富田隆弥の【CHART CLUB】 秋風が漂う10月

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コラム

「秋風が漂う10月」

◆「もうはまだなり……」と言わんばかりに、強い「AI(人工知能)・半導体」相場が続いている。テクニカル指標が過熱を帯びる中、日経平均株価は史上最高値を4万5800円台へと伸ばした。ただ、9月29日の週から株式市場は年度下期に入る。お彼岸を境に暑さが和らぎ秋らしくなったが、株式市場にも秋風が吹き始めてもおかしくはない。

◆9月の権利付き最終日である26日に、日経平均株価は高値を更新する可能性もある。しかし、本稿執筆の25日時点でサイコロジカルラインは75%、平均線総合カイ離率が32.8%、RCI(順位相関指数)は日足、週足とも90%台に集まり、日経平均株価のPER(株価収益率)は18.3倍に上昇と、テクニカル指標は一段と過熱を強めている。

◆相場は「流れに従う」ことを優先すべきだが、テクニカル指標がこれほど過熱感を募らせてくると、高値局面にある相場の常として10月は調整が不可避と思われる。日柄的にも、トランプ関税ショックで底値をつけた4月7日(3万0792円)から間もなく6カ月となる。

◆「スピード調整」となるのか、それとも「値幅調整」となるのか--それが10月相場の一つの焦点になる。基調転換の下値ポイントとして、一目均衡表の基準線(25日時点4万3843円)などチャートのチェックも欠かせない。

(9月25日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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