前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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■栗林船 <9171>  1,440円 (+300円、+26.3%) ストップ高

 栗林商船 <9171> [東証S]がストップ高。同社は22日、26年3月期の連結業績予想の上方修正を発表。今期の最終利益予想を従来の見通しから18億9200万円増額して37億9200万円(前期比88.4%増)に引き上げた。最終利益は減益予想から一転して過去最高益を更新する見通しを示し、好感された。今期の売上高予想は7億4700万円増額して537億4700万円(前期比1.3%増)に見直した。4-6月期の業績動向を踏まえたほか、上場投資有価証券の売却に伴う利益を計上する見通しとなり、通期の業績予想に織り込んだ。

■レーザーテク <6920>  21,195円 (+2,010円、+10.5%)

 東証プライムの上昇率2位。レーザーテック <6920> [東証P]が3日続急騰。東証プライム市場の売買代金で2位以下を大きく突き放してトップとなった。エヌビディア  が前週18日にインテル  に対して巨額の出資を行うと発表したことを受け、前週末19日の東京市場ではインテル向けに一定のエクスポージャーを持つレーザーテクに対し、今後の受注面での好影響への期待が高まり、物色人気化の運びとなったが、週明け22日も同社株への選好ムードは強く、投資資金が集中する格好となった。フシ目2万円を上抜けるとショートカバーを誘発して一段と株高に弾みをつけ、昨年10月以来の高値圏に浮上した。

■ミタチ産業 <3321>  1,543円 (+147円、+10.5%)

 ミタチ産業 <3321> [東証S]が続急騰。同社は前週末19日の取引終了後、26年5月期の連結業績予想の上方修正を発表。今期の売上高予想を従来の見通しから50億円増額して1050億円(前期比7.0%増)、最終利益予想を2億5000万円増額して17億5000万円(同3.2%増)に見直した。最終利益は減益予想から一転、増益の見通しとなり、好感されたようだ。自動車分野での販売や、民生分野でのEMSの受注が堅調に推移しており、遊休資産の売却益の影響を含めて業績予想に織り込んだ。

■ロゴスHD <205A>  1,547円 (+146円、+10.4%)

 ロゴスホールディングス <205A> [東証G]が急反騰。同社は19日、グループのGALLERYHOUSE(GH社)が栃木県日光市と、同市への移住の促進及び市内空き家などの利活用促進のための事業連携協定を締結したと発表。これが材料視されたようだ。今回の連携により、GH社は日光市の物件情報や住まいの魅力を発信し、 リノベーション済み空き家の販売・見学会を通じて、移住希望者や地方定住促進につなげたい考え。将来的には駅近リノベーション済み「移住体験の家」の設置を目指すとしている。

■レオパレス <8848>  786円 (+63円、+8.7%)

 東証プライムの上昇率5位。レオパレス21 <8848> [東証P]が急反発。8月8日以来、約1ヵ月半ぶりに年初来高値を更新した。前週末19日取引終了後、大規模な自社株消却を実施すると発表した。19日付で1億3204万6640株(発行済み株数の28.3%)を消却する。これが手掛かりとなったようだ。

■村田製 <6981>  2,806円 (+200円、+7.7%)

 東証プライムの上昇率8位。村田製作所 <6981> [東証P]が急反発。同社のほか、太陽誘電 <6976> [東証P]も急反発となった。米アップル  は19日、新型スマートフォン「iPhone17」を発売。同日の米株式市場においてアップル株は3%を超す上昇となった。日本のみならず世界各地で店舗に行列が生まれ、販売が好調なものとなることへの期待感が膨らんだ。更に海外の一部メディアで、アップルがエントリーモデルの生産を拡大するように生産委託先に要請したと伝わっている。アップル向けの電子部品需要が拡大するとの思惑も広がって、電子部品株の支援材料となった。TDK <6762> [東証P]や日東電工 <6988> [東証P]なども堅調に推移した。

■エーアイ <4388>  527円 (+33円、+6.7%)

