富田隆弥の【CHART CLUB】 強いAI相場、仕上げ局面へ
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「強いAI相場、仕上げ局面へ」 ◆日経平均株価は9月18日時点でサイコロジカルラインが75%、平均線総合カイ離率が31.89%(8月は31.83%で株価が目先ピーク)、さらにRCI(順位相関指数)が日足、週足ともに90%台に集まるなど、テクニカル指標は過熱を強めている。だが、それをあざ笑うかのごとく日経平均株価は上昇を続け、18日には史上初となる4万5500円台に乗せてきた。 ◆今回の「AI(人工知能)・ 半導体相場」はチャート屋泣かせの強い相場ともいえる。相場であるから遠からず調整を入れるだろうが、いまは相場格言の「流れに従え」を重視すべきだ。ポイントとなるのは25日移動平均線(18日時点4万3272円)や一目均衡表の基準線(同4万3671円)であり、これらを維持している限り上昇基調は継続とみる。 ◆上値メドとしては4万7000円~4万9000円が想定され、チャートが急上昇して移動平均線とのカイ離を拡大させたところがポイントになる。日柄的には、急落後に底値をつけた4月7日(3万0792円)の安値期日(6カ月目)にあたる10月上旬までが焦点か。 ◆とはいえ、過熱するテクニカル指標を忘れてはならない。それはいつ調整に転じてもおかしくないという信号でもある。AI・半導体関連に人気が偏り、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数寄与度の高い値がさハイテク株が相場を押し上げている。この流れが止まると、ヒヤリとするような調整場面を招く可能性もある。 ◆19日は日銀金融政策決定会合(2日目)が開かれ、米中首脳による電話会談も予定されている。23日は秋の彼岸の中日で「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざもある。そして、26日に9月の権利付き最終日を迎える。この上昇を止める要因が何になるかは判然としないが、相場の仕上げ局面へと差し掛かるここからは、日々チャートのチェックが欠かせない。 (9月18日 記、毎週土曜日に更新) 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ 株探ニュース