話題株ピックアップ【夕刊】(2):gumi、OBC、カルビー

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■gumi <3903>  625円   +18 円 (+3.0%)  本日終値
 gumi<3903>が3営業日ぶりに反発。同社はきょう、新作アプリゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ」をApp Store、Google Playで配信を開始したと発表。期待感が株価上昇につながったようだ。このゲームは、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の世界観を生かしたシミュレーションRPG。前日には事前登録者数が100万人を突破したことを明らかにしていた。

■OBC <4733>  9,146円   +174 円 (+1.9%)  本日終値
 オービックビジネスコンサルタント<4733>が4日ぶりに反発。大和証券では24日、同社株の投資判断「1(買い)」を継続するとともに、目標株価を8300円から1万1800円に引き上げた。会計ソフトがオンプレ(パソコン向けパッケージ)から、クラウド経由でソフトを提供するSaaSに移行するなか、新興企業の攻勢も退け会計SaaS業界で圧倒的地位を得たと指摘。「奉行シリーズ」上で、4月からAIエージェントを導入し、中小企業の業務自動化で人手不足対策・生産性向上を支援していることも評価。強固な収益構造・長期成長力から3~5年の超長期投資に特に好適とみている。

■カルビー <2229>  2,957円   +42 円 (+1.4%)  本日終値
 カルビー<2229>が高い。同社は25日、原材料価格の上昇を受けてポテトチップス及びシリアルの計10品の価格改定、計13品の内容量変更を来年2月2日の納品分から順次実施すると発表。収益性の向上につながるとの見方から、ニュースのヘッドラインに反応した買いが入ったようだ。価格改定率は店頭で8~15%ほどを想定する。内容量を減らす商品については価格改定を行わない。

■トヨタ自動車 <7203>  2,961.5円   +32 円 (+1.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は強弱観対立の中も前日終値近辺で頑強な値動きを示している。ドル・円相場が一時1ドル=148円90銭前後まで大きく円安方向に振れており、輸出採算向上への期待が買いを誘導している。同社の今期想定為替レートは1ドル=145円で設定されており、実勢はそれよりも4円近く円安で推移していることから、自動車セクターの中でも特に為替感応度の高い同社株にポジティブに作用している。一方、暴風雨で同社のブラジルの2工場が生産停止状態にあることをロイター通信が伝えており、これを警戒材料視する動きも観測される。

■INPEX <1605>  2,740円   +25.5 円 (+0.9%)  本日終値
 INPEX<1605>が3日続伸。株価は前日に続き年初来高値を更新した。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比1.58ドル高の1バレル=64.99ドルと上昇。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油の在庫が減少し需給の引き締まりが意識された。また、トランプ米大統領は23日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、ロシア侵攻前の本来の国境を回復することは十分に可能、とSNSに投稿。ロシアへの制裁強化への思惑が強まったことも原油価格上昇の要因となった。

■ispace <9348>  539円   +1 円 (+0.2%)  本日終値
 ispace<9348>は朝安スタートもプラスに転じた。午前10時ごろ、ElevationSpace(仙台市青葉区)と、月面から岩石や砂、土などの「サンプル」を採取し地球に持ち帰る「月面サンプルリターン」ミッションの実現に向けた技術開発及び事業機会創出に関して基本合意したと発表しており、好材料視された。ElevationSpaceは、宇宙空間で研究開発した物資を地球に持ち帰るための大気圏再突入・回収技術に挑むスタートアップ企業。一方、アイスペースは23年及び25年に挑戦した2度の月ミッションを通じて月周回軌道へランダーを投入する技術を既に実証済みであり、現在は保有する月着陸船(ランダー)の開発技術から派生して開発される軌道間輸送機(OTV)の開発を検討している。今回の基本合意によりOTVとElavationSpaceが開発を行う、サンプルリターン用大気圏再突入カプセルを適用したミッションの実現性の検証及びシステム全体の特性評価を目的に技術実証を行うとしている。

■メドレックス <4586>  125円   +30 円 (+31.6%) ストップ高   本日終値
 メドレックス<4586>はストップ高。この日朝方、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>と共同開発してきたMRX-5LBT(リドカインテープ剤、商標名Bondlido)について、米食品医薬品局(FDA)から成人の帯状疱疹後の神経疼痛を適応として販売承認を取得したと発表した。これが材料視された。今後、販売提携先の選定などの上市準備を進め、2026年前半に米国で販売開始する計画。DWTIも買いを集め急伸している。

■ネクストウェア <4814>  211円   +50 円 (+31.1%) ストップ高   本日終値
 ネクストウェア<4814>がストップ高。同社はきょう午後0時15分ごろ、ドローンを活用した次世代型の施設点検手法の確立に向けて、自動自律型ドローンの飛行制御及び撮影制御技術に関する技術プロジェクトの実地検証を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。この取り組みは、主に公共インフラ、トンネル、地下設備などの点検作業における持続的かつ省人力な運用体制の構築を目指し、安定性・再現性に優れた自律飛行技術の実用化を進めるもの。検証は25年度内の完了を目標としており、成果に基づいてサービスの本格展開の可否や適用分野の拡大について検討を進めるとしている。

■STG <5858>  2,350円   +390 円 (+19.9%)  本日終値
 STG<5858>が後場急騰。正午ごろ、大手グローバルメーカーを主要顧客とするアルミニウムダイカストメーカーであるマレーシアのイーキャスト・インダストリーズ社の全株式を9月29日付で取得し子会社化すると発表したことが好感された。イーキャスト社は、マレーシア北部のペナン州に拠点を置き、自動車部品や電気電子機械部品など幅広い製品に対応可能な技術力を有する企業。今回の買収は、STGのマレーシア子会社との連携により、グループ全体での柔軟な生産体制を構築し、生産能力の相互補完によって稼働率の最適化を実現するのが狙い。取得価額は22億1700万円。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。

株探ニュース

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