話題株ピックアップ【昼刊】:メック、キャリアL、アイピーエス
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■メック <4971> 4,100円 +305 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 メック<4971>が続急騰で連日の年初来高値更新。週明け22日に商い増勢のなか大幅高で急勾配の5日移動平均線を大きく上放れたが、きょうも目先筋の利益確定売りを吸収し上げ足を加速した。一時13.6%高と値を飛ばしプライム市場の値上がり率トップとなった。電子パッケージ基板や部品などの製造プロセスに必須である金属表面処理薬品で世界屈指の実力を有し、半導体パッケージ銅表面処理剤で世界トップシェアを誇る。AIサーバー向けなどの高性能品で旺盛なニーズを捉えており、収益成長期待が株価押し上げの原動力となっている。 ■キャリアリンク <6070> 2,591円 +192 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 キャリアリンク<6070>が大幅続伸し年初来高値を更新している。同社は22日の取引終了後、9月中間期の連結業績予想について、売上高を205億1500万円から215億円(前年同期比5.1%増)へ、営業利益を11億5200万円から18億2000万円(同53.2%増)へ、純利益を7億8900万円から12億3000万円(同53.8%増)へ上方修正した。各利益は減益予想から一転して増益になっており、これを好感した買いが流入している。主力の事務系人材サービス事業BPO関連事業部門で、各種給付金支給案件やマイナンバー関連案件及び戸籍法改正関連案件に対して積極的に受注活動に取り組んだ結果、期初に想定した以上の受注が実現したという。また、製造系人材サービス事業でも既存取引先を中心に受注量増加に努めた結果、製造加工部門特に住宅設備製造、機械製造などからの受注量が増加し売り上げ増に寄与する。なお、通期業績予想は据え置いている。 ■アイ・ピー・エス <4390> 3,680円 +240 円 (+7.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 アイ・ピー・エス<4390>がカイ気配スタート。同社は前営業日となる22日の取引終了後、日本とフィリピン、シンガポールを結ぶ国際海底ケーブルの共同建設に関する追加情報を公表。パートナー企業として米メタ・プラットフォームズやソフトバンク<9434>などが参画していることを明らかにした。世界的なIT企業や通信大手との共同事業による収益押し上げ効果を期待した買いが集まったようだ。国際海底ケーブルシステムは総延長距離約8000キロメートルで、2028年に運用を開始する予定。NEC<6701>がサプライヤーとなる。アイピーエスは7月30日に、今回の国際海底ケーブルに関してコンソーシアム形式による共同建設に参画すると発表していた。 ■東名 <4439> 1,094円 +24 円 (+2.2%) 11:30現在 東名<4439>は続伸。この日午前10時ごろ、25年8月期連結業績予想について営業利益を28億6900万円から32億8800万円(前の期比42.1%増)へ上方修正すると発表した。これが買い手掛かりとなっている。電力小売サービス「オフィスでんき119」で、猛暑の影響により一顧客当たりの電気使用量が当初の想定を上回ったことなどを織り込んだ。コスト削減効果も寄与する見通し。なお、売上高予想については299億9200万円から290億6700万円(同21.5%増)へ見直した。 ■持田製薬 <4534> 3,295円 +55 円 (+1.7%) 11:30現在 持田製薬<4534>は高い。祝日前22日取引終了後、後発薬メーカーの日医工、共和薬品などを傘下に持つ純粋持ち株会社アンドファーマ(東京都中央区)を持ち分法適用関連会社化すると発表した。第三者割当増資の引き受けや既存株主からの株式の一部譲り受けによって20%の株式を取得する。アンドファーマを巡っては、伊藤忠商事<8001>も株式を取得することを明らかにしている。持田薬は伊藤忠とともにアンドファーマの経営に参画することを通じて更なる企業価値向上を目指す構え。これが材料視されている。 ■ソフトバンクグループ <9984> 18,225円 +295 円 (+1.7%) 11:30現在 ソフトバンクグループ<9984>は反発。日米株市場のAI関連株人気のなか、その象徴株として最高値圏で推移していたが、今月中旬を境に上値が重くなっている。きょうは前日の米国株市場でナスダック総合株価指数が上昇一服となったことや、同社傘下の半導体設計アーム・ホールディングスが軟調な値動きで25日移動平均線を下回って引けたことを受け、引き続き利益確定売りが上値を押さえている。ただ、株式需給面では信用買い残が急減する一方、売り残が急増しており、直近(12日現在)の信用倍率は0.78倍と1倍を下回るなど取り組み妙味も意識される状況だ。日証金では貸借倍率0.31倍とこちらも売り長の状態で、下値ではショートカバーによって歯止めがかかりやすい状況にある。 ■TOWA <6315> 2,422円 +37 円 (+1.6%) 11:30現在 TOWA<6315>の上値追い鮮烈。今月18日から4連騰で新値街道をまい進し、なおかつ大陽線を続けており、実需筋による大口資金が流れ込んでいることを示唆している。同社は超精密金型で培った技術力を駆使して半導体製造の後工程である樹脂封止装置や切断加工装置で高い商品競争力を誇っている。日米で人工知能(AI)関連株への物色人気が盛り上がりをみせるなか、存在感を高めている。特にAIデータセンターの世界的な増設ラッシュを背景にサーバー内に搭載されるAI半導体のHBM(高帯域幅メモリー)を独自の圧縮方式によって封止する装置を手掛けており、マーケットの注目度が高い。 ■木徳神糧 <2700> 5,340円 +80 円 (+1.5%) 11:30現在 木徳神糧<2700>が4日ぶりに反発している。前営業日となる22日の取引終了後、東京証券取引所が木徳神糧株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を24日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も24日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入しているようだ。 ■マツキヨココ <3088> 3,058円 +35 円 (+1.2%) 11:30現在 マツキヨココカラ&カンパニー<3088>は8日ぶり反発。祝日前22日取引終了後、グループ会社のココカラファインヘルスケアを通じて、シグマ薬品(大阪府八尾市)からドラッグストア事業と調剤薬局事業の一部を譲り受けると発表した。これにより、重点エリアに位置づける大阪府、奈良県でのシェア拡大を目指す。事業譲渡日は来年1月5日の予定。これが材料視されている。 ■西松屋チェーン <7545> 2,179円 +13 円 (+0.6%) 11:30現在 西松屋チェーン<7545>がしっかり。同社は22日の取引終了後、9月度(8月21日~9月20日)の月次売上高速報を発表。既存店売上高は前年同月比0.1%増と小幅ながら2カ月ぶりに前年実績を上回り、材料視した買いが優勢になっている。気温の高い日が多かった影響で、夏物衣料は好調に推移したものの、秋物衣料の売り上げが前年を下回った。一方、育児・服飾雑貨の売上高は好調に推移した。なお、全店売上高は同5.1%増だった。 ■神戸物産 <3038> 4,143円 -185 円 (-4.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率8位 神戸物産<3038>が急反落した。前営業日となる22日の取引終了後、同社は8月度の個別業績を公表した。単独ベースで売上高は前年同月比3.8%増の455億4200万円、営業利益は33.6%増の31億100万円、経常損益は34億5900万円の黒字(前年同月は49億円の赤字)となった。増収・経常黒字転換を果たしたものの、増収率は7月の6.7%から鈍化しており、これを嫌気した売りが優勢となったようだ。前年の8月はコメ価格の高騰の影響で売り上げが大きく伸長したほか、自然災害関連の臨時需要があり、今年8月はその反動が見受けられたという。 ■東芝テック <6588> 3,120円 -110 円 (-3.4%) 11:30現在 東芝テック<6588>は反落。祝日前22日取引終了後、26年3月期の中間配当を無配にすると発表。これが嫌気されている。米国関税対策をはじめとする各種施策の効果や、大型案件の納入開始などによる第3四半期以降の業績改善の度合いを慎重に見極める必要があるため、期末配当予想についても引き続き未定とした。前期は中間20円・期末25円の年45円を実施していた。 ■高島屋 <8233> 1,624円 -20.5 円 (-1.3%) 11:30現在 高島屋<8233>は軟調。今週明けまで8連騰と異彩を放っていたが、足もとは利食いに押される展開。ただ、同社株は9月に入ってから前営業日までの15日間で13日上昇するなど強調展開を極め話題となっていた。そうしたなか、旧村上ファンド系アクティビストのシティインデックスイレブンスが22日付で提出した大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと共同保有者(野村絢氏)の高島屋株式保有比率は5.32%となり、新たに5%を超過したことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。 ■フォスター電機 <6794> 2,313円 -10 円 (-0.4%) 11:30現在 フォスター電機<6794>が売り買い交錯、2300円近辺のもみ合いだが、今月8日につけた年初来高値2370円の更新を視野に置いている。アクティビストとして注目されるアクシウム・キャピタルが22日付で提出した変更報告書によるとアクシウムのフォスター株式保有比率は6.86%から9.26%に増加したことが判明した。保有目的は純投資としており、同社株の先高期待を背景に投資資金の流入が続いている。なお、アクシウム・キャピタルは今月5日にフォスターの6.86%の大株主として急浮上、株価も急動意しマーケットの思惑を誘っていた。 ■岡本硝子 <7746> 308円 +75 円 (+32.2%) 11:30現在 岡本硝子<7746>が切り返し急。同社は24日、同社が反射鏡を販売・供給するオーク製作所(東京都町田市)が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業において開発した高解像・高精度のダイレクト露光装置に、岡本硝子のフライアイレンズが採用されたと発表。AI半導体などの実装に対応する先端パッケージ向けに開発された露光装置とあって、材料視されたようだ。NEDOの委託事業「省エネエレクトロニクスの製造基盤強化に向けた技術開発事業」の一環として、オーク製作所はフォトマスクを使用せずに半導体基板に回路パターンを焼き付けるダイレクト露光装置において、従来よりも高い解像性と位置合わせ精度を実現できる次世代技術を搭載した装置を開発した。チップレット集積技術で大型化が進む先端半導体パッケージにおいて、微細な配線回路形成にダイレクト露光技術が適用可能であることを実証。オーク製作所は25年度内に製品化する方針だ。フライアイレンズは微小レンズを格子状に並べた光学素子で、安定した露光を実現できるという。 ■DMP <3652> 2,697円 +500 円 (+22.8%) ストップ高 11:30現在 ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>はストップ高。この日午前10時ごろ、独自開発の次世代エッジAIカメラSoC「Di1」を搭載した開発キット「Di1 Development Kit」の受注を開始したと発表した。優れた電力効率とステレオビジョン技術でエッジAI開発を加速するという。これを材料視した買いが急速に流入している。 ●ストップ高銘柄 テクニスコ <2962> 353円 +80 円 (+29.3%) ストップ高 11:30現在 アディッシュ <7093> 876円 +150 円 (+20.7%) ストップ高 11:30現在 大和自動車交通 <9082> 2,385円 +400 円 (+20.2%) ストップ高 11:30現在 堀田丸正 <8105> 673円 +100 円 (+17.5%) ストップ高 11:30現在 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 IGS <4265> 471円 -100 円 (-17.5%) ストップ安 11:30現在 以上、1銘柄 株探ニュース