話題株ピックアップ【夕刊】(3):オンコリス、ブルーイノベ、ロボペイ

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材料

■オンコリス <4588>  635円   +13 円 (+2.1%)  本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>が高い。前週末26日の取引終了後、腫瘍溶解ウイルスOBP-301の物流業務委託契約を締結している三井倉庫ホールディングス<9302>と、新たに品質協定書を締結すると発表しており、これが材料視された。同社はOBP-301について、食道がんを最初の適応とする再生医療等製品としての承認申請を25年12月期に行う計画だが、今回合意した品質協定書は、OBP-301の日本国内での製造(包装・表示・保管)に係る適正な製造管理及び品質管理のための具体的な必要事項を定めた契約となる。なお、同件による25年12月期業績への直接の影響はないとしている。

■ブルーイノベーション <5597>  2,240円   +34 円 (+1.5%)  本日終値
 ブルーイノベーション<5597>は5日ぶり反発。前週末26日取引終了後、いであ<9768>と資本・業務提携すると発表した。公共インフラ向けドローン点検ソリューションの共同開発・提供などに取り組む。これが買い手掛かりとなった。これに伴い、いであに対して第三者割当増資を実施する。また、あわせて国内投資ファンドのシンプレクス・キャピタル・インベストメント(東京都千代田区)が無限責任組合員を務める「シンプレクス・キャピタル・PIPEs投資事業有限責任組合1号」を割当予定先として、第1回無担保転換社債型新株予約権付き社債と第11回新株予約権(固定行使価額型)を発行することも明らかにした。

■ロボペイ <4374>  3,345円   +40 円 (+1.2%)  本日終値
 ROBOT PAYMENT<4374>が3日ぶりに反発。この日の寄り前に、請求・債権管理システム「請求管理ロボ」が、笑美面<9237>に採用されたと発表しており、好材料視された。笑美面では従来、請求書発行に既存の会計システムとExcelを併用しており、業務フローが分散化している点に課題を抱えていたほか、既存システムの仕様上、請求書発行時に自動で仕訳が作成されるため、経理財務部門の担当者しか操作できないといった課題を抱えていたという。今回の「請求管理ロボ」採用は、請求業務の一元管理と効率化を図るのが狙いで、Salesforceの画面上で請求から債権管理まで完結できる操作性や、経理財務以外の担当者も利用できる柔軟な権限設定、Excel管理からの脱却と請求データの一元化などの点が評価されたとしている。

■Defコン <4833>  123円   +1 円 (+0.8%)  本日終値
 Def consulting<4833>は反発。前週末26日取引終了後、仮想通貨(暗号資産)のイーサリアムを活用した運用を開始すると発表した。ステーキングによる安定的な報酬の獲得とオプション取引を活用した柔軟な収益機会の創出を目指す。これが材料視されたようだ。

■大同工業 <6373>  1,346円   +8 円 (+0.6%)  本日終値
 大同工業<6373>が底堅い。同社は前週末26日の取引終了後、トピー工業<7231>の連結子会社であるリンテックス(岡山県倉敷市)の農業機械用ホイール事業を譲受することを決めたと発表。これを手掛かり視した買いが株価を下支えしたようだ。事業ポートフォリオ拡大の一環で、大同工は塗装工程を含めた一貫生産が可能になり、効率的な事業運営の実現を目指す構え。事業譲受日は来年3月31日を予定する。対象事業の売上高は大同工の連結売上高の1%未満にとどまるという。

■Ridge-i <5572>  2,778円   +16 円 (+0.6%)  本日終値
 Ridge-i<5572>は続伸。同社は前週末26日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>傘下のSBI証券と次世代の生成AIチャネル開発に向けた協業を始めたと発表しており、将来的な業績への貢献を期待する買いが入った。SBI証券が持つアクセスログや取引履歴、属性情報などのデータをリッジアイと共同で分析し、得られた知見をもとに、生成AIを活用した新たなチャネルを開発する。SBI証券の商品やサービスに関するチャットサービスや、マーケット分析やポートフォリオ相談などの専門的サービス、利用者が企業とのつながりを実感できるような新たな切り口の投資ポートフォリオの提案などに関するサービスの提供を想定する。今回の協業は9月12日に発表したリッジアイとSBIの資本・業務提携に基づくもの。SBIは第三者割当増資の引き受けと筆頭株主からの市場外での株式譲渡により、9月30日付でリッジアイの筆頭株主になる予定。リッジアイは今後もSBI証券に限らず、SBIグループ各社との協業を深めていく。

