話題株ピックアップ【夕刊】(3):KLab、北川精機、ケイファーマ

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材料

■KLab <3656>  195円   +18 円 (+10.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 KLab<3656>は6日ぶり反発。24日取引終了後、関連会社のBLOCKSMITH&Co.(ブロックスミスアンドコー)と共同で、GPUサーバーの販売と、販売したサーバーを運用受託してGPUクラウドとして貸し出す事業を開始すると発表した。これが買い手掛かりとなった。

■北川精機 <6327>  880円   +80 円 (+10.0%)  本日終値
 北川精機<6327>が急動意、800円近辺で収れんする5日・25日移動平均線をマドを開けて上放れる展開となっている。FA機器メーカー中堅だが、真空プレス装置で世界シェア首位を誇るグローバルニッチトップの一角に位置する。最近は生成AI市場の急成長を背景としたAI半導体需要の爆発的な伸びを受けて、CCL(銅張積層板)成形用プレス装置でワールドワイドに収益機会を高めている。業績も26年6月期は回復色が鮮明で営業利益は前期比6%増の6億6000万円を見込む。株主還元にも力を入れ、21年6月期に復配を果たした後は毎期配当を増やしており、今期は前期実績から2円増配の14円を見込むが、これで5期連続の増配となる見通しだ。

■ケイファーマ <4896>  721円   +63 円 (+9.6%)  本日終値
 ケイファーマ<4896>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、開発中のALS(筋萎縮性側索硬化症)治療薬「KP2011」に関して、日本国内における開発権・製造販売権の許諾先であるアルフレッサ ホールディングス<2784>傘下のアルフレッサ ファーマによる臨床試験の進捗状況が「募集中」から「募集終了」に更新されたと発表しており、好材料視された。あわせて、9月29日夜放送予定のNHK「クローズアップ現代」に、取締役CTOの中村雅也氏が出演すると発表しており、これも材料視された。「iPS細胞が変える未来 実用化の最前線」のテーマで、亜急性期の脊髄損傷に対する再生医療について紹介されるという。

■北紡 <3409>  197円   +17 円 (+9.4%) 一時ストップ高   本日終値
 北紡<3409>が後場終盤になって急上昇。午後3時ごろ、ソフトウェア企画・開発やシステムコンサルタントを手掛けるエレクス(さいたま市浦和区)と生成AIデータセンター事業に関してMOU(基本合意書)を締結したと発表しており、好材料視された。北紡は自社の経営資源を活用して生成AI向けコンテナ型データセンター事業への本格参入を検討しており、今回のMOU締結により、両社の経営資源・技術力を融合することで事業の早期立ち上げ及び市場ニーズへの迅速な対応を図るとしている。なお、26年3月期業績予想に同件は織り込んでおらず、業績への影響は詳細が判明次第、適時かつ適切に開示するとしている。

■アツギ <3529>  1,106円   +91 円 (+9.0%)  本日終値
 アツギ<3529>が7営業日ぶりに反発。同社は24日取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結営業損益目標を10億円の黒字(25年3月期実績は9億3000万円の赤字)としていることが好材料視されたようだ。28年3月期の連結売上高目標は273億円(同218億8000万円)に設定。基本方針として「顧客視点による価値の最大化」「新たな発想による価値創造」「圧倒的な競争力強化」「人的資本経営による組織力の強化」「資産の有効活用推進」を掲げている。

■バリオセキュア <4494>  929円   +74 円 (+8.7%)  本日終値
 バリオセキュア<4494>が急反発。同社は24日取引終了後、パーソルホールディングス<2181>傘下のパーソルクロステクノロジーと、セキュリティー分野における代理店契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。これにより、両社は医療業界に特化した包括的なセキュリティーサービスを提供。パーソルクロステクノロジーのセキュリティーコンサルティングサービスにより全体統括を推進し、ネットワーク及びエンドポイントセキュリティーの課題解決においてはバリオの専門性を生かした導入・運用・管理サービスを軸とした統合型セキュリティソリューションを協業提供するとしている。

■イトーヨーギョー <5287>  1,375円   +108 円 (+8.5%)  本日終値
 イトーヨーギョー<5287>が急反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「東京都は電柱を地中に埋める無電柱化を進めるため、指定地域で新たに宅地を開発する場合の電柱新設を原則禁止する方針だ」と報じられており、通信ケーブル、電力ケーブルを小型ボックス内に配線する製品を手掛ける同社に電線地中化関連の一角として買いが入ったようだ。小池百合子都知事が都議会定例会の所信表明で「電柱を減らす、電柱を増やさない、この両面から取り組みを加速する」と述べて、宅地開発において無電柱化を推進する全国初の条例を制定する方針を明らかにしており、記事によると26年にも新設禁止を義務付ける条例の制定を目指すとしている。

■売れるG <9235>  1,206円   +69 円 (+6.1%)  本日終値
 売れるネット広告社グループ<9235>が後場一段高。同社はきょう午前11時30分ごろ、子会社の売れる越境EC社が中国のSNS型プラットフォーム「小紅書(RED)」を活用した越境EC店舗を用いたテストマーケティングサービスの提供に向けたプロジェクトチームを立ち上げ、正式に準備を開始したと発表。これが材料視されたようだ。今回立ち上げるプロジェクトでは、売れる越境EC社が所有する小紅書(RED)の越境EC店舗を活用し、現地ユーザーに向けたコンテンツ投稿やレビュー、インフルエンサー施策、ライブコマースなどを通じて日本ブランドの反応をテストし、その結果を日本企業に提供。これにより、従来難しかった中国市場での初期マーケティングを低コストかつスピーディーに実施できる環境を整えるとしている。

■サインポスト <3996>  393円   +19 円 (+5.1%)  本日終値
 サインポスト<3996>が3連騰、個人投資家好みの低位株で物色人気に拍車がかかってきた。地銀やクレジットカード会社など金融機関向けを主力にITコンサルティング事業を展開するが、営業利益を倍増させた前期に続き、今期も2ケタの利益成長を見込んでいる。人工知能(AI)を活用した決済システムで強みを発揮するほか、生成AIを活用したDX宣言書作成ツールをNSD<9759>の子会社と共同開発するなど展開を加速している。株価は昨年の年央から中長期下降トレンドを強いられてきたが、今月中旬に大口資金の流入によって大陽線で上放れ、トレンド転換を明示した。日米でAI関連株が幅広く人気化の経緯をたどるなか、底値圏で売り物が枯れていたことに着目した短期筋の参戦で上げ足に弾みがついている。

■ヤマトインタ <8127>  626円   +26 円 (+4.3%)  本日終値
 ヤマトインターナショナル<8127>が続伸し年初来高値を更新した。24日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、ケイマン諸島に拠点を置く投資運用会社シルバーケイプ・インベストメンツの株式保有割合が10.03%から11.50%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資または場合により重要提案行為を行う可能性があるとしており、報告義務発生日は9月16日。

●ストップ高銘柄
 DWセラピ研 <4576>  158円   +50 円 (+46.3%) ストップ高   本日終値
 VPJ <334A>  2,075円   +400 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 大和自動車交通 <9082>  2,885円   +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 レナサイエンス <4889>  1,629円   -500 円 (-23.5%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

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