話題株ピックアップ【夕刊】(1):レーザーテク、レオパレス、村田製

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■レーザーテック <6920>  21,195円   +2,010 円 (+10.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 レーザーテック<6920>が続騰。東証プライム市場の売買代金で2位以下を大きく突き放してトップとなっている。エヌビディアが前週18日にインテルに対して巨額の出資を行うと発表したことを受け、前週末19日の東京市場ではインテル向けに一定のエクスポージャーを持つレーザーテクに対し、今後の受注面での好影響への期待が高まり、物色人気化の運びとなったが、週明け22日も同社株への選好ムードは強く、投資資金が集中する格好となっている。フシ目2万円を上抜けるとショートカバーを誘発して一段と株高に弾みをつけ、昨年10月以来の高値圏に浮上した。

■レオパレス21 <8848>  786円   +63 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 レオパレス21<8848>は大幅高。8月8日以来、約1カ月半ぶりに年初来高値を更新した。前週末19日取引終了後、大規模な自社株消却を実施すると発表した。19日付で1億3204万6640株(発行済み株数の28.3%)を消却する。これが手掛かりとなったようだ。

■村田製作所 <6981>  2,806円   +200 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>が大幅高。米アップルは19日、新型スマートフォン「iPhone17」を発売。同日の米株式市場においてアップル株は3%を超す上昇となった。日本のみならず世界各地で店舗に行列が生まれ、販売が好調なものとなることへの期待感が膨らんだ。更に海外の一部メディアで、アップルがエントリーモデルの生産を拡大するように生産委託先に要請したと伝わっている。アップル向けの電子部品需要が拡大するとの思惑も広がって、電子部品株の支援材料となった。TDK<6762>や日東電工<6988>なども堅調に推移している。

■オムロン <6645>  4,206円   +253 円 (+6.4%)  本日終値
 オムロン<6645>は大幅反発。前週末19日取引終了後、デバイス&モジュールソリューションズビジネス(電子部品事業)の分社化に関する検討を開始すると発表した。事業の自律性を高めることで市場環境の変化に迅速に対応し、意思決定のスピードを向上させて競争力を強化する狙いがあるもよう。来年4月1日をメドに分社化を目指す。今後の収益性向上を期待した買いが入った。

■イビデン <4062>  9,026円   +479 円 (+5.6%)  本日終値
 イビデン<4062>が大幅高で3日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、生成AIサーバー向けICパッケージ基板の増産が報じられており、好材料視された。記事によると、「装置の入れ替えなどで現在の2拠点3工場体制から2025年度中に3拠点5工場体制に広げ、27年時点の生産規模は24年比で2.5倍に増やす」としている。世界的にAIデータセンターの建設が増加しており、生成AIサーバーの需要が拡大していることから、基幹部品であるICパッケージ基板増産による業績への貢献が期待されているようだ。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  9,440円   +220 円 (+2.4%)  本日終値
 霞ヶ関キャピタル<3498>が3日続伸。前週末19日の取引終了後、日本の不動産デベロッパーとして初めてドバイでの開発型ビジネスに本格参入すると発表しており、これを好感した買いが入った。ドバイにおける不動産開発事業に関しては、共同パートナーとの間でドバイの主要エリアにおける分譲マンション、分譲戸建て、賃貸住宅、オフィスビルなど多様なアセットタイプを対象とするプロジェクトを推進する。第1号案件は大東建託<1878>を共同パートナーとして合弁会社(霞ヶ関C5.0%、大東建95.0%)を設立。霞ヶ関Cは子会社が保有するドバイの開発プロジェクト「Emerald Hills」の開発用地を合弁会社へ売却決済するとともに、同件に関わるプロジェクトマネジメント業務を100%子会社が受託する。

■ディア・ライフ <3245>  1,322円   +25 円 (+1.9%)  本日終値
 ディア・ライフ<3245>が後場に入り上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、25年9月期の配当予想を期末一括62円から63円(前期47円)へ増額修正したことが好感された。創業以来の最高益を更新する見込みであることから、普通配当61円に加えて2円の記念配当を実施する。同時に、25年9月期の連結業績目標を経常利益100億円から76億3500万円(前期比64.0%増)へ引き下げた。都市型レジデンス開発用地や収益不動産の仕入れを加速したほか、投資案件の大型化を推進したことで過去最高益を更新するものの、ゼネコンにおける人件費や資材価格の高騰が想定を上回ったことや、販売見込み先での検討及び条件交渉に時間を要し複数の案件で売却時期が期末を越えることから、目標数値には至らない見通しという。

■横河電機 <6841>  4,387円   +66 円 (+1.5%)  本日終値
 横河電機<6841>が反発。同社はきょう、トヨタ自動車<7203>と有人与圧ローバー(月面上で宇宙飛行士を乗せて移動可能なモビリティ)向け制御プラットフォームなどの研究開発契約を締結したと発表しており、買い手掛かりのひとつとなったようだ。今回の契約では、トヨタとかねてより取り組んできた有人与圧ローバーの制御プラットフォームとバッテリー計測コンポーネントの概念検討を更に進め、試作品の開発に向けた設計と調達まで実施する計画。また、長期的には有人与圧ローバーの開発で磨かれた技術を応用することで新たなビジネス開発に取り組むことも視野に入れているという。

■三井物産 <8031>  3,774円   +50 円 (+1.3%)  本日終値
 三井物産<8031>は後場一段高。正午ごろ、ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイが、議決権比率で10%以上を保有する主要株主になったと発表しており、思惑的な買いが入ったようだ。三井物によると、きょう現在で正確な議決権比率の情報を保持していないものの、今後、大量保有報告書の変更報告書などを通じて、異動前後における議決権の数(所有株数)などが確認できたら発表するとしている。また、これを受けて伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>、住友商事<8053>、三菱商事<8058>など他の大手総合商社も後場強含みで推移している。

■富士製薬工業 <4554>  1,557円   +18 円 (+1.2%)  本日終値
 富士製薬工業<4554>が反発。同社は前週末19日の取引終了後、バイオ後続品(バイオシミラー)3製品4品目について製造販売承認を取得したと発表しており、材料視した買いが入った。富士製薬はバイオシミラーを開発・製造するAlvotech(ルクセンブルク)と提携している。今回取得した3製品は加齢黄斑変性などを対象とする「アフリベルセプト」、関節リウマチを対象とする「ゴリムマブ」、骨病変を対象とする「デノスマブ」。富士製薬は今後もバイオシミラーのラインアップを拡充していく。

株探ニュース

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