話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、Uアローズ、オンワード
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■ソフトバンクグループ <9984> 19,980円 +685 円 (+3.6%) 本日終値 ソフトバンクグループ<9984>が大幅続伸。前日の米国株市場ではNYダウに追随する形でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も最高値を更新した。エヌビディアなどAI半導体関連株が引き続き強さを発揮し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5連騰で最高値街道を走っている。米株市場でのAI関連株人気に陰りがみられないなか、トランプ米政権肝いりの大規模AIインフラ計画「スターゲート」のリーディングカンパニーであるソフトバンクGにも追い風が強い。株式需給面でも直近信用倍率は0.99倍と売り買いが拮抗しているほか、日証金では貸借倍率が0.29倍と極めてタイト感が強い状態にある。 ■ユナイテッドアローズ <7606> 1,997円 +31 円 (+1.6%) 本日終値 ユナイテッドアローズ<7606>が5日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比2.6%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.6ポイント程度あったと推測されるほか、高気温の影響で月前半の売り上げは低調だったものの、月中旬からの気温低下により秋物の動き出しが強まった。メンズではジャケット、パンツなどビジネス需要のアイテムのほか、カットソーやシューズなどが好調で、ウィメンズではジャケット、パンツ、シャツなどのアイテムが伸長した。なお、全社売上高は同6.7%増だった。 ■オンワード <8016> 670円 +10 円 (+1.5%) 本日終値 オンワードホールディングス<8016>が反発。同社は2日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比18.4%増の1126億3600万円、営業利益が同9.1%増の57億3600万円、最終利益は同17.4%増の48億2200万円だった。更に米国のJ.PRESS事業の成長戦略と自社株消却も開示。業況と今後の成長に向けた取り組みが評価されたほか、自社株の市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの受け止めもあり、買いを集める形となった。8月中間期は「UNFILO(アンフィーロ)」や「KASHIYAMA(カシヤマ)」、「CHACOTT COSMETICS(チャコット・コスメティクス)」といった戦略強化ブランドを中心に、商品ラインアップの強化や新規出店の加速などに取り組んだことが奏功した。昨年9月に持ち分法適用会社から完全子会社化したウィゴーもマーケティング精度の向上やEC事業の好調な推移により、業績に貢献した。J.PRESS事業では30年度に売上高を150億円(1億ドル)に拡大する目標を掲げている。24年度実績の15億円(1000万ドル)比で10倍に当たる。このほか、オンワードは自社株1600万株(発行済み株数の10.13%)を10月16日付で消却する予定。自社株消却後の発行済み株数は1億4192万1669株になる。 ■レゾナック <4004> 5,528円 +78 円 (+1.4%) 本日終値 レゾナック・ホールディングス<4004>は3日続伸し新値追い。同社はきょう、現在開発している宇宙線に起因する電子機器の誤動作(ソフトエラー)を低減する半導体封止材の評価実験を国際宇宙ステーション(ISS)で開始することを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。評価用半導体チップは、今回から導入される新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」1号機に搭載され、今月21日にH3ロケット7号機により打ち上げられる予定。なお、1日には商業用宇宙インフラ分野での事業を展開する米アクシオム・スペースと、宇宙空間での高機能半導体材料の研究・開発・製造に関する覚書(MOU)を締結したと発表している。 ■デジタルガレージ <4819> 3,465円 +20 円 (+0.6%) 本日終値 デジタルガレージ<4819>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後、同社が運営するBtoB向け決済サービス「DGFT請求書カード払い」においてエポスカード(東京都中野区)と協業契約を締結したと発表した。協業により、エポスカードが発行する法人カード「エポスオーナーカード」の会員は、Dガレージのサービスを利用することで通常ならば銀行振り込みで支払う請求書に関してもクレジットカードで支払うことができるようになり、Dガレージに対してはサービスの拡大による将来的な業績への貢献を期待する買いが入った。 ■あさひ <3333> 1,358円 +7 円 (+0.5%) 本日終値 あさひ<3333>が続伸。午後1時ごろに発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比0.3%増となり、小幅ながら2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同0.5%増と上昇したことが牽引した。 ■良品計画 <7453> 2,690円 -213.5 円 (-7.4%) 本日終値 東証プライム 下落率4位 良品計画<7453>が大幅反落。2日の取引終了後に発表した9月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比1.1%減となり、20カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。残暑が長引くなか、衣服・雑貨は端境期の衣服が好調に推移したことにより前年実績を上回ったものの、生活雑貨はファニチャーやファブリックなどが苦戦した。また、前年より土日祝日が1日少なかったことによる押し下げ影響が2ポイント程度あった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同8.2%増だった。 ■クスリアオキ <3549> 3,567円 -217 円 (-5.7%) 本日終値 東証プライム 下落率6位 クスリのアオキホールディングス<3549>は3日続落。2日取引終了後、26年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比16.1%増の1397億3500万円だったものの、営業利益は同1.0%減の72億6300万円となった。猛暑による季節品の需要増加やインバウンド需要が追い風となった一方、異業種からの新規参入を含めた競争激化が逆風となった。減益がネガティブ視されているようだ。 ■ニトリホールディングス <9843> 2,563円 -71 円 (-2.7%) 本日終値 ニトリホールディングス<9843>が3日続落。2日の取引終了後に発表した9月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比2.9%減と、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。「ニトリ夏の感謝祭」により家具・家電の実績は好調だったものの、前年との曜日影響がマイナス3.8ポイントあったほか、厳しい残暑が続いたことでインテリア用品が想定を下回った。なお、全店売上高は同1.7%減だった。 ■アンドエスティHD <2685> 2,746円 -61 円 (-2.2%) 本日終値 アンドエスティHD<2685>が反落。2日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.9%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。月後半は気温低下に伴い秋物商品の販売が堅調に推移したものの、上旬の長引いた残暑の影響が大きかった。また、前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.8ポイントほどあった。なお、全店売上高は同0.3%減だった。 株探ニュース