株価指数先物【引け後】 +2σが抵抗もバンドに沿ったトレンドを形成

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先物

大阪12月限
日経225先物 45320 +590 (+1.31%)
TOPIX先物 3139.5 +21.5 (+0.68%)

 日経225先物(12月限)は前日比590円高の4万5320円で取引を終了。寄り付きは4万5070円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万5005円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。直後につけた4万4990円を安値にロングの動きが強まり、一気に4万5460円まで急伸。買い一巡後は4万5350円~4万5450円辺りでの保ち合いを継続するなか、前場終盤にかけてレンジを上抜けて4万5500円台に乗せると、後場の取引開始直後には4万5540円まで上げ幅を広げた。ただ、その後は祝日を前に持ち高調整とみられるロング解消の動きとなり、終盤にかけて上げ幅を縮めた。

 アドバンテスト<6857>[東証P]が上場来高値を更新したほか、出遅れ感のあったレーザーテック<6920>[東証P]が6月30日以来の年初来高値を更新。東京エレクトロン<8035>[東証P]は8月の急落局面で空けたマドを埋めてくるなど、半導体や人工知能(AI)関連株への資金流入が継続した。日経225先物は後場中盤以降に上げ幅を縮めたが、半導体株などは概ね高値圏での推移を続けていた。

 また、先週末の日銀の金融政策決定会合では2人の審議委員が0.75%への利上げを主張したことで、利上げのタイミングが迫っているとの見方からメガバンクなどが買われていた。さらに、三井物産<8031>が著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社の保有比率が10%以上になったと発表しており、商社株への資金流入もみられるなかで、ショートを仕掛けにくくさせているだろう。

 後場は持ち高調整となったが、祝日明けには改めてロングが入りやすいだろう。そのほか、自民党総裁選挙が告示され、10月4日投開票に向けては各候補の財政政策姿勢や成長戦略に対する市場の関心が集まると考えられ、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。

 ただし、ボリンジャーバンドの+2σ(4万5360円)を上回って終えることはできなかった。バンドは上向きで推移しているため、ナイトセッションでは4万5560円辺りまで切り上がってきている。バンドに沿った上昇を継続しているものの、+2σが抵抗として機能しているようだと、短期的には節目の4万5000円のほか、+1σ(4万4440円)辺りまでの調整を意識しておく必要はありそうだ。もっとも、+2σが抵抗として機能したとしても足もとでのハイテク株物色が継続している地合いにおいては、短期的なショートにとどめておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.43倍に上昇した。14.38倍と上昇して始まり、一時14.44倍をつける場面もみられ、+2σ(14.39倍)を上回ってきた。ハイテク株への資金流入により日経平均型優位の流れをみせており、改めて1月高値の14.54倍が意識されやすいだろう。一方で、メガバンクや商社株への物色が強まってきたことで、目先的にはリバランスの動きが入る可能性はありそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8712枚、ソシエテジェネラル証券が1万2349枚、サスケハナ・ホンコンが5093枚、日産証券が2288枚、バークレイズ証券が2150枚、JPモルガン証券が1712枚、ゴールドマン証券が1450枚、野村証券が1267枚、モルガンMUFG証券が1215枚、ビーオブエー証券が1177枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万0727枚、ソシエテジェネラル証券が1万7584枚、JPモルガン証券が5810枚、バークレイズ証券が5661枚、モルガンMUFG証券が4426枚、サスケハナ・ホンコンが2371枚、ビーオブエー証券が2007枚、ゴールドマン証券が1708枚、みずほ証券が965枚、野村証券が905枚だった。

株探ニュース

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