 エーアイ <4388> [東証G]が急反発。前週末19日の取引終了後、東京証券取引所スタンダード市場への市場区分変更申請を行ったと発表しており、好材料視された。中長期での成長及び企業価値の更なる向上を目指すのが目的。なお、承認の可否及び時期は現時点において不確定で、市場区分変更が確約されるものではない。同時に、保有する投資有価証券の売却に伴い、26年3月期第2四半期に投資有価証券売却益5000万円を特別利益として計上すると発表しており、これも好材料視された。なお、通期業績予想については、修正の開示が必要と判断した時点で発表するという。

■ピックルス <2935>  1,156円 (+70円、+6.5%)

 ピックルスホールディングス <2935> [東証P]が5日続急伸。22日正午ごろ、26年2月期の連結業績予想について、売上高を410億円から417億円(前期比0.4%増)へ、営業利益を15億円から20億8000万円(同62.6%増)へ、純利益を9億9000万円から14億4000万円(同50.3%増)へ上方修正し、あわせて中間配当予想を13円から15円(年29円)へ引き上げたことが好感された。上期において、コンビニエンスストアが実施したキャンペーンの効果などで販売が好調に推移したことに加えて、ご飯がススムキムチなどの製品価格改定や販売条件の管理が予定通り進んだことが売上高・利益を押し上げた。また、想定よりも原料野菜の仕入れ価格が安定していることや原材料費・労務費、物流費などを抑制した効果も寄与する。

■オムロン <6645>  4,206円 (+253円、+6.4%)

 オムロン <6645> [東証P]が急反発。前週末19日取引終了後、デバイス&モジュールソリューションズビジネス(電子部品事業)の分社化に関する検討を開始すると発表した。事業の自律性を高めることで市場環境の変化に迅速に対応し、意思決定のスピードを向上させて競争力を強化する狙いがあるもよう。来年4月1日をメドに分社化を目指す。今後の収益性向上を期待した買いが入った。

■浅香工 <5962>  1,725円 (+100円、+6.2%)

 浅香工業 <5962> [東証S]が急伸。9月28日放送予定のTBSテレビ系経済情報バラエティ番組「がっちりマンデー!!」で、紹介されることが好材料視されたようだ。「儲かる工事現場!」の特集で「やたらと横に長いショベルが今バカ売れ中!」として、生コンの均し作業などに使われる特殊ショベルが紹介されるもようだ。

■fonfun <2323>  768円 (+44円、+6.1%)

 fonfun <2323> [東証S]が3日ぶり急反発。22日午後1時ごろ、システム受託開発事業やシステムエンジニアリングサービス(SES)事業を行うマイクロウェーブデジタル(以下MWD社)株式の20.0%を取得し、持ち分法適用会社化すると発表しており、好材料視された。MWD社と連携することで、新規事業機会の創出や受注力の強化とサービス領域の拡大、開発リソースの最適化などのシナジーを期待しているという。取得価額は非開示。なお、業績に与える影響は軽微としている。

■イビデン <4062>  9,026円 (+479円、+5.6%)

 イビデン <4062> [東証P]が3日続急伸。22日付の日本経済新聞朝刊で、生成AIサーバー向けICパッケージ基板の増産が報じられており、好材料視された。記事によると、「装置の入れ替えなどで現在の2拠点3工場体制から2025年度中に3拠点5工場体制に広げ、27年時点の生産規模は24年比で2.5倍に増やす」としている。世界的にAIデータセンターの建設が増加しており、生成AIサーバーの需要が拡大していることから、基幹部品であるICパッケージ基板増産による業績への貢献が期待されたようだ。

■玉井船 <9127>  2,337円 (+103円、+4.6%)

 玉井商船 <9127> [東証S]が大幅続伸。シンガポール拠点のファンド、ひびき・パース・アドバイザーズが前週末19日の取引終了後に関東財務局へ大量保有報告書を提出した。新たに玉井商船の株式について5%を超えて保有していることが明らかになり、需給思惑的な買いが集まった。大量保有報告書によると、同社の保有割合は5.09%。報告義務発生日は9月11日。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと、としている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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