話題株ピックアップ【夕刊】(1):助川電気、サンバイオ、さくらネット
投稿:
■助川電気工業 <7711> 5,790円 +760 円 (+15.1%) 本日終値 核融合関連の助川電気工業<7711>が上値追い鮮烈。サーバーセキュリティー関連のFFRIセキュリティ<3692>や量子コンピューター関連のフィックスターズ<3687>、宇宙関連のQPS研究所<5595>が堅調に推移した。高市早苗前経済安全保障相は18日、自民党総裁選への出馬を表明した。19日は記者会見を予定している。記者会見で政策やビジョンが示されるとの期待感が広がるなか、これまで高市前経済安保相が携わってきた政策領域に関連する銘柄群の一角に対し、先回り的な短期資金が流入したようだ。 ■サンバイオ <4592> 2,680円 +338 円 (+14.4%) 本日終値 サンバイオ<4592>が切り返し急。同社は18日の取引終了後、26年1月期第2四半期累計(2~7月)の決算説明会資料を開示。説明内容の音声データを同社ホームページ上で公開している。説明会では、米国における慢性期TBI(外傷性脳損傷)に向けた「SB623」の開発状況に関し、米食品医薬品局(FDA)とフェーズ3試験のデザインについて合意したと明らかにしており、これを材料視した買いが集まったようだ。来期の上半期(26年2~7月)に臨床試験に向けた準備を進める方針。日本国内における「アクーゴ」については、慢性期TBI向けは来期の上半期の薬価収載と販売開始を予定している。 ■さくらインターネット <3778> 3,740円 +430 円 (+13.0%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ さくらインターネット<3778>が一時ストップ高に買われた。同社は18日、Preferred Networks(東京都千代田区)及び情報通信研究機構(NICT)と、国産生成AIのエコシステム構築を目指すことで合意したと発表。これが材料視されたようだ。この取り組みでは、日本の文化や社会などに留意した高品質かつ大量の学習データを用いた安全で高性能な国産LLM(大規模言語モデル)の開発と、そのサービス化を実施。更にそれらを通じて、日本全体の生産性を向上させることのできる国産生成AIに関する学習データの収集、クリーニング、構築から生成AIの学習、チューニング、サービス提供・実活用まで含めたエコシステムを構築するとしている。 ■技術承継機構 <319A> 7,060円 +570 円 (+8.8%) 本日終値 技術承継機構<319A>が3日ぶりに反発した。同社は18日の取引終了後、連結子会社を通じて自動車用ブレーキやEV(電気自動車)の金属ばね部品の製造を手掛ける多賀製作所(さいたま市南区)の全株式を取得すると発表した。業績押し上げ効果を見込んだ買いが入ったようだ。取得価額は23億7900万円。取引実行日は10月10日を予定。25年12月期の連結業績については負ののれんが発生し特別利益として計上する見込み。そのほかの影響も含め現在精査中としている。 ■イビデン <4062> 8,547円 +585 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 イビデン<4062>は大幅高。今月12日に続き、再び年初来高値を更新してきた。業績不振に陥っている米インテルに対し、エヌビディア が50億ドル(約7400億円)を出資し、半導体を共同開発することが18日に明らかとなった。これを受け、同日の米国株市場ではインテル株が急騰し、エヌビディアも4日ぶりに上昇に転じるなど話題を呼んでいる。こうしたなか、両社を主要顧客に持つイビデンの株価も強く刺激される格好となったようだ。 ■コンヴァノ <6574> 242円 +16 円 (+7.1%) 本日終値 コンヴァノ<6574>が後場動意。同社はきょう午前11時30分ごろ、株主優待制度を新設すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。対象は毎年9月末及び3月末時点で1000株以上を保有する株主で、保有株数に応じてビットコイン及びネイルサロン「FASTNAIL」の優待割引券を贈呈する。なお、26年3月期に関しては特例として、基準日を11月末及び3月末にするとしている。 ■ニコン <7731> 1,880円 +119 円 (+6.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 ニコン<7731>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。18日の取引終了後、「レイバン」や「オークリー」などのブランドを展開する仏光学大手エシロールルックスオティカが、ニコンの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、エシロールルックスオティカの保有割合は8.45%から9.47%に上昇した。報告義務発生日は10日。保有目的は「長期純投資」としている。 ■ニッピ <7932> 12,400円 +780 円 (+6.7%) 本日終値 ニッピ<7932>は3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は18日の取引終了後、取得総数11万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.82%)、取得価額10億円を上限とする自社株買いを発表しており、株主還元への姿勢を評価する買いが集まった。取得期間は10月1日から2026年3月31日とし、東京証券取引所における市場買い付けで実施。資本効率の向上及び株主還元の充実を図る。ニッピは同時に、固定資産の減損に伴う特別損失の計上を開示した。コラーゲン・ケーシング事業において、採算の改善が見込めない一部の海外向け特別仕様製品の生産から撤退する。同製品を生産するための設備及び改造費用などの減損を行い、除却損や解体撤去費用なども含め合計4億6100万円の特別損失を計上する。ただし、現在精査している解体撤去費用の影響で変更する可能性もあるほか、投資有価証券などの資産売却による特別損失の一部補填も検討している。26年3月期の連結業績予想についても精査中とし、修正が必要な場合は速やかに発表するとした。 ■セレス <3696> 2,740円 +157 円 (+6.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 セレス<3696>は動意。この日正午ごろ、25年12月期の配当予想を増額すると発表した。従来の普通配当60円に特別配当20円を上乗せし、年80円(前期60円)とする。 ■GENDA <9166> 962円 +50 円 (+5.5%) 本日終値 GENDA<9166>は反発。18日取引終了後、鉄人化ホールディングス<2404>傘下の鉄人エンタープライズからカラオケ施設運営事業などを一部譲受すると発表した。カラオケ施設など7店舗を譲り受ける。これが材料視された。 株探ニュース