■ニューテック <6734>  1,962円   -143 円 (-6.8%)  本日終値
 ニューテック<6734>が急反落。前週末26日の取引終了後、集計中の8月中間期連結業績について、営業利益が従来予想の1億6500万円から2億2600万円(前年同期比62.6%増)へ、純利益が1億2300万円から1億7100万円(同59.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、株価は9月26日に年初来高値2115円をつけるなど7月以降上昇基調にあったことから、いったん利益確定の動きが出たようだ。売上高は29億円から28億8100万円(同34.8%増)へやや下振れて着地したものの、主要部材の調達条件の見直しや生産プロセスの効率化で原価率が改善したことに加えて、新規案件・継続案件の双方で販売価格改定を実施し、原材料・物流費などコスト増分の価格転嫁が浸透したことなどが寄与した。

■アドベンチャー <6030>  2,875円   -111 円 (-3.7%)  本日終値
 アドベンチャー<6030>が大幅反落。前週末26日の取引終了後、25年6月期の決算短信の公表を9月30日以後に延期すること及び25年6月期有価証券報告書の提出期限の延長申請を検討していることを発表しており、嫌気された。連結子会社である旅工房<6548>において、連結子会社化する以前の20年3月から22年11月までの期間に受給した雇用調整助成金及び緊急雇用安定助成金に関して、申請内容の精査を要する疑義が判明。また、その調査の過程で不適切なソフトウェアの資産の計上の疑義及び特定の元従業員による不正の疑義が判明したことを受けた特別調査委員会による調査を踏まえて決算関連手続きを進めていたが、元従業員において調査報告書内容とは異なる不正な取引の疑いが発見されたことから、法人営業部門の売り上げや原価に関する証憑確認などで広範囲かつ大量の監査手続きが必要となり、親会社である同社の決算確定にも影響があるためとしている。

■パレモ・HD <2778>  142円   -5 円 (-3.4%)  本日終値
 パレモ・ホールディングス<2778>が反落。前週末26日の取引終了後に発表した8月中間期連結決算が、売上高71億7400万円(前年同期比8.4%減)、営業利益1億8100万円(同31.0%減)、純利益1億1300万円(同7.5%増)と減収・営業減益となったことが嫌気された。春から初夏シーズンにかけて全国的に寒暖差が大きく、不安定な天候が続いたことで客数が伸び悩み、初夏物の立ち上がりが遅れたことや、雑貨で物価上昇に伴う消費マインドの低下など節約志向の高まりの影響を受けたことなどが響き、既存店売上高が前年同期比1.9%減となったことが業績を押し下げた。なお、純利益は減損損失の減少などで増益を確保した。26年2月期通期業績予想は、売上高141億6000万円(前期比5.9%減)、営業利益2億3000万円(同7.0%増)、純利益1億3000万円(前期4700万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■グラッドキューブ <9561>  675円   +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 グラッドキューブ<9561>がストップ高。正午ごろ、アリババグループのアリババクラウドと業務提携し、デジタルマーケティング領域における生成AIソリューションの共同開発を開始したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、両社の技術力を融合させることで、生成AIを活用した広告画像・動画の自動制作や、AIアバターを活用した業務効率化を推進するのが狙い。グラッドCは、アリババクラウドのスケーラブルなクラウド環境を活用することで、開発効率の向上と新たな価値創出を目指すとしている。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 iFEGBA <2629>  7,586円   +2,800 円 (+58.5%) ストップ高   本日終値
 ネクストウェア <4814>  243円   +50 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 上場ベータヘ <1490>  8,870円   +1,500 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 Link-Uグループ <4446>  546円   +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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