話題株ピックアップ【夕刊】(1):日精鉱、ハピネット、住友鉱

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■日本精鉱 <5729>  14,490円   +3,000 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値
 日本精鉱<5729>がストップ高。家電や自動車などに使われるアンチモン及びその化合物の製造を手掛けているが、中国のアンチモン関連製品の輸出管理の影響などを背景に、販売価格が急上昇していることが収益を押し上げている。24日取引終了後、同社は26年3月期の業績予想の修正を発表。売上高は従来予想の349億円から402億円(前期比60%増)に、営業利益は33億8000万円から53億円(同47%増)に大幅増額した。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の240円から340円(前期実績は200円)に大きく上乗せすることも併せて発表しており、これらを好感する形で投資資金が集中した。

■パラベッド <7817>  3,175円   +504 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 パラマウントベッドホールディングス<7817>がストップ高。同社は24日の取引終了後、同社社長の木村友彦氏が株式取得を目的に設立したTMKR(東京都江東区)がパラベッドに対し、MBO(経営陣が参加する買収)の一環としてTOB(株式公開買付)を実施すると発表した。買付価格は1株3530円で、非公開化を目的とする。パラベッドの株価はTOB価格にサヤ寄せした。買付予定数の下限は2048万6500株で上限は設定しない。買付期間は9月25日から11月17日まで。TOB成立後、所定の手続きを経て、パラベッドは上場廃止となる見通し。東京証券取引所は24日付でパラベッドを監理銘柄(確認中)に指定した。

■ハピネット <7552>  7,160円   +1,000 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ハピネット<7552>はストップ高。24日取引終了後、26年3月期上期(4~9月)の連結業績予想について売上高を1800億円から1940億円(前年同期比15.1%増)へ、営業利益を58億円から84億円(同28.8%増)へ上方修正すると発表した。これが好感された。玩具事業でバンダイスピリッツの「一番くじ」、ビデオゲーム事業でニンテンドースイッチ2の関連商品が好調なことが要因。アミューズメント事業でカプセル玩具の販売が伸長したことも寄与する。なお、通期予想については年末年始商戦の状況が現時点で不透明なため修正は行わないという。

■住友金属鉱山 <5713>  4,818円   +489 円 (+11.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>、DOWAホールディングス<5714>が大幅高。米フリーポート・マクモランは24日、インドネシアの銅鉱山において8日に作業員が死亡する事故が発生したことを受け、当該の鉱山からの契約供給について不可抗力条項の発動を明らかにした。同日のフリーポートの株価は急落した一方、世界的に銅の供給不安が高まったことを背景にロンドン金属取引所(LME)で銅先物が急上昇しており、非鉄金属株の刺激材料となった。東証の業種別指数で非鉄金属は上昇率でトップとなっている。

■三井金属 <5706>  11,805円   +800 円 (+7.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 三井金属<5706>が急伸し、上場来高値を更新した。モルガン・スタンレーMUFG証券が24日、三井金の目標株価を従来の5500円から1万2300円に大幅に増額修正した。投資判断は「オーバーウェート」を継続する。AIサーバー向け銅箔拡販の確度が高まり、株価ドライバーが利益成長に切り替わったと指摘。同証券は三井金の28年3月期経常利益予想を従来の610億円から680億円に見直している。

■九州FG <7180>  913.3円   +51.3 円 (+6.0%)  本日終値
 九州フィナンシャルグループ<7180>は高い。この日午後1時30分ごろ、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は1300万株(自己株式を除く発行済み株数の2.99%)、または100億円。期間は10月1日~来年3月31日。これが好感された。

■北日本銀行 <8551>  3,995円   +205 円 (+5.4%)  本日終値
 北日本銀行<8551>が後場急伸し年初来高値を更新した。午後1時30分ごろ、26年3月期の配当予想を中間・期末各50円の年100円から中間・期末各65円の年130円(前期100円)に増額修正したことが好感された。株主還元方針を策定し、配当性向35%を目安とするとともに、機動的な自己株式の取得により株主利益と資本収益性の向上を図るほか、30年3月期までに配当性向40%を目指すとしたことが要因としている。

■トーヨーカネツ <6369>  4,720円   +200 円 (+4.4%)  本日終値
 トーヨーカネツ<6369>が大幅続伸し年初来高値を更新。24日の取引終了後、9月中間期連結業績予想について、売上高を275億円から284億円(前年同期比0.3%減)へ、営業利益を8億円から16億5000万円(同13.9%減)へ、純利益を5億7000万円から11億円(同31.9%減)へ上方修正したことが好感された。物流ソリューション事業・プラント事業の両事業において、期中の案件進捗が好調だったことに加えて、物流ソリューション事業で下期に進捗を見込んでいた案件が上期に前倒しとなったことや、上期に完成した大型工事の採算が上振れしたことなどが寄与する。

■三櫻工業 <6584>  974円   +40 円 (+4.3%)  本日終値
 三櫻工業<6584>は3日ぶり反発。24日取引終了後、データセンター向け空冷ソリューションの新製品「アクティブフラップドア」を開発したと発表した。サーバーラック背面に設置する自動開閉式のフラップドアで、サーバーの稼働状況に応じて開閉することで空調効率の改善や電力コストの削減といった効果が見込めるという。これが材料視された

■東海東京 <8616>  610円   +25 円 (+4.3%)  本日終値
 東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>は3日ぶりに急反発し年初来高値を更新した。同社は24日の取引終了後、未定としていた26年3月期の中間配当予想について、22円(前年同期は12円)にすると発表しており、株主還元姿勢を好感した買いが集まった。普通配当は14円としグループ誕生25周年の記念配当8円を上乗せする。期末配当でも記念配当8円を実施するが、普通配当については引き続き未定としている。

株探ニュース

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