話題株ピックアップ【夕刊】(3):デリバリコン、ERIHD、日本ナレッジ

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■デリバリコン <9240>  536円   +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 デリバリーコンサルティング<9240>はストップ高。同社は9月30日の取引終了後、日鉄ソリューションズ<2327>との資本・業務提携契約の締結を発表。今後の事業面でのポジティブな効果を期待した買いが集まったようだ。デリバリコンの会長及び会長の資産管理会社が保有する同社株合計55万4800株を、1株526円で市場外での相対取引によってNSSOLに譲渡する。これにより、NSSOLの議決権所有割合は11.51%となり、第3位の大株主となる。デリバリコンは資本・業務提携を通じ、新規の提案や既存案件をNSSOLと共同で進める体制を構築するほか、AIエージェントなど次世代技術領域における研究開発も進め、両社の技術力と顧客基盤を生かして事業拡大を図る。

■ERIホールディングス <6083>  3,460円   +503 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 ERIホールディングス<6083>はストップ高。同社は9月30日の取引終了後、26年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比31.1%増の53億8300万円、営業利益が同6.5倍の8億6800万円になった。あわせて取得総数12万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.58%)、取得価額3億9600万円を上限とする自社株買いを開示。好業績と株主還元姿勢を好感する買いが流入した。6~8月期は建築確認制度に関する法改正に伴い、省エネ審査や構造審査業務が増えたことなどが業績を押し上げた。自社株買いは10月1日に東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で実施。資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行する。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、予定通り買い付けを行い、12万株を取得した。

■日本ナレッジ <5252>  567円   +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 日本ナレッジ<5252>が後場ストップ高に買われた。午後3時ごろ、26年3月期の配当予想の増額修正と記念株主優待の実施を発表しており、これを好感した買いが入った。25年10月に創業40周年を迎えることを記念して、26年3月期の期末一括配当で記念配当3円を実施し従来予想の7円から10円へ引き上げる。また、26年3月期末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1000円分を贈呈する。

■テクノアルファ <3089>  1,290円   +162 円 (+14.4%)  本日終値
 テクノアルファ<3089>が急騰。ここ1100円近辺のもみ合いを続けてきたが満を持して上放れた格好に。同社はパワー半導体の製造装置であるワイヤボンダーなどの販売を主力に展開する。足もとの業績は極めて好調に推移しており、前日取引終了後に発表した25年11月期第3四半期(24年12月~25年8月)業績は売上高が前年同期比14%増の30億3000万円、営業利益が同5.1倍の4億6600万円と急拡大した。6~8月期に売上高が前年同期比倍増近い伸びとなるなど好調が際立っており、利益の押し上げに貢献した。好決算を好感する形で投資資金が集中した。

■AIストーム <3719>  473円   +27 円 (+6.1%)  本日終値
 AIストーム<3719>が後場急伸。正午ごろ、新たな事業として次世代インフラである系統用蓄電池事業に参入すると発表しており、これを好感した買いが入った。新たに取り組むのは系統用蓄電池設備の整備及び売電事業で、単に電力の売買にとどまらず、再生可能エネルギーの調整力を支える社会インフラの構築に取り組み、蓄電池を活用した持続可能なエネルギーモデルの展開を検討する。これにより、AIアドバイザリー事業、AI&モルタル事業に続く新たな収益基盤を確立するとしている。なお、同件が25年12月期業績に与える影響は軽微としているが、稼働が始まる来期業績に与える影響は精査中としている。

■オンコリス <4588>  667円   +37 円 (+5.9%)  本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>が大幅反発。9月30日の取引終了後、腫瘍溶解ウイルスOBP-301の希少疾病用再生医療等製品(オーファン)指定を厚生労働省に申請したと発表しており、好材料視された。なお、同件による25年12月期業績への影響は軽微としている。

■フェリシモ <3396>  904円   +50 円 (+5.9%)  本日終値
 フェリシモ<3396>が大幅反発し年初来高値を更新した。9月30日の取引終了後、集計中の8月中間期連結業績について、営業利益が従来予想の1000万円から2億200万円(前年同期1500万円の赤字)、最終利益が5000万円から2億1500万円(同2400万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は147億8900万円から142億5500万円(前年同期比微増)へ下振れたものの、ファッションの特定商品のバリューチェーン(企画、生産、販売体制)を見直し、各工程を一体化する新手法の導入によってヒット商品を創出することで売上原価が減少したことが利益を押し上げた。また、前期4月から運営を開始した神戸ポートタワーで著名アーティストや人気キャラクターとのコラボ企画が奏功し、集客数が増加したことも寄与した。

■ANAPHD <3189>  507円   +26 円 (+5.4%)  本日終値
 ANAPホールディングス<3189>が大幅反発。9月30日の取引終了後、ビットコインを追加取得したと発表しており、好材料視された。投資金額は1億6040万円で9.3999BTCを購入した。これにより、保有するビットコインは1111.0229BTCとなり、9月29日終値ベースでの評価損益は22億2562万871円となっている。

■まんだらけ <2652>  320円   +13 円 (+4.2%)  本日終値
 まんだらけ<2652>が急伸。同社は9月30日の取引終了後、8月の月次売上高を発表。既存店売上高は前年同月比14.4%増の13億6000万円となった。前年同月を上回るのは2カ月ぶりで、増収率は昨年12月(15.5%)以来の高さとなっており、好感されたようだ。例年8月に開催する大型イベント「大まん祭」を今年は11月の開催に変更したが、各店舗において独自イベントを積極的に展開し増収につなげた。全店売上高は同14.8%増の13億6400万円。東京・秋葉原に8月30日にオープンした「コンプレックス2」も売り上げ拡大に寄与した。

■理経 <8226>  441円   +16 円 (+3.8%)  本日終値
 理経<8226>が急速人気化し、9月24日につけた年初来高値455円を一気に上抜いた。全体下げ相場に逆行し一時9%を超える上昇で460円台まで駆け上がった。IT機器を中心に取り扱う技術商社で、官公庁向けに強みを有し、航空機部材など防衛省案件でも豊富な受注残を確保している。25年4~6月期は16%増収、営業6割増益と足もとの業績は急拡大しており、通期業績の増額修正が濃厚視される状況だ。ヘリコプター用VRフライトシミュレーターなどへの評価も高く、ドローン関連としてもマーケットの注目度が高い。そうしたなか、度数を自在に調整できるVRヘッドセット用レンズアダプターなどの提供を開始しており、新たな商圏開拓にも前向きな姿勢をみせている。

●ストップ高銘柄
 夢みつけ隊 <2673>  249円   +50 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 VPJ <334A>  1,878円   -500 円 (-21.0%) ストップ安   本日終値
 セイファート <9213>  1,152円   -300 円 (-20.7%) ストップ安   本日終値
 Heartseed <219A>  2,050円   -500 円 (-19.6%) ストップ安   本日終値
 iFE科創板 <2628>  3,180円   -700 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値
 iFEGBA <2629>  7,805円   -1,500 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値
 以上、5銘柄

株探ニュース

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