<動意株・24日>(大引け)=IHI、岡本硝子、DMPなど

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材料

 IHI<7013.T>=活況高。きょうは防衛関連三羽烏に位置付けられる三菱重工業<7011.T>や川崎重工業<7012.T>も揃って高いが、その中でもIHIの上げ足の強さが目立つ。米ボーイング<BA>に関して米中両政府の間で民間航空機の大型受注を巡る交渉が最終段階にあると米ブルームバーグ通信などが伝えており、これに伴い航空エンジン製造で高い実績を誇るIHIの収益機会につながるとの見方が買いを誘導している。

 岡本硝子<7746.T>=6日ぶり急反発で一時ストップ高。同社は24日、同社が反射鏡を販売・供給するオーク製作所(東京都町田市)が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業において開発した高解像・高精度のダイレクト露光装置に、岡本硝子のフライアイレンズが採用されたと発表。AI半導体などの実装に対応する先端パッケージ向けに開発された露光装置とあって、材料視されたようだ。NEDOの委託事業「省エネエレクトロニクスの製造基盤強化に向けた技術開発事業」の一環として、オーク製作所はフォトマスクを使用せずに半導体基板に回路パターンを焼き付けるダイレクト露光装置において、従来よりも高い解像性と位置合わせ精度を実現できる次世代技術を搭載した装置を開発した。チップレット集積技術で大型化が進む先端半導体パッケージにおいて、微細な配線回路形成にダイレクト露光技術が適用可能であることを実証。オーク製作所は25年度内に製品化する方針だ。フライアイレンズは微小レンズを格子状に並べた光学素子で、安定した露光を実現できるという。

 ディジタルメディアプロフェッショナル<3652.T>=ストップ高。この日午前10時ごろ、独自開発の次世代エッジAIカメラSoC「Di1」を搭載した開発キット「Di1 Development Kit」の受注を開始したと発表した。優れた電力効率とステレオビジョン技術でエッジAI開発を加速するという。これを材料視した買いが急速に流入している。

 メック<4971.T>=続急騰で新値街道を快走。週明け22日に商い増勢のなか大幅高で急勾配の5日移動平均線を大きく上放れたが、きょうも目先筋の利益確定売りを吸収し上げ足を加速した。電子パッケージ基板や部品などの製造プロセスに必須である金属表面処理薬品で世界屈指の実力を有し、半導体パッケージ銅表面処理剤で世界トップシェアを誇る。AIサーバー向けなどの高性能品で旺盛なニーズを捉えており、収益成長期待が株価押し上げの原動力となっている。

 アイ・ピー・エス<4390.T>=上昇加速で新高値。同社は前営業日となる22日の取引終了後、日本とフィリピン、シンガポールを結ぶ国際海底ケーブルの共同建設に関する追加情報を公表。パートナー企業として米メタ・プラットフォームズ<META>やソフトバンク<9434.T>などが参画していることを明らかにした。世界的なIT企業や通信大手との共同事業による収益押し上げ効果を期待した買いが集まったようだ。国際海底ケーブルシステムは総延長距離約8000キロメートルで、2028年に運用を開始する予定。NEC<6701.T>がサプライヤーとなる。アイピーエスは7月30日に、今回の国際海底ケーブルに関してコンソーシアム形式による共同建設に参画すると発表していた。

 栗林商船<9171.T>=上げ足強め3連騰。同社は前営業日となる22日の取引時間中に、26年3月期の連結業績予想の上方修正を発表。今期の最終利益は減益予想から一転して過去最高益を更新する見通しを示したことを受け、株価は急騰しストップ高をつけた。更に、取引終了後に同社は立会外での自社株買いの実施について公表。追加の刺激材料も支えとして株価は上値追いの展開となっている。同社は22日終値の1440円で、取得総数14万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.12%)を上限として東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)における買い付けの委託を行うと発表。24日に上限となる14万株の買い付けを行ったと開示した。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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