株価指数先物【寄り前】 ソフトバンクGの動向に振られやすい

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先物

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 45420 ±0 (±0.00%)
TOPIX先物 3157.0 +10.5 (+0.33%)
シカゴ日経平均先物 45375 -45
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落した。23日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受けて年内の追加利下げへの期待が後退するなか、ハイテク株を中心に利益確定の売りが優勢となった。25日発表の米新規失業保険申請件数や26日に発表される8月の米個人消費支出(PCE)物価指数の結果を見極めたいとする様子見ムードもあった。

 S&P500業種別指数は自動車・同部品、エネルギー、公益事業が上昇した一方で、素材、テクノロジー・ハード・機器、電気通信サービスの弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループ、シェブロン、ウォルトディズニー、セールスフォースが買われた。半面、アムジェン、IBM、ゴールドマン・サックス・グループ、スリーエムが軟調。

 シカゴ日経平均先物(12月限)の清算値は大阪比45円安の4万5375円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比50円高の4万5470円で始まった。その後は4万5420円~4万5520円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上抜け、4万5600円まで買われた。買い一巡後は軟化し、4万5270円まで売られる場面もあったが、終盤にかけてショーカバーが入り、4万5420円と日中比変わらずで取引を終えている。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。ボリンジャーバンドの+2σ(4万5820円)が心理的な抵抗として意識されやすく、同バンドに接近する局面では戻り待ち狙いのショートを誘う形になりそうだ。ただし、バンドは上向きで推移しており、これに沿ったトレンドを形成しているため、引き続き押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。そのため、オプション権利行使価格の4万5250円から4万5750円辺りのレンジを想定する。

 前日の取引終了後に決算を発表したマイクロン・テクノロジーは時間外取引で買われていたが、24日の取引では2.8%下げた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの利食いにつながりやすく、日経平均型の重荷になる可能性はあろう。

 また、昨日はソフトバンクグループ<9984>[東証P]が1社で日経平均株価を200円超押し上げており、人工知能(AI)関連株への物色が目立っていた。同社の動向を睨みながらの展開になりそうであり、利益確定の売りが優勢になるようだと、先物市場ではショートを仕掛けてくる動きが入りやすいとみておきたい。

 24日の米VIX指数は16.18(23日は16.64)に低下した。一時17.21まで上昇する場面もみられたが、その後の下げで前日に上回った75日移動平均線(16.48)を割り込んで終えている。25日線(15.51)が意識されて、ややリスク選好に向かわせる可能性がある。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.43倍と変わらず。朝方に14.45倍をつける場面もみられたが、その後は14.36倍まで下げており、+2σ(14.44倍)を割り込んできた。+2σを明確に下抜けてくる局面では、NTロングを巻き戻すリバランスが入りやすくなりそうであり、ソフトバンクグループの動向が注目される。

株探ニュース

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