業務提携を結び、国内・国際物流を一気通貫で運営できる総合物流企業としての事業基盤を構築するとした。この発表が手掛かりとなっているようだ。 ■中外製薬 <4519> 7,255円 +16 円 (+0.2%) 11:30現在 中外製薬<4519>は堅調推移。スウェーデンのカロリンスカ研究所は日本時間6日夜、2025年のノーベル生理学・医学賞を、過剰な免疫反応を抑制する「制御性T細胞」を発見した大阪大学特任教授の坂口志文氏ら3人に授与すると発表した。中外薬は2016年に坂口特任教授が所属する阪大免疫学フロンティア研究センターと10年間の包括連携契約を締結し、今年3月には共同研究の成果が英学術誌のネイチャー電子版に掲載された。ノーベル賞受賞を受けて同社株に投資家の関心が向かい、物色されたようだ。がん細胞のほか制御性T細胞といった免疫細胞に発現するCD39を標的とする「BP1202」などを開発パイプラインに持つブライトパス・バイオ<4594>も動意づき、一時20%高となった。 ■インターメスティック <262A> 2,448円 -153 円 (-5.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位 インターメスティック<262A>が大幅続落している。6日の取引終了後に発表した9月度の国内月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比4.9%増と33カ月連続で前年実績を上回ったものの、7月の同24.0%増、8月の同18.0%増から伸び率が鈍化しており、これを警戒した売りが出ているようだ。猛暑日が継続したことで、「SUNCUT Glasses」や「調光レンズ」が好調に推移した。また、引き続き各種プロモーション施策を実施したことも奏功した。なお、全店売上高は同8.2%増だった。 ■ispace <9348> 545円 -9 円 (-1.6%) 11:30現在 ispace<9348>が4日ぶりに反落している。同社は6日の取引終了後、公募増資と第三者割当増資を発表。1株利益の希薄化を懸念した売りが優勢となった。海外向けの500万株と海外向けの追加発行分の上限200万株を含め、国内外において1922万株を新たに発行する。発行価格は15日から20日のいずれかの日に決める。また、高砂熱学工業<1969>や栗田工業<6370>、日本政策投資銀行などを割当先として合計で2638万100株を発行。需要動向に応じて上限258万3000株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。発行済み株式は最大で45.50%増加する見込み。アイスペースは手取り概算で最大183億1800万円を調達し、「ミッション3」や「ミッション4」の打ち上げ費用や開発費用などに充てる。あわせて同社は台湾国家宇宙センター(TASA)による科学ミッション機器の月面輸送に関する公募に採択されたと発表した。 ■システナ <2317> 513円 -4 円 (-0.8%) 11:30現在 システナ<2317>が売り買い交錯。同社はソフトウェアの開発・導入のほかクラウドサービス、システムインテグレーションなどITコンサルティング分野で実力を発揮し、近年は次世代モビリティ分野に傾注している。6日取引終了後、NTTデータの新パートナー制度における「コアビジネスパートナー」に認定されたことを発表した。コアビジネスパートナーはNTTデータが事業の展開強化を目的に継続的な協力を期待する国内の重要なパートナー企業を認定する制度であり、認定された10社のうちの1社としてシステナが選定された。これがシステナの中期的な業容拡大につながるとの思惑を呼んでいるが、目先は戻り売り圧力も拭えず上値も重くなっている。 ■レナサイエンス <4889> 2,034円 +400 円 (+24.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 レナサイエンス<4889>はストップ高の水準の2034円でカイ気配となっている。6日の取引終了後、サウジアラビア政府の医療研究機関「キング・アブドラ国際医療研究センター」と同国における臨床や事業化などで連携を進める基本合意書を締結したと発表しており、中東マネーをもとに新薬の開発活動が加速するとの見方から、買いが集まっているようだ。基本合意書に基づき、レナが研究してきた「プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(PAI)―1阻害薬RS5614」をがん治療薬及び抗老化・長寿治療薬としてサウジアラビアで臨床開発を行う。そのほか、レナが開発中のAIを用いた糖尿病及び血液透析を支援するプログラム医療機器の同国における開発などにも取り組む。 ■Link-Uグループ <4446> 880円 +150 円 (+20.6%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ Link-Uグループ<4446>が急騰、150円高はストップ高となる880円まで駆け上がった。自社設計のオリジナルサーバーを活用し、マンガを中心としたコンテンツ配信を主力に手掛けており、9月下旬に米アニメ配信大手のクランチロールとの提携を発表し3日連続ストップ高に買われるなど異彩人気を博した経緯がある。その後は目先筋の利益確定売りをこなしながら600~700円台を軸にもみ合っていたが、足もとで再び買い攻勢が顕著となった。上下にボラティリティが高いが、9月末から貸株規制の対象となるなど需給相場に向けた動きが醸成されている。突発的に人気化した経緯から信用買い残が積み上がっていないこともあって、機関投資家など空売り筋の思惑が逆方向に作用している面もあるようだ。 ■太洋テクノレックス <6663> 309円 +37 円 (+13.6%) 11:30現在 太洋テクノレックス<6663>が大幅高となっている。同社は6日、和歌山県が推進する宇宙をテーマとした新たな産業創出と地域活性化を目的とするプロジェクト「宇宙まちづくり推進事業」に参画すると発表。これが材料視されているようだ。これを機に同社は、宇宙分野への技術展開と事業強化を本格的に進めていく構え。今後は衛星搭載機器や通信モジュールへの技術提供をはじめとして、宇宙事業に携わる人材育成にも積極的に取り組み、民間宇宙企業との協業も視野に入れているという。 ●ストップ高銘柄 ANAPHD <3189> 733円 +100 円 (+15.8%) ストップ高 11:30現在 助川電気工業 <7711> 5,530円 +700 円 (+14.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース