明日の為替相場見通し=日銀利上げ観測が強まるかに注目
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今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日銀の追加利上げ観測が一段と強まるかどうかで相場の方向感が決まりそうだ。予想レンジは1ドル=146円50銭~147円50銭。 日銀の内田真一副総裁は2日に行われた全国証券大会で挨拶し、「9月の日銀短観は先行き不透明感が後退し改善した」との見解を示すとともに、「経済・物価見通しが実現していくとすれば、引き続き利上げを行う」との考えを改めて述べた。あす3日は植田和男総裁が大阪経済4団体共催懇談会に出席する予定で、短観への評価と今後の利上げに向けてどのようなメッセージを発するかが注目される。 米連邦政府の予算が米東部時間1日午前0時(日本時間同日午後1時)すぎに失効し、一部の政府機関が同日から閉鎖されたことによるドル売りは、格付け会社フィッチが1日に「政府機関閉鎖による米国格付けへの短期的な影響はない」との見方を示したこともあって一巡しつつある様子。ただ、一部政府機関が閉鎖された影響で、今晩の米新規失業保険申請件数(前週分)と3日の米9月雇用統計の発表に遅れが生じる可能性があり、積極的にはドルを買いにくいだろう。 出所:MINKABU PRESS