ニデックが荒い動き、前期有報提出も監査法人「意見不表明」の異例の展開に

投稿:

材料

 ニデック<6594.T>が荒い動き。同社は前週末26日の取引終了後、25年3月期の有価証券報告書を関東財務局に提出したと発表。監査法人のPwCジャパンは有価証券報告書の連結財務諸表について、「意見不表明」とした。大手企業が監査法人から意見不表明を受けるのは異例の事態であり、寄り付き直後は売りが優勢となった。ただし安値圏ではニデックが自社株買いに動くとの期待感を支えに押し目買いを集め、同社株はプラス圏に浮上する場面もみられる。

 ニデックはイタリア子会社に関する貿易取引上の問題及び関税問題が発覚したことを受け有価証券報告書の提出期限を9月26日まで延期していた。3日には傘下のニデックテクノモータの中国子会社において、昨年9月下旬にサプライヤーからの値引きに相当する購買一時金(約2億円)に関し、不適切な会計処理が行われた疑いが判明したとも発表している。ニデックは今回、25年3月期決算を訂正。最終利益は訂正前の数値と比べて33億2300万円減の1643億6500万円(前の期比32.1%増)となった。

出所:MINKABU PRESS

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。