話題株ピックアップ【夕刊】(1):安川電、アドテスト、三菱重

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■安川電機 <6506>  3,790円   +612 円 (+19.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 安川電機<6506>はマドを開けて上放れ3連騰。同社は前週末3日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算の発表にあわせて、26年2月期の通期業績予想を上方修正した。売上高予想をこれまでの5150億円から5250億円(前期比2.4%減)、営業利益予想を430億円から480億円(同4.3%減)、最終利益予想を330億円から370億円(同35.1%減)に引き上げており、評価されたようだ。8月中間期の業績と足もとの需要環境を踏まえた。想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=160円、1人民元=20円で変更しない。6~8月期の受注額は1340億円で前年同期比6%増。前四半期比では5%増となった。8月中間期は売上高が2601億9500万円(前年同期比0.5%減)、営業利益が233億3400万円(同1.8%増)、最終利益が182億4700万円(同2.2%増)だった。新規受注を確実に売り上げにつなげたほか、モーションコントロールセグメントにおける付加価値改善や間接費の抑制が増益に寄与した。

■古野電気 <6814>  6,600円   +1,000 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 古野電気<6814>がストップ高の6600円に買われた。前週末3日の取引終了後、集計中の8月中間期連結業績について、売上高が従来予想の645億円から686億円(前年同期比9.2%増)へ、営業利益が65億円から93億円(同27.4%増)へ、純利益が50億円から101億円(同99.3%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことを好感した買いが流入した。舶用事業における販売が好調に推移しており、商船向けでは、中国における造船会社の高水準な手持ち工事量を背景に建造能力の拡大が進んだ結果、納期の全体的な前倒しが発生し販売が増加。また、プレジャーボート向けでは、今期に上市した戦略商品の販売が好調だったことに加え、4月に発表された米国関税政策の影響による前倒し需要が発生し、売上高・利益を押し上げたとしている。

■アドバンテスト <6857>  17,890円   +2,200 円 (+14.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 アドバンテスト<6857>が急騰。大方の予想を覆し高市早苗氏が自民党総裁選に勝利し新総裁に選ばれたことで、株式市場では先物を絡めて大幅続伸歩調にある。そのなか、インデックス買いを背景として日経平均構成比でトップとなっている同社株への株価浮揚力が高まっている。また、構成比でアドテストに次ぐ第2位に位置するソフトバンクグループ<9984>にも同様に先物絡みで買いの勢いが強く、こちらもカイ気配スタートで最高値街道をまい進する展開となっている。

■三菱重工業 <7011>  4,102円   +412 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 三菱重工業<7011>が大量の買い注文を集め急騰。前週は調整局面にあったが、きょうは満を持して急速に切り返す動きをみせた。4日に行われた自民党総裁選では大方の予想を覆し高市早苗氏が勝利し新総裁の座を射止めた。株式市場では高市トレードが一気に加速する動きとなっており、そのなか高市氏は防衛力強化に前向きな発言をしていることで同社株を筆頭とする防衛関連株に軒並み買いが集まっている。半導体関連と比較して株価的には目先調整を入れていた分だけ、追随買いも入りやすくなっている面もあるようだ。

■ソニーFG <8729>  161円   +15.7 円 (+10.8%)  本日終値
 3日に発表した「ブラックロックの5%超保有が判明」が買い材料。
 ブラックロック・ジャパンが3日付で大量保有報告書を提出。ブラックロックと共同保有者のソニーFG株式保有比率は6.39%となり、新たに5%を超えたことが判明した。

■ベイカレント <6532>  9,075円   +667 円 (+7.9%)  本日終値
 ベイカレント<6532>が大幅続伸。前週末3日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、資産運用会社のブラックロック・ジャパンと共同保有者による株式保有割合が5.02%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は9月30日としている。

■三菱電機 <6503>  4,005円   +262 円 (+7.0%)  本日終値
 三菱電機<6503>が大幅続伸。この日、高輝度・高精細でリアルな映像を空中に表示する空中ディスプレー「CielVision(シエルビジョン)」を開発したと発表しており、好材料視された。自由曲面ミラー1枚のみで、クリアな映像を空中に表示することを可能にした独自の空中プロジェクション光学技術に、空中映像の歪曲を補正するデジタル映像処理技術を組み合わせることで開発した。空中映像重畳機能により両目に視差画像を同時に表示することで、裸眼で視認可能な3Dでの空中映像表示を実現したほか、従来方式を採用した空中ディスプレーに比べてスリム化を実現できたため、可搬性にも優れていることから、従来は適用が難しかったシーンへの空中映像の適用が可能になり、さまざまなシーンに適用可能な新たなXRソリューションを創出するとしている。

■レゾナック <4004>  5,887円   +359 円 (+6.5%)  本日終値
 レゾナック・ホールディングス<4004>が大幅高で4日続伸。この日午後、川崎事業所(川崎市川崎区)におけるプラスチックのケミカルリサイクルによる低炭素アンモニア事業の拡大を決定したと発表しており、好材料視された。現在、川崎事業所では、使用済みプラスチックをガス化ケミカルリサイクル(川崎プラスチックリサイクル「KPR」と呼称)によって得られる使用済みプラスチック由来の水素と、都市ガスを改質することによって得られる水素を原料にしてアンモニアを製造・販売しているが、使用済みプラ由来の水素のみを原料にしてアンモニアを製造することで、同社の国内生産アンモニアの低炭素化を目指す。なお、30年4月からの設備稼働開始を計画している。

■SMC <6273>  51,440円   +3,120 円 (+6.5%)  本日終値
 SMC<6273>が大幅高で3連騰。FA関連機器の大手メーカーで空圧制御機器では世界トップシェアを誇る。9月下旬に底入れ反転し、ここ戻り足を強めていたが、きょうは全体リスクオン相場に乗りマドを開けて買われる人気となっている。外資系証券の投資判断では強気と弱気が入り交じっている銘柄だが、足もとで出遅れ修正を狙った買いが顕著となっている。生成AI市場の拡大を背景としたデータセンター増設に伴う半導体需要などを背景に、同社の空圧制御機器にも追い風が強まっている。26年3月期は増収・営業2ケタ増益が見込まれているが、中長波動では時価は依然として底値圏に位置することから、機関投資家の仕切り直しの買いを誘導したもようだ。

■ニコン <7731>  1,824円   +86.5 円 (+5.0%)  本日終値
 ニコン<7731>が上げ幅を拡大。6日、「レイバン」や「オークリー」などのブランドを展開する仏光学大手エシロールルックスオティカが、ニコンの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、エシロールルックスオティカの保有割合は9.47%から10.59%に上昇した。報告義務発生日は1日。保有目的は「長期純投資」としている。

株探ニュース

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