株価指数先物【引け後】 半導体株への資金集中で日経平均型優位の展開
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大阪12月限 日経225先物 45070 +530 (+1.18%) TOPIX先物 3094.5 +4.5 (+0.14%) 日経225先物(12月限)は前日比530円高の4万5070円で取引を終了。寄り付きは4万4850円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万4825円)にサヤ寄せする形から、買いが先行した。前日の下落に対するショートカバーにより、現物の寄り付き直後に4万5200円まで上げ幅を広げる場面もみられた。ただし、カバー一巡後は戻り待ち狙いのショートも入りやすく、前場中盤にかけて4万4730円まで上げ幅を縮め、中盤以降は4万4750円~4万4900円辺りで保ち合いを継続。 底堅さが意識されるなかで後場に入りレンジを上抜けると、中盤にかけて4万5160円まで上昇。終盤には持ち高調整とみられるロング解消の動きが入ったが、4万5000円を上回って終えた。 1日の米国市場で米政府機関の一部閉鎖の影響が限られたほか、マイクロン・テクノロジーなど半導体株の強い値動きが目立ったことを受けて、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]など半導体や人工知能(AI)関連を中心に買われており、先物市場でもロングの動きが強まったようだ。 東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が全体の6割超を占めている。下期入りで国内機関投資家による益出しの動きがみられる一方で、ソフトバンクグループと東京エレクトロンの2銘柄で日経平均株価を400円超押し上げている状況である。指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が集中している需給状況のなかでは、ショートは控えておきたい。 ボリンジャーバンドの+1σは4万5210円辺りまで上昇してきており、4万5000円を固めつつ同バンドの突破を狙った押し目狙いのロング対応に向かわせよう。米政府機関の一部閉鎖により、3日に予定される9月の雇用統計の発表は延期される可能性があるため、明日は雇用統計を警戒した手控えの動きは限られよう。 4日には自民党総裁選の投開票が行われる。1回目の投票結果は午後2時10分頃、決選投票にもつれ込んだ場合は3時20分頃に結果が判明するとの見通しを明らかにしている。いずれにしても週初はご祝儀的な資金流入が意識されそうであり、ポジションをショートに傾けてくる動きは手控えられそうだ。 そのため、オプション権利行使価格の4万5000円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万4875円から4万5375円辺りのレンジを想定する。 NT倍率は先物中心限月で14.56倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が集中し、相対的に日経平均型優位の展開になった。一時14.57倍まで上げており、1月23日につけた14.54倍を上回ってきた。いったんはリバランスが入りやすいとみられるが、ハイテク株物色が強まるなか、+2σ(14.64倍)や2024年3月高値の14.84倍を射程に入れたNTロングでのスプレッド狙いに向かわせやすいだろう。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万9470枚、ソシエテジェネラル証券が1万2760枚、サスケハナ・ホンコンが4528枚、JPモルガン証券が3432枚、バークレイズ証券が1961枚、モルガンMUFG証券が1735枚、SBI証券が1431枚、日産証券が1410枚、野村証券が1321枚、松井証券が1085枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が3万0365枚、ソシエテジェネラル証券が2万3817枚、JPモルガン証券が8315枚、バークレイズ証券が7252枚、ゴールドマン証券が6887枚、モルガンMUFG証券が4944枚、ビーオブエー証券が3845枚、サスケハナ・ホンコンが2506枚、BNPパリバ証券が2302枚、シティグループ証券が2301枚だった。 株探ニュース