話題株ピックアップ【昼刊】:大阪チタ、JX金属、セブン銀

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材料

■大阪チタ <5726>  2,523円   +202 円 (+8.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が全般軟調地合いに抗し、一時10.6%高の2567円まで駆け上がるなど異彩人気となっている。ここ貸株市場を通じた空売りが溜まっており、そのショートカバーを誘発している。世界的に航空機向け需要が回復色を強めている。航空機部品に使われるチタンの中間原料である「スポンジチタン」のトップメーカーである同社と東邦チタニウム<5727>への見直し買いを誘導している。米国では航空機最大手のボーイングによる民間機の大型受注を巡る報道がマーケットの耳目を集めるなど、大阪チタや邦チタを取りまく収益環境が好変化をみせており、つれて株価にも浮揚力が働いている。

■JX金属 <5016>  1,884円   +91.5 円 (+5.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 26日に発表した「金属・リサイクル事業で設備投資実施」が買い材料。
 金属・リサイクル事業におけるリサイクル原料の増処理に向けた前処理プロセスの設備投資を実施。投資額は約70億円。

■大同メタル工業 <7245>  1,006円   +47 円 (+4.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 大同メタル工業<7245>が全般弱地合い悪に抗しマドを開けて買われ、2018年8月以来約7年1カ月ぶりとなる1000円大台を回復した。軸受けメタルの専業メーカーで自動車用エンジンを筆頭に幅広い分野で世界屈指の商品競争力を誇る。業績もここ数年来好調を極め、売上高の過去最高更新を続ける一方、営業利益も26年3月期は前期比2ケタ成長を予想し、過去最高を記録した12年3月期以来14年ぶりの高水準に達する見通しにある。同社はAIデータセンターを含むデータセンター向けの発電機用軸受けが新たな収益牽引役となっている。発電機は非常用向けが主であったが、AIデータセンターなど電力需要の膨大化を背景に常用でもニーズが発現しているもようで、同社の収益チャンスが高まっている。もとより、PER13倍台、PBRは0.6倍台と投資指標面からイレギュラーな安値水準にあり、一段の上値余地が意識されやすい。

■フィットイージー <212A>  3,440円   +160 円 (+4.9%)  11:30現在
 フィットイージー<212A>は大幅続伸。22日に続き再び上場来高値を更新してきた。前週末26日取引終了後、東京証券取引所と名古屋証券取引所の承認を受け、東証スタンダード市場からプライム市場へ、名証メイン市場からプレミア市場へそれぞれ上場市場区分を変更することになったと発表した。変更日は10月15~20日までの間のいずれかの日。これが好感されている。これに伴い、63万株の新株式発行と150万株の株式売り出し、上限31万9500株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。新株発行による調達資金約19億円(手取り概算額)は設備や人材への投資資金、有利子負債の返済資金の一部に充てる。

■セブン銀行 <8410>  304円   +13.9 円 (+4.8%)  11:30現在
 セブン銀行<8410>は高い。一時9.1%高の316円60銭まで上昇し、約8カ月ぶりに年初来高値を更新した。前週末26日取引終了後、伊藤忠商事<8001>と資本・業務提携すると発表しており、これを材料視した買いが入っている。伊藤忠傘下のファミリーマートが運営するコンビニ店舗に、セブン銀が運営するATM設備を設置する。また、クレジットカードや決済など金融事業での提携に関して両社で協議を行う。伊藤忠はセブン銀が実施する第三者割り当てによる自己株式処分を引き受けて16%強の株式を保有し、更に議決権ベースで20%に至るまで市場買い付けなどで株式を追加取得する見通し。

■オークワ <8217>  966円   +24 円 (+2.6%)  11:30現在
 オークワ<8217>が3日続伸している。前週末26日の取引終了後、集計中の8月中間期連結業績について、営業利益が従来予想の3億円から5億7000万円(前年同期比2.3倍)へ、純利益が1億円から2億4000万円(同2.8倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は天候不順や競合環境の影響により1265億円から1244億円(同1.5%増)へ下振れて着地したものの、商品仕入れ原価の低減や業務の見直しによる販管費の抑制に努めたことで各利益は上振れた。

■第四北越FG <7327>  1,430円   +6.6 円 (+0.5%)  11:30現在
 第四北越フィナンシャルグループ<7327>は売り買い交錯。同社は前週末26日の取引終了後、26年3月期の連結業績と配当予想の上方修正を発表した。これを手掛かりに買いが先行したものの、地銀株全般が物色人気化した前営業日に同社株は大幅高となっていたこともあって、目先の利益を確定する目的の売りもかさみ、その後は一進一退の動きとなっている。26年3月期の純利益予想は従来の見通しから30億円増額して360億円(前期比22.7%増)に見直した。県外の事業性貸出が増加し貸出金利息が堅調に推移。ポートフォリオの見直しに伴う有価証券利息配当金の伸長による影響も業績予想に織り込んだ。中間・期末配当予想は株式分割前のベースで従来の見通しからそれぞれ6円増額して81円に修正。年間配当予想は同ベースで162円(前期は131円)となる。10月1日付の株式分割を考慮したベースでは、年間配当予想は54円(前期は43円66銭)。実質増配を計画する。

