話題株ピックアップ【昼刊】:日立、霞ヶ関C、データセク
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■日立製作所 <6501> 4,272円 +372 円 (+9.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 日立製作所<6501>に物色人気集中、寄り付きカイ気配で始まりマドを開けて75日移動平均線を一気に上回ってきた。同社と米オープンAIがAIデータセンターの電力関連技術などで提携すると伝わったことで、これを材料視する買いを呼び込んだ。朝方取引開始後9分間値が付かず同社株としては異例の展開に。オープンAIのサム・アルトマンCEOがアジア各国を訪れ、対話型チャットGPTの高度化やAIデータセンター建設などで資金的な協力を仰ぐ「アルトマン外交」にマーケットの視線が集まっている。そうしたなかアルトマン氏は、前日に都内で日立を訪れ協業パートナーとしての連携を要請したことで、これが投資マネーの琴線に触れる形となった。 ■霞ヶ関キャピタル <3498> 9,970円 +750 円 (+8.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位 霞ヶ関キャピタル<3498>は4日ぶりに急反騰し1万円の大台に乗せ、上場来高値を更新している。同社は2日の取引終了後、25年8月期の連結決算の発表にあわせて、26年8月期の連結業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比55.4%増の1500億円、営業利益予想は同40.0%増の265億円とした。前期に達成した過去最高業績の更新を目指す。期末一括配当予想は165円(前期は240円)。9月1日付の株式分割後の基準で実質45円の増配となる。好業績への期待と株主還元姿勢への評価が高まり、投資資金が流入している。今期は物流関連では冷凍冷蔵倉庫の需要が高いうえ、ホテル関連も円安の影響により国内旅行やインバウンドの需要が更に伸びるとみる。海外事業は注力しているドバイにおいて、人口の流入や経済成長から不動産需要が増えると見込む。25年8月期は売上高が前の期比46.9%増の965億100万円、営業利益は同2.2倍の189億3300万円だった。ホテルと物流、ヘルスケア関連のいずれも順調に推移した。 ■データセクション <3905> 2,140円 +110 円 (+5.4%) 11:30現在 データセクション<3905>は6日ぶりに急反発している。投資助言・運用業務を手掛けるハヤテマネジメント(東京都中央区)の代表取締役、杉原行洋氏が関東財務局に変更報告書を提出した。杉原氏とハヤテマネジメントの共同保有割合が従来の16.98%から19.99%に上昇しており、思惑視した買いが入っている。報告義務発生日は9月25日。保有目的は両者とも「純投資。ガバナンスを重んじつつ企業を応援し、経営陣との建設的な対話及び支援を通じて企業価値向上を目指す」としている。 ■アヲハタ <2830> 3,680円 +175 円 (+5.0%) 11:30現在 アヲハタ<2830>が急反発している。11月1日付けで株式交換により同社を完全子会社化するキユーピー<2809>が、2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年12月~25年8月)決算を好感する形で大幅高していることに加えて、アヲハタも同じく2日の取引終了後に第3四半期累計(24年12月~25年8月)連結決算を発表し、営業利益が5億3800万円(前年同期比33.0%増)となり、通期計画を上回って着地したことが好感されている。生産受託の減少の影響があったものの、家庭用のジャム・スプレッドが好調に推移したことで、売上高は160億7400万円(同1.3%増)となった。更に、収益構造の改善や不採算商品の見直しなどに取り組んだことで、原資材や物流費などのコストアップを吸収し大幅増益となった。なお、25年11月期通期業績予想は、売上高210億円(前期比2.4%増)、営業利益4億円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いている。 ■キユーピー <2809> 4,064円 +177 円 (+4.6%) 11:30現在 キユーピー<2809>が5日ぶりに急反発した。同社が2日の取引終了後に発表した25年11月期第3四半期累計(24年12月~25年8月)の連結決算は、売上高が前年同期比6.2%増の3834億2400万円、経常利益は同9.2%減の292億1800万円、最終利益は同31.9%増の260億5500万円となった。経常利益は減益ながら通期計画に対する進捗率は約80%とまずまずの水準。工場跡地の売却に伴う特別利益の計上により、最終利益は大幅な増益となった。決算発表前に株価は調整色を強め、75日移動平均線を割り込んでいたが、海外事業は大幅な営業増益となったことも相まって、見直し買いを集めたようだ。なお、同社は通期の業績予想の修正も発表。売上高の予想をこれまでの見通しから70億円増額して5120億円(前期比5.8%増)に引き上げた。鶏卵相場の高騰により、業務用セグメントでの売上高が想定を上回る見込みとなった。