<動意株・25日>(大引け)=北川精機、ネクスウェア、メドレックスなど

投稿:

材料

 北川精機<6327.T>=移動平均線足場に急上昇。800円近辺で収れんする5日・25日移動平均線をマドを開けて上放れる展開となっている。FA機器メーカー中堅だが、真空プレス装置で世界シェア首位を誇るグローバルニッチトップの一角に位置する。最近は生成AI市場の急成長を背景としたAI半導体需要の爆発的な伸びを受けて、CCL(銅張積層板)成形用プレス装置でワールドワイドに収益機会を高めている。業績も26年6月期は回復色が鮮明で営業利益は前期比6%増の6億6000万円を見込む。株主還元にも力を入れ、21年6月期に復配を果たした後は毎期配当を増やしており、今期は前期実績から2円増配の14円を見込むが、これで5期連続の増配となる見通しだ。

 ネクストウェア<4814.T>=後場動意づきストップ高。同社はきょう午後0時15分ごろ、ドローンを活用した次世代型の施設点検手法の確立に向けて、自動自律型ドローンの飛行制御及び撮影制御技術に関する技術プロジェクトの実地検証を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。この取り組みは、主に公共インフラ、トンネル、地下設備などの点検作業における持続的かつ省人力な運用体制の構築を目指し、安定性・再現性に優れた自律飛行技術の実用化を進めるもの。検証は25年度内の完了を目標としており、成果に基づいてサービスの本格展開の可否や適用分野の拡大について検討を進めるとしている。

 メドレックス<4586.T>=ストップ高。この日朝方、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576.T>と共同開発してきたMRX-5LBT(リドカインテープ剤、商標名Bondlido)について、米食品医薬品局(FDA)から成人の帯状疱疹後の神経疼痛を適応として販売承認を取得したと発表した。これが材料視されている。今後、販売提携先の選定などの上市準備を進め、2026年前半に米国で販売開始する計画。DWTIもストップ高。

 サインポスト<3996.T>=3連騰で物色人気鮮明。個人投資家好みの低位株で上値追いに拍車がかかってきた。地銀やクレジットカード会社など金融機関向けを主力にITコンサルティング事業を展開するが、営業利益を倍増させた前期に続き、今期も2ケタの利益成長を見込んでいる。人工知能(AI)を活用した決済システムで強みを発揮するほか、生成AIを活用したDX宣言書作成ツールをNSD<9759.T>の子会社と共同開発するなど展開を加速している。株価は昨年の年央から中長期下降トレンドを強いられてきたが、今月中旬に大口資金の流入によって大陽線で上放れ、トレンド転換を明示した。日米でAI関連株が幅広く人気化の経緯をたどるなか、底値圏で売り物が枯れていたことに着目した短期筋の参戦で上げ足に弾みがついている。

 日本精鉱<5729.T>=物色の矛先向かいストップ高。家電や自動車などに使われるアンチモン及びその化合物の製造を手掛けているが、中国のアンチモン関連製品の輸出管理の影響などを背景に、販売価格が急上昇していることが収益を押し上げている。24日取引終了後、同社は26年3月期の業績予想の修正を発表。売上高は従来予想の349億円から402億円(前期比60%増)に、営業利益は33億8000万円から53億円(同47%増)に大幅増額した。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の240円から340円(前期実績は200円)に大きく上乗せすることも併せて発表しており、これらを好感する形で投資資金が集中した。

 ハピネット<7552.T>=切り返し急でストップ高。24日取引終了後、26年3月期上期(4~9月)の連結業績予想について売上高を1800億円から1940億円(前年同期比15.1%増)へ、営業利益を58億円から84億円(同28.8%増)へ上方修正すると発表した。これが好感されている。玩具事業でバンダイスピリッツの「一番くじ」、ビデオゲーム事業でニンテンドースイッチ2の関連商品が好調なことが要因。アミューズメント事業でカプセル玩具の販売が伸長したことも寄与する。なお、通期予想については年末年始商戦の状況が現時点で不透明なため修正は行わないという。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。