話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友重、メイコー、旭有機材
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■住友重機械工業 <6302> 3,615円 +65 円 (+1.8%) 本日終値 住友重機械工業<6302>は5日続伸。日本経済新聞電子版が26日、「造船最大手の今治造船と住友重機械工業が船体建造で協業することが26日わかった」と報じた。来年で商船建造を終える予定だった傘下の横須賀造船所を活用するという。同日の株価はこの報道に反応して上昇しており、週明けのきょうも引き続きこれを材料視した買いが入ったようだ。 ■メイコー <6787> 10,060円 +80 円 (+0.8%) 本日終値 メイコー<6787>が反発。同社は前週末26日の取引終了後、台湾の博智電子と電子回路基板事業に関する業務提携を行い、高多層基板を生産・販売する合弁会社「Allied Circuit Meiko Vietnam」をベトナムで11月に設立すると発表しており、将来的な業績貢献を期待する買いが優勢になった。出資比率はメイコーが30%、博智電子が70%。メイコーは市場が拡大するAIサーバーをはじめとする高多層分野へ早期に参入するため業務提携を決めた。今後、同社のホアビン工場(ベトナム)内に新工場を建設する。 ■旭有機材 <4216> 4,545円 -260 円 (-5.4%) 本日終値 東証プライム 下落率7位 旭有機材<4216>は反落。前週末26日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を850億円から800億円(前期比6.1%減)へ、営業利益を90億円から75億円(同32.6%減)へ下方修正すると発表した。管材システム事業における半導体関連案件の延期や見直し、樹脂事業における電子材料の販売数量減などが要因。これが嫌気された。 ■科研製薬 <4521> 3,673円 -187 円 (-4.8%) 本日終値 科研製薬<4521>が大幅反落。前週末26日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を880億円から863億円(前期比8.2%減)へ、営業利益を52億円から21億円(同90.0%減)へ、純利益を34億円から23億円(同83.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。主に国内の医薬品における競合品の影響などにより売上高が減少する見込みに加えて、6月に発表したツーセル(広島市南区)との同種(他家)滑膜間葉系幹細胞由来三次元人工組織「gMSC1」に関するライセンス契約の締結に伴う契約一時金の支払いや、8月に発表した米アストリア・セラピューティクスとの遺伝性血管性浮腫の長期予防薬「ナベニバルト」の日本における開発及び販売に関する提携及びライセンス契約締結に伴う契約一時金1600万ドル(約23億円)の支払いなどで研究開発費が想定よりも増加する見通しであることが要因としている。 ■千葉銀行 <8331> 1,569.5円 -35 円 (-2.2%) 本日終値 千葉銀行<8331>と千葉興業銀行<8337>は軟調。きょう午前11時30分に両行は経営統合に向けて協議・検討を進めることで基本合意した、と発表した。27年4月1日をメドに銀行持ち株会社を設立し、両行はその傘下となる。持ち株会社の商号や本社所在地などは未定としている。同じ千葉県を地盤とする両行について日本経済新聞電子版が25日夜に「9月中にも経営統合で基本合意する」と報じ、翌26日に千葉興の株価は急伸していたことから、この日は利益確定売りが優勢となった格好だ。 ■宝&CO <7921> 4,240円 -10 円 (-0.2%) 本日終値 TAKARA & COMPANY<7921>が後場終盤になってプラス圏に浮上する場面があった。午後3時ごろに発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高90億8600万円(前年同期比8.6%増)、営業利益17億1200万円(同3.7%増)、純利益11億9300万円(同4.1%増)と増収増益となったことが好感された。ディスクロージャー関連事業で、株主総会招集通知や統合報告書の売上が増加したことに加え、新たにジェイ・トラストを連結子会社化したことが業績を押し上げた。また、通訳事業で大型のイベントやセミナー及び社内会議などの引き合いが増加したことも寄与した。なお、26年5月期通期業績予想は、売上高330億円(前期比11.2%増)、営業利益44億円(同8.7%増)、純利益31億円(同23.9%減)の従来見通しを据え置いている。 ■小林洋行 <8742> 340円 +37 円 (+12.2%) 本日終値 小林洋行<8742>が急反発し年初来高値を更新した。前週末26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を70万株(自己株式を除く発行済み株数の5.62%)、または2億円としており、取得期間は9月29日から来年3月31日まで。立会取引市場における買い付けのほか、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けで取得する。 ■ELEMENTS <5246> 1,052円 +52 円 (+5.2%) 本日終値 ELEMENTS<5246>が急伸。画像解析及び顔認証など生体認証を活用したクラウド型本人確認サービスなどを手掛けており、金融機関向けを中心に需要を開拓している。前週末26日取引終了後、総務省の「デジタルインフラ整備基金助成事業」の公募に同社グループ会社が実施事業者として採択されたことを発表、これを材料視する形で投資資金が集中した。 ■バリュークリエーション <9238> 1,745円 +53 円 (+3.1%) 本日終値 バリュークリエーション<9238>が後場に強含んだ。同社は29日、りそなホールディングス<8308>傘下の埼玉りそな銀行と、空き家の有効活用の促進を目的とした連携協定を締結したと発表。解体業者の見積もりを比較できるサービス「解体の窓口」を運営するバリューCに対しては、事業拡大につながるとの期待から買いが入ったようだ。埼玉県内の空きや所有者に対し、協定により解体を含めて幅広い情報提供が可能になる。バリューCにとっては新たな集客チャネルとなり、顧客の獲得に直結する取り組みとなる。同社は今後、他地域へのサービス展開や新サービスの創出も視野に入れる。 ■バルミューダ <6612> 831円 +20 円 (+2.5%) 本日終値 バルミューダ<6612>が動意。29日、アップル の元CDO(最高デザイン責任者)のジョニー・アイブ氏が率いるクリエイティブ・コレクティブ集団「LoveFrom」との共同開発によるポータブルLEDランタンを発表。ビッグネームとのコラボレーションによる事業展開への好影響を見込んだ買いが入ったようだ。航海用ランタンに着想を得た新商品「Sailing Lantern」は1000台の数量限定モデルで、価格は55万円。米国やイギリス、欧州各国、韓国、日本を中心に販売し、国内ではバルミューダのウェブサイト及び旗艦店、百貨店内でのブランドショップ各店で販売を予定する。 株探ニュース