利益予想は据え置いた。 ■オンワード <8016> 684円 +24 円 (+3.6%) 11:30現在 オンワードホールディングス<8016>が急反発している。同社は2日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比18.4%増の1126億3600万円、営業利益が同9.1%増の57億3600万円、最終利益は同17.4%増の48億2200万円だった。更に米国のJ.PRESS事業の成長戦略と自社株消却も開示。業況と今後の成長に向けた取り組みが評価されたほか、自社株の市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの受け止めもあり、買いを集める形となった。8月中間期は「UNFILO(アンフィーロ)」や「KASHIYAMA(カシヤマ)」、「CHACOTT COSMETICS(チャコット・コスメティクス)」といった戦略強化ブランドを中心に、商品ラインアップの強化や新規出店の加速などに取り組んだことが奏功した。昨年9月に持ち分法適用会社から完全子会社化したウィゴーもマーケティング精度の向上やEC事業の好調な推移により、業績に貢献した。J.PRESS事業では30年度に売上高を150億円(1億ドル)に拡大する目標を掲げている。24年度実績の15億円(1000万ドル)比で10倍に当たる。このほか、オンワードは自社株1600万株(発行済み株数の10.13%)を10月16日付で消却する予定。自社株消却後の発行済み株数は1億4192万1669株になる。 ■ソフトバンクグループ <9984> 19,925円 +630 円 (+3.3%) 11:30現在 ソフトバンクグループ<9984>が続伸、前日は1000円を超える上昇で大きく切り返す展開をみせたが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなし頑強。9月26日につけた上場来高値1万9770円を更新した。前日の米国株市場ではNYダウに追随する形でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も最高値を更新した。エヌビディアなどAI半導体関連株が引き続き強さを発揮し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5連騰で最高値街道を走っている。米株市場でのAI関連株人気に陰りがみられないなか、トランプ米政権肝いりの大規模AIインフラ計画「スターゲート」のリーディングカンパニーであるソフトバンクGにも追い風が強い。株式需給面でも直近信用倍率は0.99倍と売り買いが拮抗しているほか、日証金では貸借倍率が0.29倍と極めてタイト感が強い状態にある。 ■コンヴァノ <6574> 195円 +5 円 (+2.6%) 11:30現在 コンヴァノ<6574>は3日ぶりに反発している。2日の取引終了後に、円建てステーブルコイン(JPYC)を活用したRWA(Real World Assets:実物資産)の決済・流通支援事業を開始すると発表したことが好感されている。RWA事業を展開する企業との実務面での業務提携を進め、同社が掲げる「円建てステーブルコイン(JPYC)を活用した実物資産の決済・流通支援」の仕組みを既存の運用ノウハウやネットワークと結び付け、あわせて必要に応じて資本提携を検討する。なお、26年3月期業績に与える影響は精査中としている。 ■ユナイテッドアローズ <7606> 1,977円 +11 円 (+0.6%) 11:30現在 ユナイテッドアローズ<7606>が5日ぶりに反発している。2日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比2.6%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.6ポイント程度あったと推測されるほか、高気温の影響で月前半の売り上げは低調だったものの、月中旬からの気温低下により秋物の動き出しが強まった。メンズではジャケット、パンツなどビジネス需要のアイテムのほか、カットソーやシューズなどが好調で、ウィメンズではジャケット、パンツ、シャツなどのアイテムが伸長した。なお、全社売上高は同6.7%増だった。 ■アイネット <9600> 2,049円 +400 円 (+24.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 アイネット<9600>がストップ高カイ気配。同社に対しオリックス<8591>が2日の取引終了後、完全子会社化を目的に1株2530円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。アイネット株はTOB価格にサヤ寄せをする動きをみせている。買付予定数の下限は1017万1800株(所有割合66.67%)で、上限は設定しない。買付期間は3日から11月17日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、アイネットは上場廃止となる見込み。