<動意株・2日>(大引け)=精工技研、テクニスコ、サンリオなど

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 精工技研<6834.T>=大幅高。9月下旬から調整色をみせていたが、25日移動平均線との上方カイ離をほぼ埋めたところで押し目買いを誘い、目先急速に切り返す展開に。光通信用コネクターや検査装置などがデータセンター向けで高水準の需要を獲得している。AIデータセンターの普及加速に伴い課題視されている電力問題でも、同社は画期的な省電力化を実現する光電融合分野の研究開発で先行しており、関連有望株としてマーケットの熱い視線が向けられている。業績面でも26年3月期は営業利益段階で前期比7%増の30億円と好調を見込むが、更なる大幅上方修正の公算が大きいとみられている。

 テクニスコ<2962.T>=物色人気加速しストップ高。前日の米国株市場ではサンディスク<SNDK>が上場来高値を更新するなどAIデータセンター周辺株の物色人気が再燃しており、その流れが東京市場にも波及している。同社は超精密加工部品メーカーで、電子デバイスが発する熱を吸収して排熱するヒートシンク製品などを主力としている。世界的なAIデータセンターへの投資が加速するなか、ソフトバンクグループ<9984.T>が米オラクル<ORCL>や米オープンAIと共同で推進する「スターゲート」計画でも、米国内5カ所のデータセンター投資を明らかにしマーケットの注目を浴びた経緯がある。AIデータセンター内に設置されるAIサーバーにはGPUの最先端品などハイスペックなAI半導体が大量に使われており、その電力消費で生じる熱をどう処理するかも重要な課題となっているが、そうしたなかテクニスコの持つ商品技術に改めて投資マネーの視線が向いている。

 サンリオ<8136.T>=上げ足強め上値指向強める。モルガン・スタンレーMUFG証券が1日、サンリオの投資判断を「イコールウェート」から「オーバーウェート」に引き上げた。目標株価は7900円から8600円に増額修正している。日本のIP産業全般にグローバルで拡大が見込まれるなか、サンリオの小売りベースでのシェアについても拡大余地が大きいと指摘。配当・優待の権利落ちによる需給要因や、中国を中心に事業展開する海外の同業他社の株価動向などを背景とした直近のサンリオの株安はファンダメンタルズと直接関係のない要素であり、押し目買いの好機だとの見方を示している。

 技術承継機構<319A.T>=大幅反発し上場来高値更新。同社は1日の取引終了後、連結子会社を通じて精密切削加工・組み立てを行う山泰製作所(新潟県南魚沼市)と鋳造を手掛ける山泰鋳工所(埼玉県川口市)を取得して子会社化すると発表。収益貢献を期待した買いが入ったようだ。取得価額は非開示。山泰製作所の24年8月期売上高は10億800万円で営業利益は2500万円。山泰鋳工所の25年5月期の売上高は13億6800万円で、営業利益は1億700万円となっている。技術承継機構の25年12月期の業績に及ぼす影響については、9月に発表した買収案件を含めて精査中とし、開示が可能となった時点で速やかに公表するとした。

 PRISM BioLab<206A.T>=急伸。同社は1日の取引終了後、新規化合物群に関する特許を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。発明の名称は「新規二環性化合物」で、登録日は9月30日。タンパク質間相互作用(PPI)に作用する新規二環性化合物を対象とした新たな分子骨格に基づくもので、今回の特許により化合物群の多様性が更に高まり、同社の知的財産権が強化されることとなるという。

 メタプラネット<3350.T>=急反発で一時ストップ高に迫る。同社は1日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想の修正を発表。売上高予想を34億円から68億円(前期比6.4倍)、営業利益予想を25億円から47億円(同13.4倍)へ引き上げており、材料視されたようだ。ビットコイン・インカム事業の業績が当初の想定を大幅に超えた。同事業はビットコイン・トレジャリー事業全体における資本配分戦略の一環として位置づけている。メタプラはあわせてビットコインを追加購入したと開示。購入総額は916億6100万円で5268ビットコインを取得。同社の保有枚数は3万823ビットコイン(購入総額4898億7000万円)となった。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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