話題株ピックアップ【夕刊】(1):NCS&A、千葉興、群馬銀

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■NCS&A <9709>  1,718円   +258 円 (+17.7%)  本日終値
 NCS&A<9709>が急反発し99年4月以来約26年5カ月ぶりの高値をつけた。25日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を207億円から213億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を22億5000万円から26億円(同30.5%増)へ、純利益を15億6000万円から18億5000万円(同12.3%減)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間20円・期末24円の年44円から中間25円・期末30円の年55円(前期40円)に引き上げたことが好感された。マイグレーションサービスや主力ソリューションが堅調に推移したことが要因としている。

■千葉興業銀行 <8337>  1,762円   +132 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 千葉興業銀行<8337>が大幅高で6連騰。2007年7月以来の高値圏に浮上した。日本経済新聞電子版が25日夜、「千葉銀行と千葉興業銀行が9月中にも経営統合で基本合意する」と報じた。「2027年4月以降に持ち株会社を設立し、両行が傘下に入る方向で検討している」という。報道を受けて千葉興は26日午前8時30分にコメントを開示。「千葉銀行との間で経営統合を検討していることは事実」としたうえで、今後開示すべき事項を決定した場合は速やかに公表するとした。千葉興のPBR(株価純資産倍率)は足もとで0.8倍近辺。統合比率などへの期待もあって、買いが集まったようだ。千葉銀行<8331>も26日午前8時30分、千葉興との間で経営統合を検討していることは事実、とのコメントを開示した。経営統合に関する報道を受けて東京証券取引所は千葉興と千葉銀の株式売買を同日午前8時20分から8時45分の間に一時停止。両行のコメント開示を受け、8時46分から売買を再開した。

■群馬銀行 <8334>  1,694円   +126 円 (+8.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 群馬銀行<8334>は大幅続伸し上場来高値を更新した。同社は25日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想と配当予想の修正を発表。経常利益予想を700億円から780億円(前期比25.7%増)、最終利益予想を490億円から550億円(同25.3%増)に引き上げた。あわせて配当予想を中間・期末各25円の年50円の予想から、中間・期末各30円の年60円(前期は45円)へ増額修正した。業況と株主還元姿勢を評価する買いを引き寄せた。貸出金利息や有価証券利息配当金の増加などを背景に、コア業務純益が堅調に推移する。

■スターマイカ <2975>  1,203円   +61 円 (+5.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 スター・マイカ・ホールディングス<2975>が大幅高で3連騰。年初来高値を更新した。25日の取引終了後、中核事業会社が保有する中古区分所有マンション群を、新設企業のエルバイト合同会社に譲渡し、新たな不動産流動化ファンドを組成したと発表。ファンドビジネスの拡大を期待した買いが入ったようだ。スターマイカは今年4月に日本政策投資銀行と資本・業務提携契約を締結。その結果として、多様な投資家の参画など拡張性を考慮した新たな私募ファンドを組成することになった。運用開始日は9月25日。組み入れ資産は首都圏や近畿圏を中心とする賃貸中の中古区分所有マンション154戸で総額30億円。スターマイカは政投銀との資本・業務提携により調達した資金の一部をもとに、ファンドへの匿名組合出資を行っているという。

■アルファポリス <9467>  1,578円   +77 円 (+5.1%)  本日終値
 アルファポリス<9467>は高い。この日朝方、小説「Re:Monster」のテレビアニメについて、第2期の制作が決定したと発表した。続報は公式サイトなどで順次発表される見通し。これが手掛かりとなったようだ。

■ステップ <9795>  2,577円   +120 円 (+4.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 ステップ<9795>が大幅高で6日続伸し上場来高値を更新。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を28万株(自己株式を除く発行済み株数の1.78%)、または6億7200万円としており、取得期間は10月1日から来年9月30日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図るとともに、譲渡制限付株式報酬制度で交付される株式に充当するためとしている。

■pluszero <5132>  3,910円   +180 円 (+4.8%)  本日終値
 pluszero<5132>は続伸。25日取引終了後、アップセルテクノロジィーズ(東京都豊島区)と共同で開発・運営するAIオペレーター「miraio」を基盤に、ホリイフードサービス<3077>の飲食店における予約受付業務の効率化を目的としたサービスを共同開発すると発表した。人手不足の解消とユーザー利便性の向上に資する次世代店舗運営の構築を目指す。これが材料視された。

■東邦銀行 <8346>  456円   +19 円 (+4.4%)  本日終値
 東邦銀行<8346>が後場に入り上げ幅を拡大。正午ごろ、9月中間期の連結業績予想について、最終利益を42億円から60億円(前年同期比31.2%増)へ上方修正したことが好感された。銀行単体において資金利益及び有価証券関係損益が計画を上回る一方、与信関係費用が想定を下回る見込みであることが要因としている。

■FRONTEO <2158>  1,069円   +39 円 (+3.8%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が4日続伸。この日、10月2~3日に米国カリフォルニア州サンディエゴで開催される創薬国際展示会「Discovery&Development US 2025」に初出展すると発表しており、米国でのライフサイエンスAI事業の展開加速を期待した買いが入った。同展示会は、創薬・前臨床開発・製剤分野における北米有数の国際カンファレンス。同社は、独自のAI「KIBIT(キビット)」と創薬研究者及びAIエンジニアの知見を融合したAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」(DDAIF)の展示を行うとともに、取締役/CSOの豊柴博義氏による講演を行うとしている。

■大垣共立銀行 <8361>  3,485円   +95 円 (+2.8%)  本日終値
 大垣共立銀行<8361>が6日続伸し年初来高値を連日更新した。同社は25日の取引終了後、中期経営計画の財務目標を引き上げると発表しており、利益拡大や資本効率の向上に対する姿勢を評価する買いが集まった。27年3月期の計数目標について、最終利益は当初の120億円以上から180億円以上(25年3月期は147億1800万円)、ROE(自己資本利益率)は3.5%以上から5.0%以上(同4.4%)に引き上げたほか、コアOHR(経費率)を75%以下から65%以下へ変更。当初の計画に織り込んでいなかった日本銀行の政策金利の利上げによる影響などを踏まえた。

株探ニュース

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