オリックスは自社の事業基盤や取引ネットワークとアイネットが持つデータセンター・クラウド・DX領域や宇宙関連事業などの知見を融合し、アイネットの企業価値の更なる向上につなげる方針。アイネットはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は2日付でアイネットを監理銘柄(確認中)に指定した。 ■良品計画 <7453> 2,686.5円 -217 円 (-7.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位 2日に発表した「9月直営既存店売上高は1.1%減」が売り材料。 9月直営既存店売上高は前年同月比1.1%減。 ■クスリアオキ <3549> 3,585円 -199 円 (-5.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率6位 クスリのアオキホールディングス<3549>は3日続落。2日取引終了後、26年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比16.1%増の1397億3500万円だったものの、営業利益は同1.0%減の72億6300万円となった。猛暑による季節品の需要増加やインバウンド需要が追い風となった一方、異業種からの新規参入を含めた競争激化が逆風となった。減益がネガティブ視されているようだ。 ■ニトリホールディングス <9843> 2,521.5円 -112.5 円 (-4.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率9位 ニトリホールディングス<9843>が3日続落している。2日の取引終了後に発表した9月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比2.9%減と、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。「ニトリ夏の感謝祭」により家具・家電の実績は好調だったものの、前年との曜日影響がマイナス3.8ポイントあったほか、厳しい残暑が続いたことでインテリア用品が想定を下回った。なお、全店売上高は同1.7%減だった。 ■アンドエスティHD <2685> 2,757円 -50 円 (-1.8%) 11:30現在 アンドエスティHD<2685>が反落している。2日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.9%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。月後半は気温低下に伴い秋物商品の販売が堅調に推移したものの、上旬の長引いた残暑の影響が大きかった。また、前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.8ポイントほどあった。なお、全店売上高は同0.3%減だった。 ■トップカルチャー <7640> 207円 +43 円 (+26.2%) 11:30現在 トップカルチャー<7640>が急反発している。2日終値時点で164円と低位に放置されていたことに加えて、2日の取引終了後に発表した9月度の月次売上動向で既存店売上高が前年同月比1.2%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。書籍でEC販売が堅調に推移したほか、特撰雑貨文具で食品やコスメ、文具が好調に推移し、ゲーム・トレカ事業、Cafe事業も寄与した。なお、全店売上高は同6.2%減だった。 ■ダイセキS <1712> 1,499円 +300 円 (+25.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 ダイセキ環境ソリューション<1712>はストップ高カイ気配。2日取引終了後、親会社のダイセキ<9793>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株1850円。これにサヤ寄せする格好となっている。ダイセキは現在、ダイセキS株の53.87%(自己株式を除く発行済み株数に対する割合)を所有している。買い付け予定数は775万4119株(下限206万7500株、上限設定なし)、買い付け期間は10月3日~11月17日。TOB成立後に上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は2日付で監理銘柄(確認中)に指定した。 ●ストップ高銘柄 学びエイド <184A> 713円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在 Link-Uグループ <4446> 740円 +100 円 (+15.6%) ストップ高 11:30現在 テクニスコ <2962> 435円 +80 円 (+22.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 夢みつけ隊 <2673> 249円 -80 円 (-24.3%) ストップ安 11:30現在 MXカーボン <2560> 52,600円 -10,000 円 (-16.0%) ストップ安 11:30現在 以上、2銘柄 株探ニュース