株価指数先物【引け後】 4万5000円での底堅さも上値追いのロングは限られる

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先物

大阪12月限
日経225先物 45130 +80 (+0.17%)
TOPIX先物 3140.0 -13.0 (-0.41%)

 日経225先物(12月限)は前日比80円高の4万5130円で取引を終了。寄り付きは4万5220円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万5130円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。ただし、直後につけた4万5250円を高値に軟化し、前場中盤は4万4950円~4万5050円辺りでの保ち合いを継続。前場終盤にかけて4万4930円まで下げ幅を広げる場面もみられた。

 ランチタイムで持ち直し、後場の取引開始後には4万5130円まで下げ幅を縮めたが、終盤にかけて4万4950円と再び4万5000円を割り込むなど、戻りの鈍さも意識されている。ただ、引け間際にショートカバーが入り、4万5130円と節目の4万5000円は上回って終えた。

 買い一巡後はショート優勢の流れとなったが、ナイトセッションでつけた安値(4万4920円)は割り込んでいない。ボリンジャーバンドの+1σ(4万4860円)が支持線として意識されやすく、4万5000円割れの水準では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせているようだった。

 戻りの鈍さからショートを仕掛けてくる動きもあったが+1σを割り込む流れにはならず、下げに転じたソフトバンクグループ<9984>[東証P]が後場に入りプラス圏を回復したほか、アドバンテスト<6857>[東証P]は引けにかけて上げ幅を広げるなど、半導体や人工知能(AI)関連株への資金流入がみられ、引けにかけてのショートカバーに向かわせたようである。

 本日は配当権利落ちの影響が大きく、日経平均株価の下落幅は概ね想定された配当落ち分の下げとなった。また、為替市場では円相場が1ドル=148円50銭台と円高に振れたことで、トヨタ自動車<7203>[東証P]など輸出関連株はじりじりと下落幅を広げる動きだった。配当落ち分を即日埋めてくるといった市場のムードはなく、日経平均株価は4万5000円固めが意識されていた。

 +1σはナイトセッションで4万4980円まで上昇してきており、4万5000円での攻防になりそうだ。同バンドを明確に割り込んでくるようだと、オプション権利行使価格の4万5000円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万4500円から4万5500円辺りでのレンジに入る可能性があるだろう。ただ、10月4日に投開票される自民党総裁選を控えていることで、積極的にショートに傾けてくる動きは考えにくく、目先的には4万5000円から4万5500円でのレンジを想定した押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.37倍に上昇した。一時14.28倍をつける場面もみられたが、+1σ(14.28倍)が支持線として機能する形でリバランスの動きが入っている。バンドは上向きで推移しており、引き続き支持線として機能するようだと、NTショートを巻き戻す動きに向かわせそうである。そのため、ソフトバンクグループやアドバンテストなど指数インパクトの大きい値がさ株の動向に注視する必要がありそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8693枚、ソシエテジェネラル証券が1万3171枚、サスケハナ・ホンコンが5096枚、バークレイズ証券が3723枚、JPモルガン証券が2835枚、SBI証券が2830枚、ゴールドマン証券が1844枚、モルガンMUFG証券が1675枚、野村証券が1147枚、日産証券が988枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が3万4764枚、ソシエテジェネラル証券が2万8172枚、JPモルガン証券が1万2558枚、バークレイズ証券が9638枚、モルガンMUFG証券が6743枚、ゴールドマン証券が5004枚、みずほ証券が2887枚、サスケハナ・ホンコンが2562枚、ビーオブエー証券が1899枚、SBI証券が1837枚だった。

株探ニュース

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