話題株ピックアップ【昼刊】:日精鉱、ハピネット、住友鉱
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■日本精鉱 <5729> 13,910円 +2,420 円 (+21.1%) 11:30現在 日本精鉱<5729>がカイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げ、寄り付いた後も買いが続き、一時25%の急騰で1万4350円まで駆け上がる場面があった。家電や自動車などに使われるアンチモン及びその化合物の製造を手掛けているが、中国のアンチモン関連製品の輸出管理の影響などを背景に、販売価格が急上昇していることが収益を押し上げている。24日取引終了後、同社は26年3月期の業績予想の修正を発表。売上高は従来予想の349億円から402億円(前期比60%増)に、営業利益は33億8000万円から53億円(同47%増)に大幅増額した。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の240円から340円(前期実績は200円)に大きく上乗せすることも併せて発表しており、これらを好感する形で投資資金が集中した。 ■ハピネット <7552> 6,870円 +710 円 (+11.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ ハピネット<7552>は物色人気を集めている。24日取引終了後、26年3月期上期(4~9月)の連結業績予想について売上高を1800億円から1940億円(前年同期比15.1%増)へ、営業利益を58億円から84億円(同28.8%増)へ上方修正すると発表した。これが好感されている。玩具事業でバンダイスピリッツの「一番くじ」、ビデオゲーム事業でニンテンドースイッチ2の関連商品が好調なことが要因。アミューズメント事業でカプセル玩具の販売が伸長したことも寄与する。なお、通期予想については年末年始商戦の状況が現時点で不透明なため修正は行わないという。 ■住友金属鉱山 <5713> 4,707円 +378 円 (+8.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>、DOWAホールディングス<5714>が大幅高となっている。米フリーポート・マクモランは24日、インドネシアの銅鉱山において8日に作業員が死亡する事故が発生したことを受け、当該の鉱山からの契約供給について不可抗力条項の発動を明らかにした。同日のフリーポートの株価は急落した一方、世界的に銅の供給不安が高まったことを背景にロンドン金属取引所(LME)で銅先物が急上昇しており、非鉄金属株の刺激材料となった。東証の業種別指数で非鉄金属は上昇率でトップとなっている。 ■三櫻工業 <6584> 973円 +39 円 (+4.2%) 11:30現在 三櫻工業<6584>は3日ぶり反発。24日取引終了後、データセンター向け空冷ソリューションの新製品「アクティブフラップドア」を開発したと発表した。サーバーラック背面に設置する自動開閉式のフラップドアで、サーバーの稼働状況に応じて開閉することで空調効率の改善や電力コストの削減といった効果が見込めるという。これが材料視されている ■東海東京 <8616> 609円 +24 円 (+4.1%) 11:30現在 東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>は3日ぶりに急反発し年初来高値を更新している。同社は24日の取引終了後、未定としていた26年3月期の中間配当予想について、22円(前年同期は12円)にすると発表しており、株主還元姿勢を好感した買いが集まっている。普通配当は14円としグループ誕生25周年の記念配当8円を上乗せする。期末配当でも記念配当8円を実施するが、普通配当については引き続き未定としている。 ■トヨタ自動車 <7203> 2,952円 +22.5 円 (+0.8%) 11:30現在 トヨタ自動車<7203>は強弱観対立の中も前日終値近辺で頑強な値動きを示している。ドル・円相場が一時1ドル=148円90銭前後まで大きく円安方向に振れており、輸出採算向上への期待が買いを誘導している。同社の今期想定為替レートは1ドル=145円で設定されており、実勢はそれよりも4円近く円安で推移していることから、自動車セクターの中でも特に為替感応度の高い同社株にポジティブに作用している。一方、暴風雨で同社のブラジルの2工場が生産停止状態にあることをロイター通信が伝えており、これを警戒材料視する動きも観測される。 ■ispace <9348> 541円 +3 円 (+0.6%) 11:30現在 ispace<9348>は朝安スタートもプラスに転じている。午前10時ごろ、ElevationSpace(仙台市青葉区)と、月面から岩石や砂、土などの「サンプル」を採取し地球に持ち帰る「月面サンプルリターン」ミッションの実現に向けた技術開発及び事業機会創出に関して基本合意したと発表しており、好材料視されている。ElevationSpaceは、宇宙空間で研究開発した物資を地球に持ち帰るための大気圏再突入・回収技術に挑むスタートアップ企業。一方、アイスペースは23年及び25年に挑戦した2度の月ミッションを通じて月周回軌道へランダーを投入する技術を既に実証済みであり、現在は保有する月着陸船(ランダー)の開発技術から派生して開発される軌道間輸送機(OTV)の開発を検討している。今回の基本合意によりOTVとElavationSpaceが開発を行う、サンプルリターン用大気圏再突入カプセルを適用したミッションの実現性の検証及びシステム全体の特性評価を目的に技術実証を行うとしている。 ■パラベッド <7817> 3,175円 +504 円 (+18.9%) ストップ高買い気配 11:30現在 パラマウントベッドホールディングス<7817>がストップ高の水準となる前営業日比504円高の3175円でカイ気配となった。同社は24日の取引終了後、同社社長の木村友彦氏が株式取得を目的に設立したTMKR(東京都江東区)がパラベッドに対し、MBO(経営陣が参加する買収)の一環としてTOB(株式公開買付)を実施すると発表した。買付価格は1株3530円で、非公開化を目的とする。パラベッドの株価はTOB価格にサヤ寄せをしている。買付予定数の下限は2048万6500株で上限は設定しない。買付期間は9月25日から11月17日まで。TOB成立後、所定の手続きを経て、パラベッドは上場廃止となる見通し。東京証券取引所は24日付でパラベッドを監理銘柄(確認中)に指定した。 ■レーザーテック <6920> 21,415円 -105 円 (-0.5%) 11:30現在 レーザーテック<6920>は寄り付きやや軟調なスタートとなったが底堅さを発揮し、前日終値近辺での推移となっている。直近4連騰を記録し、前日高値まで5000円以上も水準を切り上げていた。売買代金も前日は5500億円弱と全市場を通じて断トツの売買代金をこなし注目を集めたが、足もとでは高値警戒感から利益を確定する動きも観測される。ただ、下値では押し目買いニーズが強い。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら続落したものの、同社の主要顧客であるインテル が6.4%高と大幅続伸しており、これが追い風材料となっている。外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることも下値を支える材料に。 ■メドレックス <4586> 125円 +30 円 (+31.6%) ストップ高買い気配 11:30現在 メドレックス<4586>はストップ高カイ気配。この日朝方、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>と共同開発してきたMRX-5LBT(リドカインテープ剤、商標名Bondlido)について、米食品医薬品局(FDA)から成人の帯状疱疹後の神経疼痛を適応として販売承認を取得したと発表した。これが材料視されている。今後、販売提携先の選定などの上市準備を進め、2026年前半に米国で販売開始する計画。DWTIも買いを集め急伸している。 ■イトーヨーギョー <5287> 1,395円 +128 円 (+10.1%) 11:30現在 イトーヨーギョー<5287>が急反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「東京都は電柱を地中に埋める無電柱化を進めるため、指定地域で新たに宅地を開発する場合の電柱新設を原則禁止する方針だ」と報じられており、通信ケーブル、電力ケーブルを小型ボックス内に配線する製品を手掛ける同社に電線地中化関連の一角として買いが入っているようだ。小池百合子都知事が都議会定例会の所信表明で「電柱を減らす、電柱を増やさない、この両面から取り組みを加速する」と述べて、宅地開発において無電柱化を推進する全国初の条例を制定する方針を明らかにしており、記事によると26年にも新設禁止を義務付ける条例の制定を目指すとしている。 ■バリオセキュア <4494> 929円 +74 円 (+8.7%) 11:30現在 バリオセキュア<4494>が急反発している。同社は24日取引終了後、パーソルホールディングス<2181>傘下のパーソルクロステクノロジーと、セキュリティー分野における代理店契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。これにより、両社は医療業界に特化した包括的なセキュリティーサービスを提供。パーソルクロステクノロジーのセキュリティーコンサルティングサービスにより全体統括を推進し、ネットワーク及びエンドポイントセキュリティーの課題解決においてはバリオの専門性を生かした導入・運用・管理サービスを軸とした統合型セキュリティソリューションを協業提供するとしている。 ■アツギ <3529> 1,099円 +84 円 (+8.3%) 11:30現在 アツギ<3529>が7営業日ぶりに反発している。同社は24日取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結営業損益目標を10億円の黒字(25年3月期実績は9億3000万円の赤字)としていることが好材料視されているようだ。28年3月期の連結売上高目標は273億円(同218億8000万円)に設定。基本方針として「顧客視点による価値の最大化」「新たな発想による価値創造」「圧倒的な競争力強化」「人的資本経営による組織力の強化」「資産の有効活用推進」を掲げている。 ■北川精機 <6327> 855円 +55 円 (+6.9%) 11:30現在 北川精機<6327>が急動意、800円近辺で収れんする5日・25日移動平均線をマドを開けて上放れる展開となっている。FA機器メーカー中堅だが、真空プレス装置で世界シェア首位を誇るグローバルニッチトップの一角に位置する。最近は生成AI市場の急成長を背景としたAI半導体需要の爆発的な伸びを受けて、CCL(銅張積層板)成形用プレス装置でワールドワイドに収益機会を高めている。業績も26年6月期は回復色が鮮明で営業利益は前期比6%増の6億6000万円を見込む。株主還元にも力を入れ、21年6月期に復配を果たした後は毎期配当を増やしており、今期は前期実績から2円増配の14円を見込むが、これで5期連続の増配となる見通しだ。 ●ストップ高銘柄 大和自動車交通 <9082> 2,885円 +500 円 (+21.0%) ストップ高 11:30現在 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース