外為サマリー:一時147円80銭台に上伸、日銀総裁発言後に円売り強まる
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3日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=147円79銭前後と前日の午後5時時点に比べて70銭強のドル高・円安となっている。 米連邦政府予算の失効に伴って政府機関の一部が閉鎖された影響で、2日に予定されていた米経済指標の公表が見送られるなど手掛かり材料に乏しかったが、持ち高調整とみられるドル買い・円売りが先行。きょうは実質ゴトー日(5のつく日と10のつく日)で国内輸入企業など実需筋のドル買い需要が意識されやすかったこともドル円相場を押し上げる一因となった。日銀の植田和男総裁が大阪経済4団体共催の懇談会で、「経済・物価の中心的な見通しが実現する確度や、上振れ・下振れ双方向のリスクを丹念に点検する」と述べたことが伝わると円売りが増加。想定ほどタカ派的ではなかったと受け止められたようで、正午すぎに147円70銭台を回復した。午後は自民党総裁選の投開票を4日に控えて模様眺めムードが広がりやすかったものの、株高で投資家心理が強気に傾いていることを背景に午後2時50分すぎには一時147円81銭をつけた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1717ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0030ドル強のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=173円16銭前後と同35銭程度のユーロ高・円安で推移している。 出所:MINKABU PRESS