話題株ピックアップ【夕刊】(2):リクルート、味の素、大和ハウス
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■リクルート <6098> 8,243円 +221 円 (+2.8%) 本日終値 リクルートホールディングス<6098>が続伸。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を1500万株(自己株式を除く発行済み株数の1.05%)、または1300億円としており、26日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けで取得するとしている。 ■味の素 <2802> 4,285円 +85 円 (+2.0%) 本日終値 味の素<2802>が3日ぶりに反発。株価は株式分割考慮後の最高値を更新した。大和証券は25日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は2700円から4800円に見直した。同社を「食品業界のコア銘柄」とし、食品事業のグローバル成長やABF(味の素ビルドアップフィルム)の電子材料などで2ケタ増益を予想。26年3月期の連結事業利益は前期比14.2%増の1820億円(会社計画1800億円)、27年3月期の同利益は今期推定比13.2%増の2060億円を見込んでいる。 ■大和ハウス工業 <1925> 5,513円 +105 円 (+1.9%) 本日終値 大和ハウス工業<1925>が堅調推移。日本経済新聞電子版が25日夜、「大和ハウス工業は米中小住宅メーカーのウィンザーから戸建て住宅事業を買収する」と報じた。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。記事によると、米南部ノースカロライナ州を地盤とするウィンザーの戸建て事業に関する土地や資産、住宅の建設などを担う従業員を大和ハウスは譲り受ける。買収額は数百億円とみられるという。 ■日東電工 <6988> 3,519円 +64 円 (+1.9%) 本日終値 日東電工<6988>が続伸。25日の取引終了後に、自社株2810万1050株(消却前発行済み株数の3.98%)を10月15日付で消却すると発表したことが好感された。なお、消却後の発行済み株数は6億7865万9700株となる。 ■TBSホールディングス <9401> 5,475円 +98 円 (+1.8%) 本日終値 TBSホールディングス<9401>が3日続伸。25日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、26年3月期に投資有価証券売却益を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、計上額が判明した場合や26年3月期業績予想の修正が必要とされる場合は速やかに開示するとしている。 ■アイティメディア <2148> 1,729円 +27 円 (+1.6%) 本日終値 アイティメディア<2148>はしっかり。25日取引終了後、レポート販売やコンサルティングを手掛けるピイ.ピイ.コミュニケーションズ(東京都渋谷区)の株式を取得し、子会社化すると発表した。これにより、自社メディアの読者向けコンテンツの強化や一部の有料化、顧客向けのコンサルティングサービスの拡張と高度化が可能になるという。 ■東亜道路工業 <1882> 1,602円 +12 円 (+0.8%) 本日終値 東亜道路工業<1882>が12日ぶりに反発。アクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)の保有割合が直近で低下を続け、24日提出の変更報告書(報告義務発生日16日)によると7.38%まで切り下がっている。市場内外で株式を処分するストラテジックの動きが需給面での思惑の後退につながり、直近の東亜道株は下押しを余儀なくされていたが、配当利回りは足もとで5.6%台まで上昇した。26日は配当権利付き最終売買日となるが、この日は配当取りの動きを支えとして朝安後は切り返す展開となった。 ■ソフト99 <4464> 3,380円 -700 円 (-17.2%) ストップ安 本日終値 ソフト99コーポレーション<4464>がストップ安。同社を巡っては旧村上ファンド関係者が設立した投資ファンドであるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが1株4100円でのTOB(株式公開買付)を実施すると16日に発表。8月にソフト99が発表したMBO(経営陣が参加する買収)の一環としての買付価格2465円について、エフィッシモ側は著しく割安な水準だと指摘したうえで、これを大幅に上回るTOB価格を提示した。その後、エフィッシモ側のTOB価格にソフト99の株価はサヤ寄せする動きをみせたが、9月25日の取引終了後にソフト99はエフィッシモ側のTOBに関し反対の意見を表明。エフィッシモ側によるTOBの成立に対する過度な期待が後退する形となり、売りが優勢となったとみられる。 ■日本オラクル <4716> 15,230円 -1,000 円 (-6.2%) 本日終値 日本オラクル<4716>は大幅安。25日取引終了後に6~8月期単独決算を発表。売上高は前年同期比3.7%増の662億7500万円、営業利益は同4.8%減の211億2800万円と増収減益で着地した。堅調な企業のIT投資が引き続き追い風となった一方、売上原価や販管費の増加で利益は押し下げられた。減益をネガティブ視する見方が広がった。 ■住友ファーマ <4506> 1,593円 -57 円 (-3.5%) 本日終値 住友ファーマ<4506>が下値模索の動き。中外製薬<4519>や大塚ホールディングス<4578>が軟調に推移するなど、医薬品関連株の一角が売られた。トランプ米大統領が25日、海外から輸入する医薬品に対し、10月1日から100%の追加関税を課すと自身のSNSにより表明。事業環境へのネガティブな影響を懸念した売りが出たようだ。東証の業種別指数で医薬品の下落率は1%を超えた。 株探ニュース