■旭有機材 <4216>  4,525円   -280 円 (-5.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 旭有機材<4216>は反落。前週末26日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を850億円から800億円(前期比6.1%減)へ、営業利益を90億円から75億円(同32.6%減)へ下方修正すると発表した。管材システム事業における半導体関連案件の延期や見直し、樹脂事業における電子材料の販売数量減などが要因。これが嫌気されている。

■科研製薬 <4521>  3,686円   -174 円 (-4.5%)  11:30現在
 科研製薬<4521>が大幅反落している。前週末26日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を880億円から863億円(前期比8.2%減)へ、営業利益を52億円から21億円(同90.0%減)へ、純利益を34億円から23億円(同83.5%減)へ下方修正したことが嫌気されている。主に国内の医薬品における競合品の影響などにより売上高が減少する見込みに加えて、6月に発表したツーセル(広島市南区)との同種(他家)滑膜間葉系幹細胞由来三次元人工組織「gMSC1」に関するライセンス契約の締結に伴う契約一時金の支払いや、8月に発表した米アストリア・セラピューティクスとの遺伝性血管性浮腫の長期予防薬「ナベニバルト」の日本における開発及び販売に関する提携及びライセンス契約締結に伴う契約一時金1600万ドル(約23億円)の支払いなどで研究開発費が想定よりも増加する見通しであることが要因としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  18,730円   -115 円 (-0.6%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が前週末終値近辺で頑強な値動き。前週末は先物主導のインデックス売りの影響で日経平均寄与度の高い同社株は下値を探る展開を強いられたが、きょうはその反動もあってリバウンド狙いの買いが下値を支えている。前週末の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が揃って上昇をみせ、半導体関連や人工知能(AI)関連なども強さを発揮した。米ハイテク株に積極投資するほか、米国の大規模AIインフラ計画「スターゲート」に参画する同社株にとって追い風となっている。なお、同社は10月からAI向けの計算基盤をクラウド上で貸し出すサービスを始めると発表している。米エヌビディアのGPUを使用した基盤を最短で7日間貸し出すというもので、科学シミュレーションなど高度な計算が求められる際の活用を見込んでおり、今後も含め株価の刺激材料となりそうだ。

■小林洋行 <8742>  342円   +39 円 (+12.9%)  11:30現在
 小林洋行<8742>が急反発し年初来高値を更新している。前週末26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を70万株(自己株式を除く発行済み株数の5.62%)、または2億円としており、取得期間は9月29日から来年3月31日まで。立会取引市場における買い付けのほか、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けで取得する。

■ELEMENTS <5246>  1,083円   +83 円 (+8.3%)  11:30現在
 ELEMENTS<5246>がカイ気配スタートとなり、一時9%を超える上昇で1093円まで大きく株価水準を切り上げる場面があった。画像解析及び顔認証など生体認証を活用したクラウド型本人確認サービスなどを手掛けており、金融機関向けを中心に需要を開拓している。前週末26日取引終了後、総務省の「デジタルインフラ整備基金助成事業」の公募に同社グループ会社が実施事業者として採択されたことを発表、これを材料視する形で投資資金が集中した。

■Defコン <4833>  127円   +5 円 (+4.1%)  11:30現在
 Def consulting<4833>は反発。前週末26日取引終了後、仮想通貨(暗号資産)のイーサリアムを活用した運用を開始すると発表した。ステーキングによる安定的な報酬の獲得とオプション取引を活用した柔軟な収益機会の創出を目指す。これが材料視されているようだ。

■バルミューダ <6612>  828円   +17 円 (+2.1%)  11:30現在
 バルミューダ<6612>が動意。29日、アップルの元CDO(最高デザイン責任者)のジョニー・アイブ氏が率いるクリエイティブ・コレクティブ集団「LoveFrom」との共同開発によるポータブルLEDランタンを発表。ビッグネームとのコラボレーションによる事業展開への好影響を見込んだ買いが入ったようだ。航海用ランタンに着想を得た新商品「Sailing Lantern」は1000台の数量限定モデルで、価格は55万円。米国やイギリス、欧州各国、韓国、日本を中心に販売し、国内ではバルミューダのウェブサイト及び旗艦店、百貨店内でのブランドショップ各店で販売を予定する。

●ストップ高銘柄
 ネクストウェア <4814>  243円   +50 円 (+25.9%) ストップ高   11:30現在
 野村企業価値 <1480>  37,730円   +7,000 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 Fusic <5256>  3,835円   +700 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在
 Link-Uグループ <4446>  546円   +80 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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