話題株ピックアップ【夕刊】(2):ギフトHD、ジーエヌアイ、アドテスト
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■ギフトホールディングス <9279> 3,675円 +185 円 (+5.3%) 本日終値 ギフトホールディングス<9279>が大幅に5日続伸。大和証券は18日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は3750円から3850円に見直した。同社は「横浜家系」などのラーメン店を運営しており、25年10月期第3四半期累計(24年11月~25年7月)の連結営業利益は前年同期比15.1%増の23億7500万円となった。既存店の好調に加え、第1四半期時点で課題となった人件費上振れは4月からの人員配置の適正化で解消している、と指摘。退職率の低下と順調な採用で、課題となっていた人手不足が解消したことから、26年10月期以降の出店ペース拡大を見込んでいる。株価の調整も進みレーティングを引き上げている。 ■ジーエヌアイグループ <2160> 2,577円 +107 円 (+4.3%) 本日終値 ジーエヌアイグループ<2160>は7日ぶりに急反発。同社は19日午前8時30分ごろ、米子会社カルジェン社が開発する非オピオイド鎮痛薬候補「CG001419」について、第1相臨床試験への被験者登録を完了し目標症例数を達成したと発表しており、好感した買いを引き寄せた。ジーエヌアイによると、オピオイド鎮痛薬に対する依存や乱用が米国をはじめ世界的な社会問題となっているなか、現在はより安全性が高い非オピオイド鎮痛薬への医療ニーズが増している。今後は2026年初めをメドに、第2相臨床試験を始められるように準備を進めていく。 ■アドバンテスト <6857> 15,020円 +490 円 (+3.4%) 本日終値 アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が軒並み上げ足を強めている。世界的な半導体セクターへの投資マネー流入を背景に東京市場でも同関連銘柄の上値を買い進む動きが加速している。前日の米国株市場ではエヌビディアの出資発表を受け20%を超える暴騰を演じたインテル をはじめ半導体関連株が一斉に買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.6%高と急伸、東京市場でも投資家の強気マインドを後押しする格好となった。そのなか、アドテストは連日の上場来高値更新と気を吐いている。 ■アイ・ピー・エス <4390> 3,355円 +105 円 (+3.2%) 本日終値 アイ・ピー・エス<4390>が急伸した。同社は18日の取引終了後、フィリピンで電気通信事業を展開する連結子会社が、高品質でセキュアな政府ネットワークの構築に関して同国の情報通信技術省と基本合意書を締結したと発表。将来的な収益貢献を期待した買いが入ったようだ。基本合意に基づき、フィリピンの国家ブロードバンド計画で定められた国内外の接続に関する目標の強化と早期達成を狙うほか、ネットワークの回復力と冗長性の強化に向け政府と民間セクターの間のインフラ協力を促進。同国におけるサイバーセキュリティーの取り組みも後押ししていく。 ■三菱UFJ <8306> 2,341.5円 +59.5 円 (+2.6%) 本日終値 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が後場に買われ、銀行株は軒並み高。日経平均が急落するなかにあって、東証の業種別指数で銀行業は上昇率トップとなっている。日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利の据え置きを決めた。同時にETF(上場投資信託)の市場売却を決めたことを受け、日経平均は後場に一時800円を超す下げとなったが、今回の会合では高田創審議委員と田村直樹審議委員が、政策金利0.5%の据え置きの方針に反対した。そのうえで、政策金利を0.5%から0.75%に引き上げるための議案が提出されたが、こちらは反対多数で否決されたという。こうした議論の過程から、日銀が次回会合以降、早期に利上げに踏み切るとの思惑が金融市場において台頭し、金利上昇メリットの銀行株への物色意欲が高まったようだ。 ■ベルテクス <5290> 1,554円 +32 円 (+2.1%) 本日終値 ベルテクスコーポレーション<5290>はしっかり。18日取引終了後、30万株(自己株式を除く発行済み株数の0.60%)を上限に19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表した。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ベルテクスは19日に予定通り買い付けを実施し、30万株を取得した。 ■日本駐車場開発 <2353> 296円 +6 円 (+2.1%) 本日終値 日本駐車場開発<2353>が3日続伸。SBI証券が18日、日本駐車場の目標株価を従来の310円から335円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続している。子会社のスキー場でのゴンドラ投資効果や、伊豆観光開発の取得による影響を見込むほか、テーマパークも利益をけん引すると想定。同証券は日本駐車場の27年7月期営業利益予想を従来の95億5000万円から103億5000万円に引き上げた。 ■アズワン <7476> 2,601.5円 +48.5 円 (+1.9%) 本日終値 アズワン<7476>が4日ぶりに反発。同社は18日、病院向けDX支援システム「Mare's(マーレズ)」の提供を始めたと発表しており、材料視した買いが入った。同システムには看護用品や介護用品、感染対策資材などを中心に1200万点を超えるアイテムが簡単に注文できるEC機能と、ICタグ技術を活用し在庫管理・発注業務を自動化する機能がある。実証実験に協力した病院では発注業務にかかる時間の短縮や発注ミスの削減が確認された。 ■GMO-PG <3769> 8,380円 +100 円 (+1.2%) 本日終値 GMOペイメントゲートウェイ<3769>は3日ぶりに反発。SMBC日興証券が18日、GMO-PGの目標株価を1万円から1万300円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。GMO-PGが7月に格付けを取得したことから、今後はよりレバレッジを高めていくと予想。配当性向も引き上げるとみており、ROE(自己資本利益率)が24年9月期の19.2%から、29年9月期には28.8%になると見込む。資本効率の改善がマルチプルを引き上げるカタリストになるとの見解を示した。 ■三菱電機 <6503> 3,792円 +29 円 (+0.8%) 本日終値 三菱電機<6503>が続伸。同社は18日の取引終了後、フランス国立デジタル科学技術研究所(Inria)と共同で、AIの信頼性を保証する技術開発を開始すると発表。株式市場においてAI関連株に対する関心度合いが高まるなか、今回の発表は三菱電の株価の支援材料となったようだ。Inriaの大規模な産学連携プログラムの一環として実施する。数学的アプローチであるフォーマルメソッド技術とAI技術を融合し、信頼性の高いAIの実現につなげる。今年9月から4年間の期間でプロジェクトを進め、三菱電側は社会実装の視点に立ったドメイン知識の提供や、産業応用の実績に基づく技術開発を担う。 株探ニュース