萩原工業、今期経常を一転26%減益に下方修正

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決算

 萩原工業 <7856> [東証P] が10月6日大引け後(15:30)に業績修正を発表。25年10月期の連結経常利益を従来予想の25億円→16.2億円(前期は21.9億円)に35.2%下方修正し、一転して26.0%減益見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した5-10月期(下期)の連結経常利益も従来予想の15.2億円→6.4億円(前年同期は7.5億円)に57.6%減額し、一転して14.6%減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  材料費の高騰や人手不足、猛暑などのため、建設工事の遅延等が生じていること、米国の関税政策の影響で、国内外の設備投資に慎重姿勢が見られることなどにより、各種製品で需要が弱含んでおり、従来の予想以上に収益を圧迫する状況が続いていることが、業績予想修正の主たる理由であります。  以下、当社セグメント別の業績予想の前提を説明いたします。 <合成樹脂加工製品事業>   当連結会計年度の業績予想は、当初の予想に対し売上高1,425百万円の減収、営業利益は660百万円の減益と見込んでおります。  これは主に、建設工事の遅延等により建設資材需要の低迷が予想以上に継続し、シート製品等の売上回復の兆しが足元でも見えない状況です。またコンクリート補強繊維「バルチップ」については、海外の鉱山市場における価格競争の激化を受けて販売戦略の見直しを行ったものの、販売数量の回復に時間を要していることに加え、9月上旬に発生した納入先の鉱山事故の影響も生じております。  猛暑に対応した遮熱シート等、機能性を高めた製品の拡販に努めることに加え、バルチップにおいては海外のインフラプロジェクト向けの営業に注力し、業績改善を進めてまいります。 <機械製品事業>  当連結会計年度の業績予想は、当初の予想に対し売上高1,475百万円の減収、営業利益は320百万円の減益と見込んでおります。  これは主に、世界的な二次電池の供給過剰による投資縮小や、食品・飲料の値上げに伴う包装材メーカーの業況悪化の影響等で、関連製品の需要が減退したことによります。また一部製品で顧客都合により売上の次期へのずれ込みが発生しております。  需要の底堅いリサイクル関連機器や新事業の金属箔用スリッターの拡販に努めることなどにより、業績改善を進めてまいります。  なお、配当予想については、変更ございません。 上記の予想は、現時点で得られた情報に基づいて算定したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。

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