小反落、利益確定の売りに押されるが緊迫感強い=NY原油概況

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先物

NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=64.98(-0.01 -0.02%)

 供給過剰懸念が根強いなか、前日までの上昇もあって利益確定の売りが優勢となった。米国の原油在庫は低水準で推移しており、石油輸出国機構(OPEC)プラスの増産の影響はあまり見られないが、供給過剰から市場参加者の意識が離れない。

 ただ、欧州の外交当局者らが、さらなる領空侵犯があった場合にはロシア機の撃墜など、全面的な対応を取る用意があるとロシアを警告したと報じられると、下げ幅を削った。アレクセイ・メシュコフ駐フランス大使は、もし北大西洋条約機構(NATO)がロシアの航空機を撃墜したら、戦争になるだろうとの認識を示した。G20外相会合でロシアのラブロフ外相は、「NATOと欧州連合(EU)はウクライナを通じてロシアに対して本当の戦争を仕掛けており、すでにその戦争に直接参加している」との認識を示している。

 時間外取引で11月限は軟調。通常取引序盤には64.06ドルまで下げ幅を広げた。ただ、その後は切り返し、引けにかけては下げをほぼ解消した。引け後には65.34ドルまで強含み。

MINKABU PRESS

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