話題株ピックアップ【夕刊】(3):神戸物産、DMP、アディッシュ

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■神戸物産 <3038>  4,056円   -272 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 神戸物産<3038>が急反落した。前営業日となる22日の取引終了後、同社は8月度の個別業績を公表した。単独ベースで売上高は前年同月比3.8%増の455億4200万円、営業利益は33.6%増の31億100万円、経常損益は34億5900万円の黒字(前年同月は49億円の赤字)となった。増収・経常黒字転換を果たしたものの、増収率は7月の6.7%から鈍化しており、これを嫌気した売りが優勢となったようだ。前年の8月はコメ価格の高騰の影響で売り上げが大きく伸長したほか、自然災害関連の臨時需要があり、今年8月はその反動が見受けられたという。

■東芝テック <6588>  3,115円   -115 円 (-3.6%)  本日終値
 東芝テック<6588>は反落。祝日前22日取引終了後、26年3月期の中間配当を無配にすると発表。これが嫌気された。米国関税対策をはじめとする各種施策の効果や、大型案件の納入開始などによる第3四半期以降の業績改善の度合いを慎重に見極める必要があるため、期末配当予想についても引き続き未定とした。前期は中間20円・期末25円の年45円を実施していた。

■高島屋 <8233>  1,614.5円   -30 円 (-1.8%)  本日終値
 高島屋<8233>は軟調。今週明けまで8連騰と異彩を放っていたが、足もとは利食いに押される展開。ただ、同社株は9月に入ってから前営業日までの15日間で13日上昇するなど強調展開を極め話題となっていた。そうしたなか、旧村上ファンド系アクティビストのシティインデックスイレブンスが22日付で提出した大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと共同保有者(野村絢氏)の高島屋株式保有比率は5.32%となり、新たに5%を超過したことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

■DMP <3652>  2,697円   +500 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>はストップ高。この日午前10時ごろ、独自開発の次世代エッジAIカメラSoC「Di1」を搭載した開発キット「Di1 Development Kit」の受注を開始したと発表した。優れた電力効率とステレオビジョン技術でエッジAI開発を加速するという。これを材料視した買いが急速に流入した。

■アディッシュ <7093>  876円   +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 アディッシュ<7093>と大和自動車交通<9082>がストップ高に買われたほか、Will Smart<175A>が急伸した。10月4日投開票の自民党総裁選を前に、公開討論会が行われ、5人の候補者がそれぞれの政策をアピールしている。日本テレビが21日に報じた党員、党友を対象とした電話調査では小泉進次郎農相を支持するとの回答がトップとなっている。国会議員を交えた選挙において、高市早苗前経済安保相と小泉農相が有力候補として各メディアにおいて取り上げられるなか、24日の株式市場では小泉氏が勝利した場合、ライドシェアの全面解禁に向けて前進するとの思惑が改めて台頭し、関連銘柄に短期資金が流入している。

■岡本硝子 <7746>  275円   +42 円 (+18.0%) 一時ストップ高   本日終値
 岡本硝子<7746>が切り返し急。同社は24日、同社が反射鏡を販売・供給するオーク製作所(東京都町田市)が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業において開発した高解像・高精度のダイレクト露光装置に、岡本硝子のフライアイレンズが採用されたと発表。AI半導体などの実装に対応する先端パッケージ向けに開発された露光装置とあって、材料視されたようだ。NEDOの委託事業「省エネエレクトロニクスの製造基盤強化に向けた技術開発事業」の一環として、オーク製作所はフォトマスクを使用せずに半導体基板に回路パターンを焼き付けるダイレクト露光装置において、従来よりも高い解像性と位置合わせ精度を実現できる次世代技術を搭載した装置を開発した。チップレット集積技術で大型化が進む先端半導体パッケージにおいて、微細な配線回路形成にダイレクト露光技術が適用可能であることを実証。オーク製作所は25年度内に製品化する方針だ。フライアイレンズは微小レンズを格子状に並べた光学素子で、安定した露光を実現できるという。

■BlueMeme <4069>  2,432円   +283 円 (+13.2%)  本日終値
 BlueMeme<4069>が3日続伸した。前営業日となる22日の取引終了後、主要株主のBMトラスト(東京都江東区)とブルーミーム会長の松岡真功氏らが売主となり、保有するブルーミーム株の一部を市場外の相対取引で情報技術開発(東京都新宿区)に譲渡することとなったと発表した。売却日は9月30日を予定しており、情報技術開発がブルーミームの筆頭株主となる見通し。あわせてブルーミームは情報技術開発との間で、業務提携契約の締結に向けた協議を開始すると開示している。ローコード事業の協業やAIをはじめとする技術開発の拡充を主な業務提携の対象とする方針。グループの連結業績に及ぼす影響については現在精査中としている。発表を手掛かり視した買いが入ったようだ。

■栗林商船 <9171>  1,580円   +140 円 (+9.7%)  本日終値
 栗林商船<9171>は大幅高で3連騰。同社は前営業日となる22日の取引時間中に、26年3月期の連結業績予想の上方修正を発表。今期の最終利益は減益予想から一転して過去最高益を更新する見通しを示したことを受け、株価は急騰しストップ高をつけた。更に、取引終了後に同社は立会外での自社株買いの実施について公表。追加の刺激材料も支えとして株価は上値追いの展開となっている。同社は22日終値の1440円で、取得総数14万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.12%)を上限として東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)における買い付けの委託を行うと発表。24日に上限となる14万株の買い付けを行ったと開示した。

■ウィルグループ <6089>  1,037円   +48 円 (+4.9%)  本日終値
 ウィルグループ<6089>は急反発し年初来高値を更新した。同社は22日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1346億円から1404億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を25億円から27億5000万円(同17.6%増)へ、純利益を15億6000万円から17億3000万円(同49.8%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。上期において、国内Working事業で建設技術者領域が堅調であることに加え、セールスアウトソーシング領域などの既存領域も順調に推移していることが要因。また、海外Working事業で為替レートが想定よりも円安に推移していることもプラスに働く。更に下期も主に国内Working事業が堅調に推移する見通しであることを織り込んだ。

●ストップ高銘柄
 テクニスコ <2962>  353円   +80 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値
 セキチュー <9976>  1,325円   +300 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値
 ネポン <7985>  1,920円   +400 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 One中国5 <2553>  2,603円   +500 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値
 大和自動車交通 <9082>  2,385円   +400 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 IGS <4265>  471円   -100 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

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