話題株ピックアップ【昼刊】:富山第一銀、キオクシア、M&Aキャピ

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■富山第一銀行 <7184>  1,505円   +196 円 (+15.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 富山第一銀行<7184>は急反騰し上場来高値を更新している。同社は29日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想と配当予想の修正を発表した。経常利益予想を92億円から147億円(前期比22.5%減)、最終利益予想を60億円から100億円(同25.1%減)に引き上げた。最終利益予想の変更にあわせて配当予想を中間・期末各18円の年36円の予想から、中間・期末各28円の年56円(前期は34円)に修正している。減益幅が従来予想から縮小する見通しとなり、更に配当予想を増額したことを評価した買いが入った。有価証券関係損益が当初予想より増加し、減益幅縮小に寄与する。

■キオクシア <285A>  5,090円   +415 円 (+8.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 キオクシアホールディングス<285A>が大幅続伸となっている。29日の米市場で米サンディスクの株価が急騰したことが刺激となっているもよう。また、同社とサンディスクがきょう、人工知能(AI)需要に対応する北上工場(岩手県北上市)の第2製造棟(K2棟)が稼働を開始したと発表していることも材料視されているようだ。K2棟は、AIの普及などによる中長期的なフラッシュメモリー市場の拡大に備え、CBA(CMOS directly Bonded to Array)技術を導入した第8世代3次元フラッシュメモリー製品(218層)、並びに今後も進化を続けるフラッシュメモリーの生産に対応。26年前半に本格的な出荷を開始し、市場動向にあわせて設備投資を継続することで生産能力を段階的に引き上げるとしている。

■M&Aキャピ <6080>  3,225円   +75 円 (+2.4%)  11:30現在
 M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が反発している。29日の取引終了後、愛媛新聞社(愛媛県松山市)と業務提携契約を締結し、愛媛県内における「地域共創プロジェクト」を始動したと発表したことが好材料視されている。同プロジェクトは、全国の新聞社や放送局などと共同で「事業承継・事業成長の選択肢」を広めるもので、愛媛新聞との提携は第21弾となり四国地域では初。提携により、両社は愛媛県経済を牽引する中小企業の経営者に対して、M&Aをはじめとする多様な事業承継・事業成長の選択肢を広める活動を加速するとしている。

■Synspective <290A>  928円   +19 円 (+2.1%)  11:30現在
 Synspective<290A>が続伸している。同社はきょう、米ロケットラボが提供する「Electron(エレクトロン)」ロケットで、新たに10機の衛星打ち上げを行うことで合意したと発表しており、これが材料視されているようだ。これにより同社の打ち上げ契約は、ロケットラボとの21機分(既存の11機に今回の10機を追加)、米スペースXとの3機分を含めて合計24機。また、打ち上げミッションマネジメントを担う独エクソローンチとは9機分の契約を残しており、今後打ち上げ契約を実施する予定だとしている。

■日本光電 <6849>  1,695.5円   +27.5 円 (+1.7%)  11:30現在
 日本光電<6849>が3日ぶりに反発している。29日の取引終了後、アボット・ラボラトリーズ日本法人であるアボットメディカルジャパンとのパートナーシップ契約を26年12月31日の契約期間満了をもって更新しないことを決定したと発表し、アボット製品の取り扱いを終了するとした。これに伴い、アボット事業に従事する社員への転職支援を実施することに加え、国内で一定の年齢以上の社員を対象とした早期退職者の募集を実施すると発表したが、これにより26年3月期に特別損失24億円程度を計上する一方、27年3月期には23億円程度の販管費減少が見込まれるとしたことから、これを評価する買いが入っているようだ。

■ネクセラファーマ <4565>  985円   +13 円 (+1.3%)  11:30現在
 ネクセラファーマ<4565>は6日ぶりに反発している。この日の寄り前、アッヴィとの神経疾患における複数のターゲットを対象とした創薬提携において、研究段階における2番目の重要なマイルストンを達成したと発表。これにより、ネクセラは1000万ドルを受け取ることになることが好感されている。なお、同マイルストンは大半を25年12月期に、残りを26年12月期以降に収益計上する予定としている。

■栗田工業 <6370>  5,085円   +49 円 (+1.0%)  11:30現在
 栗田工業<6370>が3日ぶりに反発している。この日、純水供給サービス「KWSS」が、大和ハウス工業<1925>グループの大和ハウスパーキングが運営する洗車場「D-Wash」に洗車場業界で初めて採用されたと発表しており、好材料視されている。「KWSS」は、小から中規模の純水装置を希望する顧客が初期投資をすることなく、クリタグループの資産として顧客の敷地内に装置を設置することで、月額の定額料金で純水を利用できるサービス。半導体業界の工場を中心に多くの導入実績を有しているが、半導体業界で使われている最高グレードの純水を使用することで品質面での差別化を図りたい大和ハウスパーキングと、「KWSS」の特徴が一致し今回の採用に至ったとしている。

■東エレデバ <2760>  2,975円   +26 円 (+0.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン デバイス<2760>が3日ぶりに反発している。29日の取引終了後、持ち分法適用関連会社であるカナダのファイダス・システムズ社の全株式を譲渡するのに伴い、26年3月期第3四半期に関係会社株式売却益約9億円を特別利益として計上すると発表したことが材料視されている。なお、26年3月期通期業績予想への影響は、その他の事項を含めて精査中としている。

■dely <299A>  1,815円   +9 円 (+0.5%)  11:30現在
 dely<299A>がしっかり。29日の取引終了後、購買保証型リテールメディアネットワークサービス「クラシルリテールネットワーク」が、スマートニュース(東京都渋谷区)のニュースアプリ「SmartNews」と連携を開始したと発表しており、好材料視されている。「クラシルリテールネットワーク」は、生活者が日々の買い物を通じてポイントを獲得できるサービス。今回「SmartNews」に導入されることで、ニュースを読む習慣を持つ大多数の利用者に対し、新しい購買体験を提供することが可能になるほか、企業にとっては販促活動の接点を大きく拡大する機会になるとしている。

■Heartseed <219A>  2,550円   -700 円 (-21.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 Heartseed<219A>がストップ安の水準となる前営業日比700円安の2550円でウリ気配となっている。同社は30日、事業パートナーであったノボノルディスク・エーエスより、他家iPS細胞由来心筋球に関する治療プログラムでの全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約について、解消するとの通知を受けたと発表。株式市場においてネガティブ・サプライズと受け止められたようだ。ノボノルディスク・エーエスは、主力事業領域の糖尿病・肥満領域に注力する方針を示しており、戦略の見直しの一環で今回のライセンス契約の解消に至った。開発プログラム自体に起因するものではないという。ノボノルディスク・エーエスに導出していたハートシードの開発・製造・販売に関する権利と知的財産権は返還される。25年12月期の業績予想は修正しないとしつつ、パートナー戦略や事業戦略について今後、検討していくとしている。

■ミガロホールディングス <5535>  631円   -150 円 (-19.2%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 ミガロホールディングス<5535>はストップ安ウリ気配。29日取引終了後、550万株の新株式発行と、上限82万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。発行価格は10月6~8日のいずれかの日に決定する。調達資金はDX推進事業における設備投資資金と運転資金、DX不動産事業における運転資金に充てる。株主価値の希薄化を懸念した売りが膨らんでいる。

■しまむら <8227>  10,040円   -885 円 (-8.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 しまむら<8227>が3日ぶりに急反落している。同社は29日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.9%増の3435億7700万円、営業利益は同0.2%増の314億6100万円、最終利益は同3.6%増の229億100万円となった。直近3カ月間の第2四半期では売上高は同5.5%増となった一方で、営業利益は同4.0%減となっており、営業減益での着地となったことをネガティブ視した売りが膨らんだ。しまむら事業の売上高は上期では計画を上回った半面、アベイル事業では土日の天候不順が響いた。

■マイクロ波化学 <9227>  734円   +87 円 (+13.5%)  11:30現在
 マイクロ波化学<9227>が急騰。グロース市場が下値模索の動きを強めるなか、一時ストップ高にあと2円に迫る98円高の745円まで駆け上がる異彩高を演じた。同社はマイクロ波による研究開発に傾注し、産業向けに独自ソリューションを提供している。そうしたなか、29日には同社と三井物産<8031>がマイクロ波を用いた低炭素リチウム鉱石製錬技術の共同開発におけるパイロット機を完成し、実証試験を開始すると発表している。三井物が共同開発の相手先となっていることもあって、今後の低炭素リチウム鉱石製錬技術開発への期待が膨らむ状況にある。

■AViC <9554>  2,153円   +212 円 (+10.9%)  11:30現在
 AViC<9554>が切り返し急。同社は29日の取引終了後、25年9月期業績予想の上方修正を発表。今期の経常利益予想を従来の見通しから5500万円増額して7億2400万円(前期比64.2%増)に見直した。業況を評価した買いが入ったようだ。売上高予想は従来の見通しを1億3200万円上回る26億5000万円(同37.0%増)に引き上げた。エンタープライズ顧客からの受注案件が寄与したほか、リアレーションのM&Aによる効果も出た。同社は26年9月期に関して、売上高と営業利益の成長率について少なくとも今期比で30%と見込む。

■Speee <4499>  2,275円   +205 円 (+9.9%)  11:30現在
 Speee<4499>が大幅高で9日ぶりに反発している。東京証券取引所が29日の取引終了後、同社株を30日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買われているようだ。また、日本証券金融も30日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

●ストップ高銘柄
 AppBank <6177>  219円   +50 円 (+29.6%) ストップ高   11:30現在
 Link-Uグループ <4446>  646円   +100 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イオレ <2334>  5,210円   +705 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ミガロホールディングス <5535>  631円   -150 円 (-19.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

株探ニュース

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