株価指数先物【寄り前】 過熱警戒も4万6000円台が射程に入る

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先物

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 45650 +430 (+0.95%)
TOPIX先物 3162.0 +18.5 (+0.58%) 
シカゴ日経平均先物 45595 +375
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が16~17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めたことが引き続き材料視された。パウエルFRB議長の会見では利下げに慎重と受け止められる発言があったが、年内に0.25%の利下げを2回予想するFOMC参加者が過半数を占めたことで、米経済を支えるとの期待が高まっていた。9月のフィラデルフィア連銀景況指数はプラス23.3と8月(マイナス0.3)から改善し予想を上回ったほか、米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことも相場の支えとなった。

 さらに、エヌビディアは、インテルに50億ドル(約7400億円)を出資すると発表した。再建に向けた取り組みが好感されてインテルは22%超の上昇。データセンターやパソコン関連製品を共同開発する計画と伝えられるなか、他の半導体株なども買われた。

 S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、運輸、資本財が上昇した一方で、自動車・同部品、家庭用品・パーソナル用品、食品・飲料・タバコの弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、キャタピラー、エヌビディア、IBM、アメリカン・エキスプレス、シスコシステムズが買われた。半面、ビザ、ユナイテッドヘルス・グループ、プロクター・アンド・ギャンブル、ジョンソン・エンド・ジョンソンが軟調。

 シカゴ日経平均先物(12月限)の清算値は大阪比375円高の4万5595円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比40円高の4万5260円で始まった。直後につけた4万5210円を安値にロング優勢の流れが続き、米国市場の取引開始後には4万5720円まで上げ幅を広げる場面もみられた。中盤以降は4万5530円~4万5650円辺りでの保ち合いが続き、4万5650円でナイトセッションの取引を終えている。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。米国では主要な株価指数はいずれも史上最高値を更新しており、ロングが入りやすい需給状況であろう。また、エヌビディアによるインテルへの出資を受けて一段とハイテク株や半導体株に資金流入が強まりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色が、先物市場でのロングを強めさせそうだ。

 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σ(4万5280円)に沿ったトレンドを形成するなか、ナイトセッションでは同バンドを上回っての推移となっており、+3σ(4万6320円)とのレンジが意識される。一気に+3σを捉えてくる局面では過熱感が警戒され、いったんピークを形成する可能性はありそうだが、+2σ接近での押し目待ち狙いの買い意欲は強いだろう。

 本日は日銀の金融政策決定会合の結果が判明する。金融政策の据え置きが広く予想されており、10月4日の自民党総裁選を控えて9月の利上げはないと考えられる。日銀会合後のアク抜けが意識されてくるようだと、ロングの勢いが強まる展開もありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の4万5250円から4万6000円のレンジを想定する。

 18日の米VIX指数は15.70(17日は15.72)に低下した。一時14.33まで下げる場面もみられ、25日移動平均線(15.39)を割り込む場面もあった。ボトム圏での推移を継続するなかで、リスク選好に向かわせやすい。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.38倍に上昇した。一時14.40倍まで上昇しており、1月高値の14.54倍が射程に入ってきた。1月高値を捉える局面ではいったん達成感が意識されそうだが、同水準を明確に上抜けてくると、NTロングでのスプレッド狙いの動きが一段と強まる可能性はありそうだ。半導体株への一極集中の持続性を見極めたいところだろう。

株探ニュース

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